ア㊙️イさんのお尻と学ぶドローン攻撃(更新中)

最近出版された軍事用ドローン(UAV/無人航空機)に関する英語の実証論文の中からいくつかピックアップしてまとめたのだ。大量に出版されている研究の中のごく一部でしかないから、今後追加する可能性があるのだ。 事実、法律、軍事的な知識に関する部分での誤りがあるかもしれないのだ。お尻さんはドローン研究の専門家ではないから、あまり鵜呑みにしないことをオススメするのだ!
36

注:今後このまとめに「サイバー攻撃」に関する実証論文も追加していく予定なのだ。

全体のアーカイブ

まとめ ア㊙️イさんのお尻と学ぶ統計学(仮置場) 統計学を使った社会科学系の論文をゆるく紹介していくのだ!統計学そのものの解説ではなく、「統計学を使ってわかったこと」のまとめなのだ。3日に一回ぐらいのペースで更新していくのだ。 375448 pv 5745 223 users 418

個別のトピック

まとめ ア㊙️イさんのお尻と学ぶナチス(全26回) ここ10年ぐらいのナチスに関する実証論文をまとめたのだ。 史実に関する部分での誤りは可能な限り訂正しているけど、お尻さんはドイツ史もナチスも専門ではないから、あまり鵜呑みにしないことをオススメするのだ! 32407 pv 120 14 users 2
まとめ ア㊙️イさんのお尻と学ぶ宗教改革(全5回) 最近出版された宗教改革に関する実証論文の中から、「これは…!」と感じたものをまとめたのだ。大量に出版されている研究の中のごく一部でしかないから、今後追加する可能性があるのだ。 史実に関する部分での誤りがあるかもしれないのだ。お尻さんはドイツ史も宗教史も専門ではないから、あまり鵜呑みにしないことをオススメするのだ! 9009 pv 38 1 user 3
まとめ ア㊙️イさんのお尻と学ぶ東ドイツ(全10回) 最近出版された東ドイツに関する英語の実証論文の中から、「これは…!」と感じたものをまとめたのだ。大量に出版されている研究の中のごく一部でしかないから、今後追加する可能性があるのだ。 史実に関する部分での誤りがあるかもしれないのだ。お尻さんはドイツ史の専門家ではないから、あまり鵜呑みにしないことをオススメするのだ! 12344 pv 113 2 users
まとめ ア㊙️イさんのお尻と学ぶイタリアン・マフィアの世界(全21回) 最近出版されたイタリアン・マフィアに関する英語の実証論文の中から、「これは…!」と感じたものをまとめたのだ。大量に出版されている研究の中のごく一部でしかないから、今後追加する可能性があるのだ。 史実・事実・法律に関する部分での誤りがあるかもしれないのだ。お尻さんはイタリア史や組織犯罪、法律の専門家ではないから、あまり鵜呑みにしないことをオススメするのだ! 23555 pv 105 8 users 191
まとめ ア㊙️イさんのお尻と学ぶ海賊の世界(全14回) 最近出版された海賊に関する英語の実証論文の中から、「これは…!」と感じたものをまとめたのだ。大量に出版されている研究の中のごく一部でしかないから、今後追加する可能性があるのだ。 史実・事実・政策に関する部分での誤りがあるかもしれないのだ。お尻さんは海賊研究の専門家ではないから、あまり鵜呑みにしないことをオススメするのだ! 16967 pv 86 67 users 114
まとめ ア㊙️イさんのお尻と学ぶ奴隷貿易(全16回) 最近出版された奴隷貿易に関する英語の実証論文の中からいくつかピックアップしてまとめたのだ。大量に出版されている研究の中のごく一部でしかないから、今後追加する可能性があるのだ。 史実・事実・法律に関する部分での誤りがあるかもしれないのだ。お尻さんは奴隷貿易研究の専門家ではないから、あまり鵜呑みにしないことをオススメするのだ! 23594 pv 130 7 users

ドローン攻撃とテロリズム:その1

ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

米軍は中東諸国で無人攻撃機(ドローン)を用いてテロリストの拠点を攻撃している訳だけど、果たしてこの作戦はテロ攻撃を減らしているのか、それとも逆に増やしてしまっているのか?最近の複数の実証的研究を参照しながら、この問題を考えてみたいのだ(前中後編に分割しますのだ) (1/21) pic.twitter.com/octhusKXL3

