宮崎事件以前に「オタク差別」はなかった?

……と価値中立的なタイトルを掲げましたが、そんなのあったに決まっているわけですな。 ただ、それがどれくらい普遍的であったか。 何よりも「オタクという概念が世間に知られる前にも、オタク内差別こそが大変に非道かった」という兵頭新児と、オタク同士は仲がよく、そんなものはなかったという加藤ASUKI師匠のバトルです。 見てみるとすごい混戦で、まとまりに欠けますが……。
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まとめ 宮崎事件以前にも、「オタク差別」はむろん、言うまでもなく、あった。【21/03/29更新】 通念として、「宮崎事件がきっかけで、オタク差別が始まった」といったものが、ほぼ今では、まかり通ってしまっています。 しかしこれは実は、「歴史修正」に近い。 かつて(そして今も)一番重篤な「オタク差別」は常に「オタク業界内」にこそ、あった。 オタク同士の近親憎悪による憎みあいにこそ、その本質があった。 ここではその証拠をご覧いただきましょう。 ■21/03/29更新 当まとめ、作ってかなり経ってからまたちょっとだけ再燃。 しかし見るとわかる通り、自分のスタンスも明らかにしないまま、何とか兵頭の主張を覆そうとして、何もできずにいる……といった具合で、「彼ら」の理のなさをより一層明らかにするばかりだったのではないでしょうか。 そうこうするうちにも「宮崎事件以前」の「オタク差別」を記した漫画についての情報が.. 32373 pv 488 289

↑続編もどうぞ。
物証と言えるものが数多く出てきています。
(そして、否定派が論理的な言葉を語り得ないのもこちら同様です)

前哨戦

一番最初は加藤師匠近辺でなされていた「萌え絵のルーツは少女漫画では」といった話題に、兵頭が首を突っ込んだことだったんですね。
その辺は割愛するけど、この辺りは「オタク」の定義でちょっと話が割れている部分。

加藤AZUKI @azukiglg

まあ結局、「萌え絵」と揶揄されるものの技法の特徴を一言で総じるのはかなり難しいんじゃないかなと思う次第です。 同様に、「オタ」を一言でまとめるのもかなりむずい。 強いて言うならオタは「研究者」「求道者」。 @hyodoshinji @reisacker @idea51

2019-11-26 01:13:47
はいん・まいやー @reisacker

@azukiglg @hyodoshinji @idea51 ヲタは時代とともに意味がかわっている側面もありますからねぇ。 僕らの世代にとっては、○○キチの代替語という側面もありましたし。

2019-11-26 01:28:29
加藤AZUKI @azukiglg

「○○マニア」「○○フリーク」「○○バカ」とほぼ同義語の時代も確かにありましたなあ。 QT @reisacker: @hyodoshinji @idea51 ヲタは時代とともに意味がかわっている側面もありますからねぇ。 僕らの世代にとっては、○○キチの代替語という側面もありましたし。

2019-11-26 01:31:49
兵頭新児@『Daily WiLL Online』読んでね @hyodoshinji

@azukiglg @reisacker @idea51 斎藤環の「虚構好き」はなかなかポイントを突いていると思います。

2019-11-26 01:34:25
加藤AZUKI @azukiglg

オタクには「ダムオタ」とか「マンホールオタ」とか「エアコンの室外機オタ」とかがあって、「虚構」を含まないオタってかなりいるんですよ。 @hyodoshinji @reisacker @idea51

2019-11-26 01:40:14
兵頭新児@『Daily WiLL Online』読んでね @hyodoshinji

@azukiglg @reisacker @idea51 いや、その辺りは炎上しそうですが、「昔からいた、マニア、趣味人」と「80年代辺りに生まれたオタク」とを区別するならそれらはちょっと違うかと。

2019-11-26 01:41:36
加藤AZUKI @azukiglg

「80年代辺りに生まれたオタク」というと、僕なんかは正に当事者世代なわけですが、そこに区別ってあんまりなかったっすよ。 @hyodoshinji @reisacker

2019-11-26 01:42:50
兵頭新児@『Daily WiLL Online』読んでね @hyodoshinji

@azukiglg @reisacker むしろオタクの中にはそうしたマニアが多い、ということじゃないでしょうか。 「オタクコンテンツ」といった時に想定されるものに、それが入るかとなると……あまり言いすぎると排他的なようで嫌なんですが。

2019-11-26 01:44:03

オタクの定義自体、定説があるわけではないのだけれど、加藤師匠の定義はやや精神性が強く、(これはかなり悪意ある解釈だけど)「アタマいいのがオタクだ」と言っているようにも読め、彼の「求道者」と言った定義にぼくが「空想者」などといった言葉をぶつけているのはそれに対する軽い反発のため。
また、大袈裟な言葉になるけど「選民思想」に陥らぬためにも、「オタクとはオタクコンテンツの愛好者」と定義づけるのが、やはりまずはニュートラルであり、穏当ではないかというのがぼくの考えです。

開戦

加藤AZUKI @azukiglg

てか、「オタク」に侮蔑的な意味が加えられたのは、恐らく宮崎勤事件当たりからで、これが復権してくるのは電車男当たりから。 途中に宅八郎とかいたせいで、「オタ=ドルオタキモオタ」という誤解というか、「作られたニュアンス」が書き足された面はあると思う。 @hyodoshinji @reisacker

2019-11-26 01:45:42
加藤AZUKI @azukiglg

80年代にうる星やつらとか放映してた頃は、「オタクと相互に呼び合う人種」はマニアと呼ばれてたし、オタクという言葉に特に侮蔑的な意味はなかった。 当時の侮蔑語は「根暗」なので(ry @hyodoshinji @reisacker

2019-11-26 01:47:01
加藤AZUKI @azukiglg

根暗は今で言う「陰キャ」ですかね。 @hyodoshinji @reisacker

2019-11-26 01:47:23
はいん・まいやー @reisacker

@azukiglg @hyodoshinji オタクの語源を中森明夫によるという説にたつのであれば、当初から侮蔑語であり、当事者が自嘲的に使いはじめたということになりますね。

2019-11-26 01:50:57
はいん・まいやー @reisacker

@azukiglg @hyodoshinji また、M崎事件(89)で大きなバッシングをうけつつも、「七人のおたく」(92)では、主人公側が「おたく」であり、揶揄的ではあっても否定的ではない感じに。また、同作品では、アニオタ、ドルオタでない趣味に対してオタクという呼称を使っていますね。

2019-11-26 01:51:43
兵頭新児@『Daily WiLL Online』読んでね @hyodoshinji

@azukiglg @reisacker いえ、オタクが根暗だというのは当時、言われていたし、中森明夫もそういう文脈で言い出したことですやん。

2019-11-26 01:51:45
加藤AZUKI @azukiglg

あれ、中森明夫がそう言ってるだけなんじゃねえのかという反論を今後もずっと持ち続けたい当事者(´・ω・`) @reisacker @hyodoshinji

2019-11-26 01:52:49
はいん・まいやー @reisacker

@azukiglg @hyodoshinji 私はおたくという単語を、キチという言葉が消されたことによる、空白だったそのポジションにうまくはまって、広がったという説をとっているんですが、そうだとすると、ヲタって、一般人にとっては常軌を逸するほど趣味に没頭する人の事を呼ぶものだったのかなぁ、と。

2019-11-26 01:54:06
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