半端な時間に余裕ができたので、アフリカ投げナイフでも特に人気があるコレの話をします。 日本だとアフリカ投げナイフというとよくこの写真の形状のものがフィクションに登場しますが、厳密にこれが何という名前で、どの地域で使われていたかはあまり知られていません。 pic.twitter.com/2SWqGnFW2c
2019-12-09 16:07:09この投げナイフ、欧米ではクピンガ(kpinga)とされています。2017年にヒストリー・チャンネルの『刀剣の鉄人(Forged in Fire)』の課題に出た時もその名前で登場しました。しかし実はこの投げナイフはクピンガではないのです。 youtube.com/watch?v=AMUD_c…
2019-12-09 16:07:09本当のクピンガはこの画像のようなナイフで中央アフリカのアザンデ族(ザンデ族)が使う武器です。 pic.twitter.com/iul7w8UnWM
2019-12-09 16:14:34ではクピンガとして知られるあの投げナイフは本当は何なのかというと、ンバンジャ投げナイフ(名前はグボgboまたはンドゥンドndundo)、ングバカ・マボ投げナイフ(名前はンドndo)というよく似た二系統のナイフが該当します。どちらも中央アフリカです。
2019-12-09 16:24:50この名前、長くはないですが覚えにくいです。しかも複数の地域にまたがるので複数の名前があります。そもそも日本では間違った呼称のクピンガのほうでも定着していないので、これからも名前が定着しないままかもしれません。
2019-12-09 16:34:02ンバンジャ投げナイフのフィクションの登場例を付け足します。 『MASTERキートン』CHAPTER6 「黒い森」より。本物は鉄製ですが作中キートンは木を加工して作っています。 pic.twitter.com/wJTXUjztRx
2019-12-09 21:41:20@tekitoumax はい。 HungaMungaは様々なアフリカ投げナイフ/斧を差す言葉で、ヨーロッパでの呼称です。漫画『クライングフリーマン』では「アフリカの牙」の女首領・バグナグが使用していました。
2019-12-09 22:41:23@machida_77 私の大叔父が、1960年代にザンジバル(東アフリカ)で、現地の大金持ちにもらってきたのが、このタイプのナイフでしたね。
2019-12-10 00:54:54@machida_77 @moo_mumumer ゴブリンスレイヤーにもこんな武器が出てました。なんじゃこりゃと思ってましたがアフリカの投げナイフなんですね
2019-12-10 09:45:35@machida_77 実用的でないという意見もあるこのナイフ 刃は当てて滑らせるものだと日本刀のイメージで思われがちですが このナイフは尖った方を先にして使うと想像を絶する凶悪な武器になります 元来鋭いものは牙よろしく、突き刺して使うのがメジャーで 切断はその副次効果でしかなかったという説もあります
2019-12-10 16:17:31@Kazzforze @machida_77 アフリカでは結構メジャーな投擲武器なんですよね 「どこでも刺されば致命傷、刃がかすってもよく切れる」っていういわば刃のついたブーメランに持ち手がある物 で ブワカ族の投げナイフ、スーダンのムダー、マサリット族のハッダド、ハフディー派のトゥルス、ンクツシュ族のウォシェレとかありますね
2019-12-10 19:15:03日本で「アフリカ投げナイフ」がこのイメージなのは1987年にTRPG『トンネルズ&トロールズ』の翻訳が出たから……ですよね? この本の武器リストはその後の日本のコンテンツにじわじわ大きな影響を与えていて、ショーテルが有名になったのもここが出発点だと思う
2019-12-10 10:52:01@walkeri マール社刊行『歴史,形,用法,威力 武器』(1982年日本語版初版刊行)という本(手投げ武器の頁にイラストがある)もありますが、やはり広まったのはT&Tですかねぇ
2019-12-10 19:30:09@walkeri 1990年初版のビジュアル博物館4『武器と甲冑』にあれを含む二種のアフリカ投げナイフの画像が載っていて、自分はそれが初見でしたかなー・・・。
2019-12-10 17:27:41