「国鉄は民営化でサービスが良くなった」について

別にまるっきり否定したいわけではないですが、慎重な検討が必要な命題ではあるはず。
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山添 拓 @pioneertaku84

中曽根元首相の死去が報じられる。1954年、原子力予算を最初に国会で提出したのも問うべき経歴だが、国鉄分割民営化強行の首相としても記憶される。 ローカル線はなくならない ブルートレインなど長距離列車もなくならない 会社間をまたがっても乗り換えもなく不便にもならない ーー全部ウソだった。 pic.twitter.com/03QqXcoePM

2019-11-29 23:49:05
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Hideki Kakeya, Dr.Eng. @hkakeya

若い人は知らないと思うが、国鉄職員の態度は信じられないほど横柄だった。民営化で窓口の対応は劇的に改善した。運賃も私鉄の倍あったが、ほぼ差がなくなった。国鉄時代の記憶がある人は、概ね民営化を評価していると思う。国鉄の負の歴史はちゃんと後世に言い伝えねばならないと気づいた。 twitter.com/pioneertaku84/…

2019-11-30 14:53:19
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@hkakeya 「国鉄は民営化したことでサービスが良くなった」説にいまいち乗れないのは、PsycheRadio先生が言うように、別に民営化されていない公共セクターも軒並みサービス改善してきたという事実があるからなんです。 民営化によるものなのか、労働者全体の質的変化によるものなのか。 twitter.com/marxindo/statu…

2019-12-01 08:45:18
PsycheRadio @marxindo

「国鉄民営化でサービスは向上したんだからいいじゃないか」みたいなことを言ってくる人が多いが、この30年で役所や公立病院や国立大学もみんな著しくサービス向上している。世の中全般が「サービス向上」したんで、民営化の成果とは言いにくいラジよね。

2017-08-20 05:52:15
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@hkakeya しかも全体の話を見ると、サービスの悪さも、スト頻発も、政府が独立採算制を盾に緊縮的な鉄道行政を敷いていて、それが運賃高騰と低賃金をパラレルに引き起こしていたというところの方が原因に見えて、そうなると問題は、公営であることよりも緊縮財政にあったのではと……。 twitter.com/motidukinoyoru…

2019-12-01 08:55:14
yh @spotprawns

@motidukinoyoru @hkakeya まあ少なくとも乗客を給料を払ってくれる「お客さん」と見るか、乗せてやる「貨物」と見るかの違いはあると思いますよ。

2019-12-01 09:23:56
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@spotprawns @hkakeya 先ほども述べました通り、”一応”国鉄は独立採算制だったので、民営化以前も一貫して乗客は「お客さん」ではあったんですよ。 同じ「お客さん」扱いであったにも関わらず、何故サービスが劣悪だったのか(あるいは、その後改善していったのか)、というところがポイントだと思うのです。

2019-12-01 09:29:35
yh @spotprawns

@motidukinoyoru @hkakeya そうでしたか。私の経験だと、経営陣も現場も本当のお客さん思考になるのはたとえ民間でも大変な意識改革が必要なので、危機感の醸成や社内プロセスの整備(アカウンタビリティーや見える化など)、色々な要素が働いたんだと思います。そのトリガーはあったと思います。

2019-12-01 09:39:04
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@spotprawns @hkakeya 上記で私が仮説として挙げたのは ①労働者自体の全体的な質的変化があった(民営化されていない公共サービスも全般的に改善しているため)。 ②公的干渉と独立採算制の矛盾が国鉄のサービスと労働待遇を圧迫しており、それらが解消された。[ただし、民営化がその手段として必須だったわけではない]

2019-12-01 09:46:46
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@spotprawns @hkakeya サービス維持向上、労働待遇改善、そしてユニバーサルな公共交通供給を実現するベターな方向性は、むしろ独立採算制という半端な切り離しの取り止めだったと思うのですが、実際には全く逆方向(完全な切り離し)に向かったというのが興味深いというか、不思議なところです。 twitter.com/motidukinoyoru…

2019-12-01 09:52:50
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@noriakihoriuchi そもそも国鉄民営化時点での一般的な窓口等サービスって、今ほど懇切丁寧なものではなかったのでは、という話と、その中でも国鉄が相対的に劣悪だったとしたら、その原因は twitter.com/motidukinoyoru… あたりにあるのではないか、と思っています。

2019-12-01 10:34:39
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@noriakihoriuchi 赤字云々と言うのも正直どうかなと思っていて、というのも、公共財供給で独立採算を取るということ自体、厚生的には特に望ましくも何ともなくて、外部経済性の分は公的負担(要するに財政赤字)で補填するのがそもそも正着なのではないの、と公共経済学的にはなりそうなところなんですよね。

2019-12-01 10:37:53
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@noriakihoriuchi そこらへん、旧郵政公社なんかは、郵便事業に金融・保険を抱き合わせて補填させるという構造を取っていたので、そういうところはやはり制度設計として「上手(うわて)」だったな、などと思ったりして。 あれって民業圧迫で財源調達している分、財政赤字で補填しているのと構造的に大差ないので。

2019-12-01 10:40:19
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

なんか元ツイートが消されていたのでキャプチャしたのを貼っときます。(*内容だけ) pic.twitter.com/JRoUXN6dEv

2019-12-01 10:43:35
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藤壺ぼぶ @pstar7bob

