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arishima_takeo
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わたしは勝手におなかが減ったり、勝手に生理になったりするような体がなんでかここにあって、んでなかに、とじこめられてるって感じる。んで生まれてきたら最後、生きて、ごはんを食べつづけて、お金をかせぎつづけて、生きていかなあかんのは、しんどいことです。by川上未映子『夏物語』
2019-11-11 16:17:53
生理がくるってことは受精できるってことで、それは妊娠。妊娠というのは、こんなふうに、食べたり考えたりする人間がふえるということ。そのことを思うと、絶望的な、大げさな気分になってしまう。ぜったいに、子どもなんか生まないとわたしは思う。by川上未映子『夏物語』
2019-11-11 16:18:45
『夏物語』。中華まんに醤油つける少女が登場するが、中華まんって醤油つけて食うもんなんだっけか。味濃くない?
2019-11-11 20:17:35
でもそのあと、わたしは気づいたことがあって、お母さんが生まれてきたんは、おかあさんの責任じゃないってこと。by川上未映子『夏物語』
2019-11-11 20:21:28
「そして、それと同時にわたしは自分で使った趣味という言葉に後味の悪さのようなものを感じていた。傷ついたと言ってもいいかもしれなかった」(川上未映子『夏物語』)。いい描写だね。
2019-11-11 20:33:38
生まれるまえの生まれるもんが、生まれるまえのなかにあって、かきむしりたい、むさくさにぶち破りたい気持ちになる。なんやねんなこれは。by川上未映子『夏物語』
2019-11-12 06:21:57
卵子と精子があるのはその人のせいじゃないけれど、でももう、人間は、卵子と精子、みんながもうそれを、あわせることをやめたらええと思う。by川上未映子『夏物語』
2019-11-12 07:55:44
「ですよねえ、文学って小説家って、どうしたって予見しちゃうんですよね、好むと好まざるとにかかわらず」(川上未映子『夏物語』)。笑った。
2019-11-13 07:36:01
っていうかだいたい男の作家ってあほのひとつ覚えみたいに予言予言てうるさいんだよ。『予見した』だの『予言した』だの、あれなに?by川上未映子『夏物語』
2019-11-13 07:39:27
「よく知らない出会ったばかりの相手の性器をみんなわりとカジュアルに自分の性器に入れたりしているではないか」(川上未映子『夏物語』)。笑ってしまった。
2019-11-13 11:44:02
「そう?『まんこつき労働力』、わたしの母親はまじでそれだった。そのまんまだった。『まんこつき労働力』、ぜんぜん言うよ」(川上未映子『夏物語』)。パワーワードきた。アツい。
2019-11-13 11:57:53
「真に偉大な作家は、男も女も子どもなんかいませんよ。子どもなんてそんなもの入りこむ余地がないんです」(川上未映子『夏物語』)。漱石も鷗外も撃沈していくの巻。
2019-11-13 13:40:01
川上未映子『夏物語』読了。面白かった! 途中、社会問題提起文がちょくちょく挿入されていて「ああーアレだなー」って思ってたけど、後半部からは一気にドライブしていくから、逆に最初の方で処理してくれて良かった。ビバ生まれてこないほうがよかった⭐️
2019-11-13 14:53:30
緑子が良キャラなのに途中から退場状態になるのは、ちょっともったいないかなとか思ったが、まあ知らんがなという話だろうな。
2019-11-13 15:00:22
しかし、この小説にも参考文献ついてるけど最近の小説は参文つけんのがブームなのか(美しい顔事件は存じてますので教えていただかなくても結構です)。
2019-11-13 15:05:35