緩和治療のみに移行した患者さんを受け持つこともたまにはあります。無力感を感じることはありますが、自分に出来る事を精一杯やるしかないのかなと思っています。
2019-11-27 22:35:26外科の先生の相談に乗って処方設計をすることがしばしばあります。無難な提案は出来ますが、きめ細やかなコントロールはやはり緩和医療チームに任せると間違いがありませんね。
2019-11-27 22:38:57患者プロファイルにもよりますが、麻薬導入の処方提案は下記のような形が多いです。完全に私の好みですが… オキシコドン徐放錠10mg 2錠 分2 オキノーム散5mg 1回 1包 痛い時 酸化マグネシウム錠500mg 3錠 分3 ドンペリドンOD錠 5mg 吐き気のする時 アセトアミノフェン錠500mg 3錠 分3
2019-11-27 22:45:24ガンの疼痛緩和はWHO三段階除痛ラダーに則って行うことが推奨されています。 pic.twitter.com/EJO6HFhzMb
2019-11-27 22:49:34まずはNSAIDsやアセトアミノフェンではじめ、痛みのコントロールが悪くなると弱オピオイドの併用を開始し、さらに疼痛が悪化すると、併用するオピオイドを強オピオイドに変えて行きます。
2019-11-27 22:55:02非麻薬性鎮痛薬は基本的に辞めないのがポイントです。 オピオイドは内臓痛に対してはとても効果が高いですが、筋肉の痛みに対しては非麻薬性鎮痛薬の方が効果があります。
2019-11-27 22:58:58麻薬の開始時にはほぼ必ず便秘が起こるので、緩下剤の併用は必須だと思います。吐き気も投与初期に出現することがあります。だんだん収まっていきますが屯用の吐き気止めで対応します。 吐き気どめの予防的な定期内服が一昔前は推奨されていましたが、近年ではADRに警戒し、最小限にとどめるそうです。
2019-11-27 23:04:37大切なのは痛みがしっかりとれるくらい薬を使っていくことです。 痛みを我慢するより、しっかりと痛みを取って行った方が予後が良いことが明らかになっているからです。
2019-11-27 23:08:28患者とその家族に医療用麻薬についてしっかりと説明し、理解してもらうことが大切です。理解が不十分だと、痛いのに我慢してしまうことがとても多いのです。 我慢は決して美徳ではありません。適切な管理下では麻薬の中毒や依存症のようになる方はほぼおられません。
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