城山ダムの台風当日の30秒単位の、被災と紙一重のダム操作==予備放流と緊急放流
- nijiya_hige
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今日は立憲民主神奈川の国県市町の議員さんたちが城山ダムを視察。 台風当日の30秒単位の、被災と紙一重のダム操作について説明を受けた。 pic.twitter.com/kwy5bcwO4l
2019-11-11 16:59:40①30秒単位の操作が行われた他、緊急放流で計画以上の流量を流したため、堤防に囲われた河道を、計画した水位(計画高水位)を超えて流れたが、②水位上昇は余裕高2mの範囲に収まり、③堤防が切れずに持ち堪え、④満潮時間ともズレたので、被害が出なかった。
2019-11-11 17:13:53一言で言うと「予算が足りない」と行政は言いますが、優先順序を変えていく必要があると認識されるべきでしょうし、 「決壊させない」「生活再建が不能になる浸水を回避する」ことを目指して滋賀県が進めて来た「流域治水」を全国展開する必要があるでしょうね。 twitter.com/shouske/status…
2019-11-12 07:40:04今回の国県市町議員視察を通してわかった最大のポイントの1つは「予備放流」と「事前放流」の違いについて。 城山ダムでは操作規則にあらかじめ「予備放流量」が定められていた。これは平素は利水、今回のようなケースではそれを治水に振り替え水位を下げる。 具体的には
2019-11-12 08:07:33城山ダムの操作規則では標高113mが、予備放流できる下限。しかし、雨雲レーダーと台風通過時間を勘案し、それをあえて112.07mまで下げて、貯められる空きを作った。 一方、ダムの水門ゲートの位置が高く、「予備放流」以上の「事前放流」は構造上、できないのが城山ダム。 そこで、
2019-11-12 08:15:10神奈川県議からは、ダムの水門の改修をすれば「事前放流」もできるのかと問われ、 「コストと効果の問題から、容易には言えない。国ではそれをやったダムもある」旨を担当課長が回答。 ちなみに、
2019-11-12 08:19:54この下限ギリギリより下に水位を下げた「予備放流」の他、もう一つの重大なポイントが、貯められる上限の水位の話。 常時満水位は標高124m。それを超え、絶対に超えてはならないのがサーチャージ水位125.5m。それを超えると脇の水門が水没、ゲート操作が不能になりダム崩壊につながるため、緊急放流を
2019-11-12 08:27:36ちなみにこれは、ダムの容量には限界があり、その限界を超える操作をしてなお、堤防が耐えられると想定していた流量を放流し、たまたま決壊はしなかった、という話。 相模川決壊大氾濫と紙一重だったという怖い話。 twitter.com/masanoatsuko/s…
2019-11-12 08:50:21続きをと思い読み返すと日本語が変。もとい。① 緊急放流で計画以上の流量を 30秒単位の操作で流し、堤防に囲われた河道を放流水が、計画した水位(計画高水位)を超えて流れたが、②水位上昇は余裕高2mの範囲に収まり、③堤防が切れずに持ち堪え、④満潮時間ともズレたので、被害が出なかった。 twitter.com/masanoatsuko/s…
2019-11-13 07:39:32これも訂正。この下限ギリギリより水位を下げた「予備放流」の他、もう一つの重要ポイントが、貯められる上限の話。 常時満水位は標高124m。それを超え、絶対に超えてはならないのがサーチャージ水位125.5m。超えるとゲート操作の電源を失い、操作不能になりダム崩壊につながるため、緊急放流を行う。
2019-11-13 07:44:35そしてこの緊迫の緊急放流(堤防の計画上の放流を行うので、下流で破堤したとしても行うものだから)で、 常時満水位124mより水位を上げ、少しでも多く水を貯め下流の破堤リスクを下げ、かつ、絶対に超えてはならないサーチャージ水位125.5mを上回らない操作を城山ダム職員は行なった。 その結果、
2019-11-13 07:49:40常時満水位124mから サーチャージ水位125.5mまで、 1.5mの攻防。 流入量を見ながら放流量を調整しながら、水位を少しづつだけ上げるが、上げ過ぎてはいけない、微妙な操作。
2019-11-13 07:57:026門ある放流ゲートを開け閉めしてその操作をしたが、各開け閉めの操作には電気系統に負荷をかけないよう30秒の間隔を要する。 負荷がかかれば電気系統が故障し、放流ゲート操作不能になる。 ストップウォッチ片手に4名の職員が操作した。
2019-11-13 08:00:36しかもこの時、たくさん水位計を設置してあったのはいいが、一つが故障し、ありえない数字を叩き出していた。職員を現場に行かせて水位を確認しながらの作業だった。 「もう一度同じことができるかと言えばわかりません」と一職員が話していた。 そして、
2019-11-13 08:03:47「結果的に破堤しなかった」(だけ)と、担当課長が国県市町議員達の前で語った。 何か一つ違えば、相模川堤防決壊がありえたし、氾濫による被害が、他の河川で起きたようにあった。 「怖かった」というのが、職員達の率直な感想のようです。
2019-11-13 08:07:47今回、氾濫被害が起きなかった川沿いの皆さま。 それは予備放流と「あと12センチ」に迫る攻防で避けられたリスクであり、堤防が弱ければ破堤は避けられなかったかもしれない、結果的に大丈夫だった結果です。 ハザードマップと避難の手順を改めて確認しましょう。
2019-11-13 08:14:01以上、相模川の城山ダムにおける予備放流と緊急放流についてでした。 twitter.com/masanoatsuko/s…
2019-11-13 08:16:09放流ゲートの操作パネルの前面には、大画面の雨雲レーダーのデータがあり、それを見ながら、念頭には満潮時間を置きながら、操作を続けたそうです。 twitter.com/kobachan0110/s…
2019-11-13 08:23:44予測できない降雨量を貯水で三十秒単位でコントロール、涙出る。 twitter.com/masanoatsuko/s…
2019-11-13 07:54:20これです。相模川水系気象レーダーの大画面が、ダム放流ゲート操作パネル(この写真枠の外に外してある)の前方にあり、これをにらみながらの操作に。 pic.twitter.com/sfhVlrPbku
2019-11-13 08:28:13