2019-10-10 19:46:35
拡大
ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

ドローン攻撃がテロにもたらし得る影響は、理論的に色々考えられることに加え、表にまとめたように、実証的研究においても主張が異なるのだ。だから先に結論を言うと、「更なる分析が必要」ということになるのだ。 (2/21) pic.twitter.com/WtJke9k87Z

2019-10-10 19:46:38
拡大

[訂正 ]
このまとめの段階では3本取り上げる予定だったけど、その後2本追加したのだ。

ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

パキスタンでは2004年から米軍によるドローン攻撃が始まったのだ。ドローンによる「ピンポイント爆撃」は通常の空爆よりも正確な攻撃が行え、「テロリストだけ」を標的にできる…というのが米軍側の主張なのだ。 (3/21)

2019-10-10 19:46:38
ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

ドローン攻撃によってテログループの拠点を破壊し、リーダーを殺害できれば、組織としては弱体化するはずなのだ。テロ攻撃を成功させる為には装備・資金・人員・ネットワークといった多くの資源が必要だけど、ドローン攻撃はテロ組織が有する資源を削ぎ、結果的にテロを防げると考えられるのだ (4/21)

2019-10-10 19:46:39
ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

でも違うストーリーも考えられるのだ。爆撃によってリーダーが殺害されれば、彼によってコントロールされていたグループ内の過激派が勝手にテロをやり始める可能性があるのだ。さらに、パキスタン特有の状況を鑑みると、ある組織「だけ」が弱体化するのはマズいのだ。 (5/21)

2019-10-10 19:46:39
ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

米軍がドローン攻撃を行なっているのは、パキスタンのFATA(連邦直轄部族地域)と呼ばれる自治領なのだ。各部族による自治が行われ、パキスタン政府の統治が及ばないことに乗じて隣のアフガニスタンからイスラム過激派テロ組織がかなり流入していたのだ。 (6/21)

2019-10-10 19:46:39
ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

FATA内の各部族は、基本的にはパキスタン政府と対立しているんだけど、部族同士も(例えばタリバン支持/不支持派で)対立しているのだ。当然そうした対立はFATA内のテロ組織にもあるのだ。そんな状況で、ライバルの組織が(ドローン攻撃で)弱体化したと知ったテロ組織はどうするか? (7/21)

2019-10-10 19:46:40
ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

だいぶ前に紹介したメキシコの麻薬カルテルでも似たようなことが起こっていたけど、ライバルが弱くなったらその機に乗じて自分たちの勢力を伸ばすことができるのだ。この際にテロ攻撃が使われる可能性があるのだ。 (8/21)

2019-10-10 19:46:40
ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

また、ドローンがピンポイントにテロ組織を狙う為には、彼らの正確な居場所の情報が必要になるはずなのだ。もしテロ組織がドローン攻撃を受けたら、真っ先に疑うのはご近所さん、つまり拠点周辺の市民たちなのだ。 (9/21)

2019-10-10 19:46:40
ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

攻撃を受けたテログループは、これ以上の情報の流出を抑制するため、あるいは市民たちに「罰」を与えるために市民に対してテロ攻撃を行う可能性があるのだ。 これらに加えて、テロ組織がシンプルに「報復」としてテロを起こす可能性もあるのだ。 (10/21)

2019-10-10 19:46:41
ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

さらに、よく批判されるようにドローンはテロリストだけを狙える訳でなく、市民が攻撃の巻き添えを食うこともあるのだ。テロ組織はこうした市民の犠牲をプロパガンダに用いて、アメリカやパキスタン政府(公式にはドローン攻撃を批判してるけど)に反感を抱く市民をリクルートするのだ。 (11/21)

2019-10-10 19:46:41
ア㊙️イさんのお尻 @bot99795157

つまり、ドローン攻撃は組織の弱体化を通じてテロを減らす可能性がある一方で、組織の分裂や対立、裏切り者への「罰」、そして市民の過激化を通じてテロを増やす可能性があるのだ。 じゃあ実証の結果はどうなっているか?最初に述べたように、研究者の間での合意はおそらくまだ無いのだ。 (12/21)

2019-10-10 19:46:41
1 ・・ 7 次へ