紅葉伝説~鬼無里の鬼女~

長野県に伝わる「鬼女紅葉伝説」関連の史跡を巡ります。
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真庭ふしぎ@風来人 @fusigi_plants

「紅葉伝説」とは長野県の鬼無里、戸隠、別所に伝承の残る鬼女の事である。「紅葉伝説」の「紅葉」とは鬼女の実名に当たる。 pic.twitter.com/xgieg9iVkk

2019-11-10 00:43:40
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承平7年、紅葉は「応天門の変」で流罪となった伴善男の子孫、伴笹丸と菊世の娘として産まれた。その頃は「紅葉」という名前ではなく「呉葉」という名前だった。 pic.twitter.com/7UBt0WCuHC

2019-11-10 00:54:27
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才女であった呉葉は「紅葉」と名前を改めて京の四条通りに住んだ。紅葉が四条通りの屋敷で奏でる琴の音を気に入った通りすがりの源経基の奥方によって侍女として召し抱えられる。 pic.twitter.com/aZOo1T6WVi

2019-11-10 01:11:48
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侍女として召し抱えられた紅葉はやがて源経基にも気に入られ側室となる。ここまでは順風満帆であったが紅葉は側室である現状に満足をしてはいなかった。 pic.twitter.com/jlGHvfRoZa

2019-11-10 01:17:07
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源経基の正室になろうとした紅葉は奥方を呪いをかけて殺害を企てた。源経基は比叡山の高僧に頼み、衰弱した奥方の回復を祈願した。そこで紅葉の呪詛が発覚する。 pic.twitter.com/HWl26nDMBL

2019-11-10 01:25:50
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「一旦の過ちで愛したる者、今紅葉を刑にあっては、かえって世上の恨みをうけん、戸隠の奥においやるべし。」と捕縛された紅葉は命を助けられ戸隠に流罪となった。 pic.twitter.com/ihsMpv8Hvt

2019-11-10 01:35:11
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流罪となった紅葉は村の親切な猟師に助けられた。そして険しく露深き裾花川渓谷の奥「根上り」の地に住み着いた。紅葉が二十歳の時のことであった。 pic.twitter.com/iD5hrvpTqg

2019-11-10 01:40:31
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根上。長野県鬼無里村にある地名である。「紅葉伝説」にある紅葉が住み着いた「根上り」とはこの場所のことである。 pic.twitter.com/bZzaPRCBpR

2019-11-10 01:53:11
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内裏屋敷跡。京から流罪となった官女紅葉の為に村人が建立したという屋敷跡。屋敷の規模は東西七十間、南北百二十間あったという。 pic.twitter.com/r6JPhrVy6r

2019-11-10 01:59:46
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紅葉が住み着いたとされる「内裏屋敷跡」は縄文時代の遺跡でもあり石器や黒曜石がここから出土している。建物の礎石もどうやら存在するようなので「内裏屋敷跡」には何かしらの建築物があったようだ。 pic.twitter.com/KsSVnrtm32

2019-11-10 02:13:50
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紅葉は遠く離れた京の事を想い、東京、西京、二条、三条、四条、五条と地名をつけた。そして東京には加茂、西京には春日の神社を村人に作らせた。 pic.twitter.com/1NByhACyUw

2019-11-10 02:25:53
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東京。紅葉によって名付けられた伝承を持つ地名である。「東京」には伝承通り加茂の神社が存在する。 pic.twitter.com/4FuRKwWDtK

2019-11-10 02:28:47
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「東京」には紅葉が名付けたという二条、三条、四条、五条という名前の地区が実在する。これらは「東京」のみの地名で「西京」には存在しない。 pic.twitter.com/b57o1eVerp

2019-11-10 02:36:19
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加茂川。長野県鬼無里村に流れる川のことである。この川も紅葉が命名したという伝承があり、京にも加茂川という同名の川が存在する。 pic.twitter.com/Cg7YZ4Cucj

2019-11-10 02:40:20
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西京。「東京」の西側にある地名であり紅葉が名付けたという伝承を持つ。紅葉伝説にあるように「西京」には春日の神社が実在している。 pic.twitter.com/De4Vkw5tHT

2019-11-10 02:44:02
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加茂神社。「東京」に鎮座する紅葉が村人に作らせたという神社。この神社には紅葉の伝承とは別に天武天皇が遷都の地を検分する為に派遣した三野王に関する伝承がある。 pic.twitter.com/dFKS8PZQ0Y

2019-11-10 07:30:56
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遷都伝説によると加茂神社は天武天皇が派遣した三野王が加茂大神宮の称を与えたことを起源とするようだ。またこの地に「勅使館」が置かれたので「東京」と呼ばれたという。 pic.twitter.com/IgTuAlatD8

2019-11-10 07:35:02
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加茂神社より「東京」を望む。鬼無里村には紅葉伝説と同時に遷都伝説が存在する。どちらの伝説が正しいのか分からないが共に紹介していく。 pic.twitter.com/ervskqeSZp

2019-11-10 07:39:29
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春日神社。「西京」に鎮座する紅葉が村人に作らせたという神社。その一方で天武天皇の遷都伝説によると三野王が来村した際に創建された社であるという。 pic.twitter.com/WuBmyPsIQZ

2019-11-10 07:44:31
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一夜山。紅葉が京を想い「比叡山」と名付けたという山である。その一方で遷都伝説によると遷都計画によって住み処を追われることを怖れた鬼達が遷都を断念させる為に一夜にして山を築いたので「一夜山」という名前がついたという。 pic.twitter.com/chYjGHfYOF

2019-11-10 09:02:47
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館武士。鬼無里村にある「やかぶし」という地名は紅葉が住んだとされる根上りの内裏屋敷跡の東側の対岸にある地域のことを呼ぶ。「館武士」の名の通り屋敷には官女紅葉を守護する武士が詰めていたのだろうか。 pic.twitter.com/iTOd6qoiVY

2019-11-10 09:13:07
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水無瀬。紅葉が京を想い住み着いた山里(現在の鬼無里村)に名付けたとされる古い地名である。十二世紀頃には古文書によってこの山里が水無瀬ではなく「木那佐」と呼ばれていたことが判明する。 pic.twitter.com/D7VlISA7Xg

2019-11-10 09:22:53
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やがて男児を出産した紅葉は父の名前をとって経若丸と名付けた。水無瀬の村人もその誕生を喜んだ。紅葉は山里の村人にとって医薬、手芸、文芸に秀でた「貴女」として慕われていたようだ。 pic.twitter.com/FWMQt5RAgk

2019-11-10 09:34:30
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