【2019.12 #調べながら考える ブックフェア #2019_bookfair】この本を わたくしが語ろう 1

明石書店 @akashishoten

英語圏の小中高校では、事実や観察から推論して結論を導くための作文術を教えているという話も本書で初めて知った。そのための図書館の使い方、資料の集め方から、情報を整理することなどが教えられるそうである。そう言われてみればアメリカ映画では、

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やたらと登場人物が公立図書館で調べ物をする場面が出てくるな、と気がついたのもこの本のおかげであった。〈知は力なり〉という信条を、アメリカ市民は子供のうちにこうして身につけるのかもしれない。（Post-truthと言われる今は、どうなのだろう？） 伊藤さんの１つめは→twitter.com/akashishoten/s…

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『在野研究ビギナーズ』のフェアに関連して、伊藤未明（@mito_47）さんが勧める、英語論文の書き方についてのスタンダードとなる本 Kate L. Turabian, A Manual for Writers of Research Papers, Theses, and Dissertations (University of Chicago Press) の推薦文を公開します。#2019_bookfair

2019-12-20 15:22:57

明石書店 @akashishoten

『在野研究ビギナーズ』は #じんぶん大賞 ３位に入賞しましたが、紀伊国屋書店新宿店で同書のフェア（ #調べながら考える ）を開催中です。どうぞお立ち寄りください。ここではフェアに関連して、選者の一人、読書猿（@kurubushi_rm）さんによる『アイデア大全』の推薦文を公開します。#2019_bookfair

明石書店 @akashishoten

企画のかなり最初の段階で「今度のアイデアの本、人文書にしていいですか？」という投げかけに二つ返事で応諾してもらったところから『アイデア大全』という実用書は始まりました。 人文の知が、もともと実践知の系譜に連なることを、知っている人は（多分戦略的に）口にしなくなり、そのせいもあって

明石書店 @akashishoten

多くの人は忘れてしまっています。 発想術はもともと記憶術と同じく、西洋文化の実践知の本流である弁論術にも組み込まれていた、古くから続く知的技術です。心理学、認知科学において創造性研究として学術的探求は進められているものの、今日ではその伝統は忘れられ、

明石書店 @akashishoten

フェーベックやペレルマンらの法理学におけるレトリック研究や、イエイツやロッシにはじまる記憶術研究のように、脚光があたる機会にも恵まれませんでした。 しかし、みんなが忘れたもの、忘れたいものを覚えておき、必要なら掘り起こして、今現にあるのとは違う可能性を示すことこそ、

明石書店 @akashishoten

人文知の任務であり流儀です。 そしてアイデア（新しい考え）を求める人は、この「今現にあるのとは違う可能性」こそ必要としているはず。 『アイデア大全』は、伝統から切り離され根を失った発想法に、発想法に根を取り戻す試みです。

明石書店 @akashishoten

毛根を伸ばす先は古代弁論術に限らず、科学技術、芸術、文学、哲学、心理療法、宗教、呪術にまで広げられました。こうした遠い異分野の中に離れたものを結び付けることもまた、ヴィーコがインゲニウムと呼び、カイヨワが「対角線の科学」と呼んだ、人文知の伝統から得られたものです。