- arishima_takeo
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したがって、江藤淳の忠告を次のように変えなければならない。「批評家というのは、背が高く、ハンサムである必要はないが、教授でなければならない」。byジョ・ヨンイル『柄谷行人と韓国文学』
2019-12-01 14:18:42「批評の自由」を語るためには何よりも「[原稿]依頼」から自由になるべきだと思う。byジョ・ヨンイル『柄谷行人と韓国文学』
2019-12-01 17:41:44「いまの批評は国文学(ネーション)、大学(制度)、出版(資本)というボロメオの環に閉じ込められている」(ジョ・ヨンイル『柄谷行人と韓国文学』)。上手いこというな。
2019-12-01 17:49:49なぜなら、「近代文学の終焉」が意味するのは「文学が終わったのだから別のことをしろ」ーーこれこそもっとも低級な理解ではないかーーではなく、いま確固たる地位を築いている文学システムを絶えず疑い攻撃しろというものであるからだ。byジョ・ヨンイル『柄谷行人と韓国文学』
2019-12-02 06:29:20完全に「文学化」された(すなわち、批評が終焉を告げた)韓国文学では、文学の敵は映画やゲームではなく、文学そのものだと主張することこそ、我々がもちうる最小限の正直さであるだろう。byジョ・ヨンイル『柄谷行人と韓国文学』
2019-12-02 06:31:54文学が現実原理を越えられないならば、批評家とは、根本的に売春宿の主人とかわりない。byジョ・ヨンイル『柄谷行人と韓国文学』155p
2019-12-02 06:40:38「日本を代表する商業出版社である講談社の場合、一九八八年に〈講談社文芸文庫〉を創刊し、売り上げなどは気にせずに、日本近代文学の遺産――いわゆる傑作でないものも含め――を網羅するものを出している」(ジョ・ヨンイル『柄谷行人と韓国文学』)。いまはむかし感もありますけどね。
2019-12-02 19:30:19「本当に自尊心がある作家なら、自分の本がダンピングして売られることを、それがどれほど印税収入の助けになろうと、けっして見過ごしてはならない」(ジョ・ヨンイル『柄谷行人と韓国文学』)。こんなに攻めてて大丈夫なんだろうか(笑)。
2019-12-02 19:33:11韓国の場合はどうか。人気作家は売れそうだと思うとなんと四五パーセント以上の割引をするとか〔…〕、前作小説を一冊抱合せで売る〔…〕ような、とても不公平なやり方が、いわゆる良識ある出版社(創批、文学と知性社)によって主導的に行われている。byジョ・ヨンイル『柄谷行人と韓国文学』172p
2019-12-02 19:37:37ジョ・ヨンイル『柄谷行人と韓国文学』読了。いろんな点で考えさせられるところの多い本だった。軸としては【韓国文人は「近代文学の終焉」でなんでそんな過剰反応してんの?】論なわけだが、ああ日本の出版ってこういうふうに見えてんだなあ、とか、細かいところでの発見もある。総じて刺戟的。
2019-12-03 07:19:24「近代文学の終り」に関しては、以前柄谷自身が「文学に関する依頼が面倒になったのでやっただけ」(大意)的なことをどっかで述べてたはずで、意外とそういうのが真実なんじゃないかとか思うので、そんな敏感に受け止めなくてもいいスタンス派なのだが…。
2019-12-03 07:31:21とはいえ、「なにも終わらない、なにも」とか言われると、うるせぇカッコつけてんじゃねえとか思うし、近代文学やめてアニメ見ようとか言われても、10年後にその話って通用すんの?とか思うし、我ながら複雑な心境だなと反省した。
2019-12-03 07:34:02