世界の＜片隅＞にはこんな尋常じゃない人たちがいて、そんな世界の＜片隅＞に、私はいるんだ 『<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事』を観た感想。個人的まとめ。#片渕須直 #片隅たちと生きる

映画『この世界の（さらにいくつもの）片隅に』＆映画『この世界の片隅に』公式 @konosekai_movie

12月13日（金）劇場公開＆12月18日（水）配信開始 ドキュメンタリー映画『＜片隅＞たちと生きる　監督・片渕須直の仕事』の予告編が解禁！ 3年間、100回の密着取材。 なぜこの作品がこんなにも人の胸を打つのか。 比類なき創作の姿に迫るドキュメンタリー。 pic.twitter.com/zyCvq2E2HJ

じぇまん @susan0smith1985

『<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事』観終わり。片渕須直さんは、まさしく、あの、アリーテ姫なんだなぁ、と圧倒された。塔の頂から見える幾多の屋根とその下に灯る明かり。そのひとつひとつに人の生活があって、この街並みもすべて人の手によって造られている。その営みすべてに想いを馳せる pic.twitter.com/yuCu5JjCAz

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ひとりひとりの生活に、ひとつひとつの造形物の来歴にまで想いを馳せる、その眼差し、その想像力、それはアリーテ姫そのもので、それは私なんかからするとちょっと、いやかなりゾッとするほどのもので、観察力、探求心、粘り強さ、いずれも人並外れたものを感じさせる。

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何十年前にも人の営みがあって、何百年前にも人の営みがあって、千年前にも、それ以上前にも人の営みはあって、そのひとつひとつが連綿と紡がれていて、そのひとつひとつが尊いのだと、想いを馳せる。そんな途方もないイマジネーション。それを持つのがアリーテ姫であり、新子であり、片渕須直という人

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この人もまた「巨人」だなぁ、と足がすくむ思いです。途方もないチカラを、途方もない「魔法」を持つ人がこの世にはいる。それも星のように数多に。なんていうか、「こわい」というのが率直な気持ちです。

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ちょっと「面白いな」と思ったのが、『この世界の片隅に』のアニメ化にあたって、原作に描かれた場所を、漫画に描かれた僅かなヒントをもとに史料を調べたり、現地に行ったりして調べて特定していった、という話。それって原作を描いたこうの史代先生に取材して聞けばいいんじゃないの？と素朴に思うが

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そうはしない。これはこうの史代さんの「謎かけ」なのだから、そのひとつひとつを読み解いていくことがアニメ化をする我々に与えられた使命なのだ、と途方もない探索をし、こうの史代さんが漫画のひとコマひとコマに込めた意味、眼差しを読み解いていく。尋常ないクリエイターたちの尋常ない営み。

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『<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事』、控え目に言って「常軌を逸している」行動をしている人たちがフィルムに収められていて、その筆頭が片渕須直監督。これは前述のとおり。他に、1000日以上連続で『この世界の片隅に』をかけ続けた映画館の館長や、同作のイベント上映があると駆けつけて

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頼まれもしないのにイラストを描いて片渕監督に捧げる自称プロデューサーなど、ちょっと変？いや、かなり変？いやいやだいぶ常軌を逸してると言わざるを得ない、そんな人たちが映される。世界の＜片隅＞にはこんな尋常じゃない人たちがいて、そんな世界の＜片隅＞に、私はいるんだ、と気づかされる。

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それはなんか、「尊い」というかんじではないのだけど、なんていうかワンダフル？なことだなぁと感じる。そういう気持ちがあるいは、片渕監督の探求心の根源にあったりするのかもしれない、などと思う。