映画を観に来てるのに、現実そのもののしんどさを味わわされて、何をされてるんだ俺は的な 『家族を想うとき』(ケン・ローチ監督)を観た感想。個人的まとめ。#家族を想うとき #ケンローチ

じぇまん @susan0smith1985

ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』観終わり。すげえ、しんどかった。。仕事が長続きしない、中年発達障害っぽい、女房子ども持ちの男が出てくる冒頭の時点でしんどさがMAXなわけだが、、イギリスの底辺労働環境も、日本と似たようなもの、というか、それ以上？いや、でも日本も同じようなもの…… pic.twitter.com/MqnTf6YIQu

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いや、なんかもう既視感ありまくりだった。父親がうちの父親と似たようなかんじで、こういう父親を持つしんどさ、こういう父親の子どもとして産まれてきたしんどさ、みたいの、子どもたちの気持ち、わかるなあ、みたいな。まあ、でも、父親目線のしんどさも染み入るほどにわかるし、ひたすらしんどい。

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『家族を想うとき』、いろんな社会問題が切り分けられず、ごった煮にされてて、でもそういう切り分けきれないいろんな問題が連関しながら負の連鎖が止めどなく続いているのが現実というもので、このどうしようもなさが、「リアリティ」とかではなく、ただただ「リアル」だな、と思わずにいられない。

じぇまん @susan0smith1985

『家族を想うとき』、アットホームなかんじのポスターとタイトルで「いい話」感出してるけど、めちゃめちゃしんどい映画。血飛沫とかスプラッターとかないけどめちゃめちゃエグい。ものすごく現実的なしんどさ。映画を観に来てるのに、現実そのもののしんどさを味わわされて、何をされてるんだ俺は的な

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『家族を想うとき』、娘ちゃんがベリー可愛くて、ベリー良い子で、ベリー賢いのが救いなので「救いがない」というかんじではない。息子ちゃんもいろいろ問題はあるけど根は優しい子で、嫁さんが控え目に言って聖母で、旦那も多少気が短いところがあって多少頭が弱いところはあるけど、悪い人ではない、

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けど、この、「良い家庭」でなくとも「そんなに悪くない」ぐらいの、まあ「ふつう」？の家庭が、経済的余力のない社会の中で、ぼろぼろになっていく様は、これは、なんていうか、日々、なんらかの形で観測している、ほとんど誇張の感じられない、「現実の延長線」ですらない、「現実そのもの」と感じる

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社会が経済的に潤っていて、この先成長が見込める、というのがある時代には、このくらいの人たちが「ふつうの幸せ」を求めることは当たり前のことだったし、それは一応は可能だった。だが時代は変わり、これくらいの人たちが「ふつうの幸せ」を求めることはもはや不可能になってきている。

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結婚して、家庭を持って、車を買って、家を買って、というのがいまや特権階級にだけ赦された高望み。特権階級でもないのにそれを望むことは、ましてそれに手を出すことは愚か者と謗られても仕方がないこと。そんな時代になった。それは日本だけじゃなくてイギリスもそうだった。そんな時代に何を望む？

じぇまん @susan0smith1985

『家族を想うとき』、自分の父親も、作中の父親のような気持ちで生きてきたのかな、と思うといたたまれない気持ちになった。作中の父親は、自分が「頭が弱い」ことを認められているところはすごいな、と思った。うちのは、まあ…。

じぇまん @susan0smith1985

「ふつうの幸せ」を求めるのが高望みだったと、人生の後半になって思い知らされるなんて、それは、まあ、しんどいですよ。「ふつうの幸せ」を求めた、そのツケを払わされ続けるなんて、それでいて「自分は間違ってない」と言い続けるなんて、それは、、私にはとても耐えられそうもない。

じぇまん @susan0smith1985

「さとり世代」なんて言うけど、「ふつうの幸せ」を求めた人たちがどんな悲惨な日々を送っているのか日々見せつけられれば、それは誰だって、「ふつうの幸せ」なんて欲しくない、と思うでしょ。当たり前のことだよ。