ストレイトロード:ルート140(45周目)

ストレイトロード:ルート140(45周目) オリジナル短編「ストレイトロード」のコンビが毎日お届けしている、掌編という名の習作。今回は2201~2250+イベントレポートなど。 終盤のリクエスト回を除き、「予測変換の内容からお題を選ぶ」ことにしていたため、ほぼ「前日の140字で使った単語をお題にする」になっています。各話の内容につながりはありません。 続きを読む
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Rista(化屋月華堂) @Rista_Bakeya
ストレイトロード ルート140 (1~4) 毎日発信しているツイノベを一年分ずつまとめた本。わがままお嬢様がお供に無茶言ったり、おいしいもの食べたり、怖い怪獣と戦ったり。 通販あります。 化屋月華堂ストア BOOTH / booth.pm/ja/items/764325

今回の本編

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降り続く雨の勢いが衰えない。道路を川に変えた濁流が昨日から私達を足止めしている。悪天候の原因は扉の外の住民が言う通り、高熱に苦しむ藍なのか。確かめたいが迂闊に起こせない。治療させようにも動けない。医師に送ったメールの返信を待ちながら、住民の足止めを掻い潜り部屋を出る方法を探した。
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140文字で描く練習、2201。足止め。
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ヨットの乗り方を教えてくれた選手が調子づいて言った。「大事なのは腕。運任せは実力じゃない」風が味方しなくても勝てると聞いて藍も乗ってしまった。「じゃあ勝負しましょう」勢いに任せて発した言葉は転がるように広がり、関係者の耳に入ったらしい。瞬く間に実現へ向けた話がまとまってしまった。
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140文字で描く練習、2202。勢い。
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「本番中だけでも風を止めてください」昔の祭りを再現する為に無数の風船を飛ばす。だが怪物を刺激したくない。他の演出に代える手は反対多数で潰されたと、運営関係者が藍に泣きついた。「もし風船が縄張りに落ちたら?」「大手を振って警察呼びます」そこだけ運任せにする危険には気づかない様子だ。
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140文字で描く練習、2203。運任せ。
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魔女に天候の操作を頼む人間は多い。藍は大半を断るが、ただ風を呼ぶだけの仕事は比較的素直に受けるようだ。「だって楽だから」今日は木陰から成果を見守っている。夏の厳しい暑さを少し和らげ、老夫婦に優しい散歩日和を演出する。衰えの目立つ足取りは心配だが、そこは依頼した孫に任せるのだろう。
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140文字で描く練習、2204。演出。
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崩れた建物の破片が左右から襲いかかってきた。避けきれずその一つと接触し、車が大きく揺れる。どれほど頭が冴えていようと反射神経の衰えからは逃れられない。もう少し若い運転手なら、多少は楽にこの状況を掻い潜れたのだろうか。「人の飛び出しなんてないから、前見て!」藍の叱咤が鼓膜に響いた。
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140文字で描く練習、2205。衰え。
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警備は機械だけじゃない。子供達が声を潜める。「なぜかマザーは全部お見通し」でも外で遊びたい、と一人が筆談で訴えた。最近は中庭にも入れないという。見えない監視を掻い潜り屋敷を脱出したらどうなるか。「わたしたちもお客さん扱いは終わりね」そう言いつつも藍の目は子供達と共闘する気満々だ。
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140文字で描く練習、2206。掻い潜る。
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同じ敵が現れたところで人類は簡単にまとまらない。共闘を宣言していた隣国同士で小競り合いが始まったと知ったのは、合同作戦の失敗を新聞で読む前の週だった。「その記事、古い日付じゃない。どこかでもう見たんじゃないの」藍は私の記憶力を疑っている。繰り返し読む理由は忘れたためとは限らない。
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140文字で描く練習、2207。共闘。
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「誰かいるの?」藍は暗渠の奥に呼びかけたが何も起きなかった。しかし本人は鳴き声を聞いたと言い張り、情報収集を命じた。「最近、移動動物園の脱走騒ぎがあったそうです」近くの町で私は住民から、藍は検索で同じ話を得た。現場に引き返し、判明した名前で繰り返し呼んだが、やはり応答はなかった。
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140文字で描く練習、2208。繰り返し。
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街の中でも通信が途切れやすい場所は多い。携帯端末の検索画面が動作しないことに腹を立てる藍の為に、とりあえず目についた木陰に車を停めた。「なんで移動するだけで読み込みが止まるの?」比較対象は家の中で調べ物をする時の自身だろう。列車でも地下道でも通話できた時代を知るはずのない年齢だ。
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140文字で描く練習、2209。検索。
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清書した内部資料を手に藍を探しに行くと、木陰に座って読書中だった。傍らの地面には小さな穴が完成していた。「これは貴女が?」「まさか。それ書いた人よ」元の文書は手書きだが、子供の作文の方が読みやすいと思う程の悪筆だった為に、重要と見抜かれず放置されていた。「どうぞ処分してくれって」
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140文字で描く練習、2210。木陰。 くつろぐ話を書くつもりが、気づけば脱線していた。
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議場がざわめいた。原稿を読み上げた人物が一番動揺していることは傍聴席からもよく分かる。間接的にとはいえ自らの悪事を認めてしまったのだ。「あの作文は貴女が?」「そう。自信作」人々がこぞって野次を飛ばし始めたが、藍は機嫌を損ねていない。批判も答弁中断も失敗どころか狙い通りなのだろう。
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140文字で描く練習、2211。作文。
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投石による傷がようやく運転に響かなくなってきた頃、先日の非礼を詫びるメールが藍の端末に届いた。関係者からの伝言の転送だという。「そういえばあの人まともだった。連絡先教えなかったの失敗だったかも」魔女と呼ばれる娘が本当は何だったのか。人々は災厄が過ぎ去った後にようやく悟ったようだ。
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