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どういった編集が「殺陣」を活かしそして殺すのか?

スター・ウォーズシリーズである、シークエル2作の殺陣の違いについてモヤモヤした感覚を一気に書き殴りました。何か間違いがありましたらご了承ください。
映画 殺陣 最後のジェダイ スカイウォーカーの夜明け STAR WARS スター・ウォーズ フォースの覚醒
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惣流・ドルフ・ラングレン弐号機 @YZNlfuMP8Vbaaoj
どういった編集が「#殺陣」を活かしそして殺すのか? もうすぐ『#スターウォーズ』シークエル最終作JJエイブラムス監督の『#スカイウォーカーの夜明け 』が公開される訳だが、自分はエイブラムスが演出するライトセーバー戦が苦手だ。
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その理由は役者の動きからなる動作設計の良し悪しでは無くソレを捉えるカメラの繋ぎ=編集の手法によるものだ。 もう一つ例を出すと剣戟映画を演出する上で苦手な監督がリドリー・スコットである。 両者には殺陣を見せる上である共通した演出法がある。
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#フォースの覚醒』でのセーバー戦開幕すぐの場面だが、対峙する人間すぐ手前に相手を配置し、背中越しに被写体同士を被らせるカット。 リドリー・スコットによるグラディエーターとキングダム・オブ・へヴンでもこの似たような配置で撮る剣戟シーンが非常に多い。 pic.twitter.com/RPqeb1tkPE
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この様な手法は上体の動きと共に役者の表情も同時に捉え、キャラクターの切迫したあるいは優勢な状況を分かりやすく見せて伝える点では有効だ。 だがソレが何カットも繰り返されるとなると話は別だ。 pic.twitter.com/e4E42ZoqeT
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#キングダム・オブ・へヴン』の剣戟の場合はカメラが背中越しに上体を写したバストショット状態に互いの刃が交わる瞬間を捉え、交互に主人公の顔のアップのカットが挟まれる。 この切り替えのテンポが早くて見辛いのも難点だ。 この工程を何度も繰り返されると流石にソレは単調と言わざるをえない
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加えて対決する二人の全体を写すカットが少なく攻防の流れが解りにくい。 刀剣の打ち合いという一番の見せ場に於いて被写体を被らせるカットを連続して見せるというのは何とも見辛くジレンマだ。 ソレが続いたその瞬間、カメラ手前にあるデカい背中は只の障害物でしかなくなる。 pic.twitter.com/5xXp8mM61R
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そしてエイブラムスの『#フォースの覚醒』を比較に出すと、その人物配置やカット技法はキングダム・オブ・へヴンとかなり酷似した物になっている。 主に表情を捉える事だけに気が向いてしまい剣戟という表現は単なるシチュエーションの一部といった見せ方だ。 刃先が画面外から見切れるてるのも辛い。 pic.twitter.com/X9Iy9oMh8P
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こんな調子で一部ロングショットが短く挟まれる程度で基本バストショットでのアングルの打ち合いが続く。 ソレに加えカイロ・レンというキャラクターの全身黒という格好は背景の黒化した木々と色がダブり視覚的に把握しにくい状態となっている。 pic.twitter.com/mMz9GoIXY9
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動作設計だけを取り出して観れば『#フォースの覚醒』の殺陣は力と力がぶつかる重さも表現されていて、ロングから見ればカイロ・レンの剣の振りもシッカリと腰が据わっているのが分かる。 本格的でそう悪くはない振り付けだ。 だが胸から下が殆ど映っていないのでそれが判りにくい。
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動作設計を担当したのはインドネシアの格闘映画『#ザ・レイド』の出演者達と『#ゲーム・オブ・スローンズ』殺陣師スタッフと聞いた。 名だたる其の分野の精鋭達だ。 しかしその魅力を伝えるには編集とシチュエーションがいささかワンパターンだった。
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元来スターウォーズの剣戟の優れた点は撮り方も勿論だが、キャラクター達が闘う舞台がその一戦で様々に変化していくというバリエーションの豊かさにあると思う。 特に過去作で優れていると感じる舞台の変化とシチュエーションは、『#帝国の逆襲』と『#ファントム・メナス』に『#シスの復讐』だ。
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帝国の逆襲では移動する戦いの最中背景によって2人の姿が影絵の様になるコントラストが美しいし、ファント・ムメナスでは2対1から1対1と目まぐるしく変わる状況の優劣と舞台地形の変化が面白かった。 pic.twitter.com/TEqP2LYinm
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シスの復讐では噴き出す溶岩をバックにした画と、アナキンの抑えきれない憤りに怒りという内面の心情を背景にシンクロさせたシチュエーションがとても良い。足場の変化、舞台移動もバリエーション豊かだ。 pic.twitter.com/b17TerTL5u
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こういった面も含めて振り付け師が考案し、役者が体を張って動いた殺陣というものは活かされるのだと思う。 フォースの覚醒での最終戦の舞台とシチュエーションは2人で雪道を延々移動する。 ソレだけでは少々味気無いと感じるのが本音だ。
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以上を踏まえた上で、JJエイブラムスは振り付け師殺しな監督なんだと思ってしまった。 殺陣を撮る以外ならばイマジネーションが豊富で優れた素晴らしい監督だと思っている。 だからこそ次に期待したい。
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そして〆はどういった編集が殺陣を活かすかだ。 その比較例は続編である『#最後のジェダイ』で引用したい。 何かと批判されがちな本作だが、其の躍動的な動作設計とソレを捉えて繋げる編集技術はシリーズでも随一だと確信している。
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集団戦でのレイとカイロ・レン共闘のシーンだがまず始まりのカットからが特徴的だ。 この時点ではスローだが... pic.twitter.com/lx4mbp2jXK
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直ぐに一気に動いて緩急をつけるメリハリある編集になっている。 全体の引き絵であるワンショットで動作を的確に捉えながらカメラが2人を据えて徐々にズームしていく。 pic.twitter.com/LuoIVaTe1r
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そしてズームが止まり2人の動きが上手く連動しコンビネーションがキマった所でこのワンショットは終わる。 何とも爽快感溢れる導入とスタートダッシュだ。 pic.twitter.com/fuJ92AtecM
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コレ以降も的確にカイロ・レンの剣をその動きに合わせて絶妙なカメラークで追って行く。 コレが監督ライアン・ジョンソンによる功績かはわからないが編集センスは実に巧みだ。
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エイブラムスやリドリー・スコットと明確に違うのはワンアクション毎にカットを切り替えるのでは無くズームから引き絵、そしてまたズームと強調したい動きに合わせてカメラをワンショットのまま動かし続ける事だ。 これにより非常に見易く状況も解りやすいものとなっている。
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最後のジェダイ公開前にある映画雑誌でライアン・ジョンソンのインタビューを読んだが殺陣に関しては五社英雄監督による『#御用金』と『#三匹の侍』からインスパイアしたと言っていた記憶がある 全体にフォーカスを当てて展開される激しくかつ見易いカメラワークは確かに時代劇の発展系かもしれない
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フォースの覚醒では背景と同化しかけたカイロ・レンだが本作ではその赤い背景と周りの敵も赤一色と色味の違いによりとても存在が強調されたものとなった。 赤と黒は相性がとても良くダース・ベイダーが赤のライトセーバー使いなのも配色の調和、色彩学の原理だ。 pic.twitter.com/K86E0LOUpI
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この様に編集だけではなく色味のコントラストを意識した舞台を設けたライアン・ジョンソンは、充分に優れた殺陣を上手く活かせる事が出来た監督だった様に思う。 重ねて言うがJJエイブラムスにも十二分に期待しているので『#スカイウォーカーの夜明け』の見せ場の殺陣が迫力ある物と信じて待ちます。