@motidukinoyoru @spotprawns @hkakeya 回答しましょう 1)運賃設定に政府介入がありなかなか上げられなかった反面一旦上がったらとめどなく上がった 2)戦後引き揚げ失業者の雇用受け皿(JGPの先取り?)になったがそれが圧力団体化して誰も止められなくなった 3)全国一括管理の問題点(独立採算だから利益でる首都圏に集中投資)(続く

2019-12-01 10:46:30
藤壺ぼぶ @pstar7bob

@motidukinoyoru @spotprawns @hkakeya 承前)首都圏集中に反して地方は一括管理ゆえ「不公平を出せない」縛りで最大公約数、言い換えたら最低ラインのサービスになった 4)組織が巨大化しすぎて人的サービスがマネジメントできずサービス技能が属人化して格差が拡大した(酷い職員と高度な職員に二極化した背景) 5)郵貯の高金利維持する(続く

2019-12-01 10:50:12
藤壺ぼぶ @pstar7bob

@motidukinoyoru @spotprawns @hkakeya 承前)ために財投が活用され国鉄が運用先に狙われたが財投が使われた事業の収益計算がザルで高金利払えなくなった(だから民再のような破産的再生もできなかった。郵貯が連鎖倒産するから) 6)そもそも鉄道のユニバーサルサービスの側面が道路交通の進化で失われた まだあるけどこの辺で

2019-12-01 10:53:47
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@pstar7bob @spotprawns @hkakeya 全体的に、「公共財供給なのに独立採算でやらせようとし、しかも公的介入(運賃決定に介入、副収入を認めないetc)もする」というところに色々と矛盾があって、 twitter.com/motidukinoyoru… で挙げた旧郵政公社のような相当高度デザインなものでないと、独立採算自体が無謀だったのではないかと思う。

2019-12-01 10:57:27
Hideki Kakeya, Dr.Eng. @hkakeya

国鉄民営化後も、営団(現メトロ)と都営地下鉄で職員の対応に大きな差がありました。京都市バス・地下鉄の職員も酷かった。公共セクターの改善は、民営化が進んで彼らが少数派になったことの影響が大きいと思います。なお、NHKのように未だ職員の態度が改善されない公共セクターの存在も要注目です。 twitter.com/motidukinoyoru…

2019-12-01 10:57:31
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@pstar7bob @spotprawns @hkakeya なので、サービス向上、労働待遇改善、ユニバーサルな供給という3点を同時成立させる『妥当な』方向性は、どちらかというと独立採算制の取り止め・公的再編だったのではないかと思うんですが、おそらく小さな政府路線の「ウケ」もあって、全く違う方向に振れた、というところなのでしょうね。

2019-12-01 11:00:00
藤壺ぼぶ @pstar7bob

@motidukinoyoru @spotprawns @hkakeya 独立採算性の取り止めやったとしても累積債務の根元である郵貯(年金)→財投→国鉄が残ったら債務が政府にツケ回しされて消費税導入に始まる「緊縮」が早まっただけでしょう。昭和にはMMTなど影も形もありませんでしたから

2019-12-01 11:03:22
藤壺ぼぶ @pstar7bob

@motidukinoyoru @spotprawns @hkakeya あと無視できないのは「公共財でありながら代替財の道路空港とのすり合わせをやらず全部盛りにこだわった」 欧州では公共財として公費つぎ込む代わりに空港や道路とのすり合わせは常に考えてますから

2019-12-01 11:06:21
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@pstar7bob @spotprawns @hkakeya MMTはここでは関係ありませんが、おっしゃる通り、均衡財政路線が背景にあって、それによる破綻、という面もあったと思うんです。 なので、金融業や不動産業といった他事業と抱き合わせという形を取るしかなかった。(旧郵政公社に見るように、営利業務と抱き合わせるのに民営化は必須ではないですが)

2019-12-01 11:09:39
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@pstar7bob @spotprawns @hkakeya そこもポイントですね。 本来は、政府レベルの国土計画として、他の交通手段と整合的な鉄道戦略が練られるべきだったところを、独立採算事業として切り離してしまったことで色々と歪みを生んでいる。 大阪市交通局などが、地下鉄と路線バスの補完的運営に取り組んでいたのとは全く対照的に思います。

2019-12-01 11:13:17
藤壺ぼぶ @pstar7bob

@motidukinoyoru @spotprawns @hkakeya むしろ逆な感想を持つものです 先に書いた通り年金にはじまる公的サービス肥大化が財投依存を生み、そのツケが一番発言権弱い国鉄に寄せられた (五方面作戦みたいなのもあるから公共財としての側面無視しろとまでは言いませんが副作用がでかすぎたと) さらに一括管理の無理は国営では解消不能ですし

2019-12-01 11:16:11
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

@pstar7bob @spotprawns @hkakeya 公共サービス拡充と均衡財政維持の両立という矛盾が、財政投融資に依存するという歪みを生んだものと理解しています。(事実上の赤字財政支出を行いながら、財政赤字ではないという”体”を取る手段として、財投は利用されていたので……。)

2019-12-01 11:20:27