コメント

かにたま大臣 @pokkaripon 2019年12月11日
スターウォーズのちゃんちゃんばらばらは忙しなく動く割に間延びしたような変な感覚。刃先が画面外なんて気づかなかった。こういう詳しい人の評価を読むのは本当に面白い
語るおじさん(おじさん) @ojisan_think_so 2019年12月11日
たしかにダースモール戦は緩急効いててよかったね 殺陣自体が高速だからカットや視点増やされると見づらくなっちゃうんだよね 演者の能力まで考慮すると一番好きな殺陣は深作欣二版魔界転生の若山富三郎と千葉真一に行き着くおじさん
ああ、どうも、俺です @sasayuzu 2019年12月11日
最後のジェダイの殺陣の方が良いってのはちょっと賛同できない
佐渡災炎 @sadscient 2019年12月11日
ふーん。(EP4のオビワンvsベイダーのチャンバラを眺めながら
yuki🌾㊗️5さい🎉⚔ @yuki_obana 2019年12月11日
アニメだと刀の上に乗ってジャンプとかすごいエフェクトもナチュラルに組み込まれるあたりでさらに様相は変わるからの(ワイヤーアクションだとこれが少し微妙になる、あと刀の長さがカット毎に自由という訳にも行かないとかワープさせるの難しいとかね)(´・ω・`)劇的に魅せられる限界というのはあるわけで
um @nanasi0003 2019年12月11日
話は面白いんだけど、なんでいちいち文字色変えるんだろ 見難い
どんちゃん @Donbe 2019年12月11日
何度見ても、スターウォーズはダースモール戦がベストだと思うわ。 一瞬視線外して開閉装置フォースでぶっ壊す、フォースだけでなく蹴りも駆使して戦う、ビームゲート閉まってる間のお互いの立ち振る舞い、二対一でも全く臆することのないモールと連携が完璧なクワイガン師弟、どれとっても完璧。
どんちゃん @Donbe 2019年12月11日
それとBGM。 扉開いたら誰かいる!からの、タターン、タタターン♪でフード取るとこなんか、思い出してもゾクゾクする。
alan smithy @alansmithy2010 2019年12月11日
タランティーノやウォシャウスキー姉妹(元兄弟)みたいなヲタ以外でその辺の刀による殺陣の撮り方が出来てるのって西部劇経験者くらいなのかなと
Liberdade @LiberJP 2019年12月11日
たしかにEP7は印象に残るライトセーバー戦闘がなかったなぁと思い出した。EP1終盤のジェダイ師弟vsダースモールの戦闘は何度見ても素晴らしかったし、場面移動含めた戦闘の流れもよく記憶に残っている。
KUMI_Kaoru @KaoruKumi 2019年12月21日
この論者もコメントの皆さんも全員BONKURA!
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