有機農業連続セミナー第16回「小さな農業が地球を救う 世界で進む小農と家族農業の再評価」2019.12.15報告

使い捨て時代を考える会の主催する有機農業連続セミナー。小農学会の松平尚也さんのお話し会。
0
くうのる @kuunoru

使い捨て時代を考える会主催、有機農業連続セミナー第16回「小さな農業が地球を救う 世界で進む小農と家族農業の再評価」にスタッフ参加。講師はAMネット代表理事、耕し歌ふぁーむの松平尚也さん。京都市京北地域で伝統野菜の有機栽培に取り組みながら小農を研究されています。facebook.com/events/1353624… pic.twitter.com/hT540PcMyd

2019-12-15 20:25:14
拡大
くうのる @kuunoru

松平尚也氏>1年前の2018.12.17に小農の権利宣言を国連総会が採択。正式名称「小農と農村で働く人々の権利宣言」、農村で働く人々の権利をすべて守っていくという内容。画期的だったのは、世界の2億人以上が加入する小農団体が宣言の原案を書いた。#小さな農業が地球を救う

2019-12-15 13:42:36
くうのる @kuunoru

松平氏>7割以上、賛成大多数で採択。反対はわずか8、日本は棄権。もう一つの大きな流れは、2014年の国連「家族農業年」からの流れ、「家族農業の10年」が今年5月から開始、日本の取組は遅れている。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 13:46:10
くうのる @kuunoru

松平氏>世界行動計画の七つの柱(家族農林漁業プラットフォームウェッブより)。政策、若者、女性、農林漁業組織、レジリエンス、気候変動、多面的機能。ボトムアップ型、参加型で、包括的なアプローチを重視。世界行動計画は2年ごとに行動計画を見直し。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 13:48:33
くうのる @kuunoru

松平氏>アメリカの農業は98.7%が家族農業(規模は相当大きいが)。日本の家族農業は97.6%。 (ここで、世界を旅する脳学生グループ制作、小規模・家族農業ネットワーク・ジャパンらの翻訳した映画の冒頭10分を紹介) #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 13:53:22
くうのる @kuunoru

松平氏>この映画は「未来を耕す人々」でYoutubeで見られる。世界的に家族農業は再評価されているが、ここ50年で欧州では三分の一が離農。各国の文化によって多様な形態で家族農業は生き抜いている。北海道の酪農では設備投資は億単位が必要。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:09:31
くうのる @kuunoru

松平氏>国連による家族農業の定義「家族が経営する農業、漁業・用祝、牧畜であり、男女の家族労働力を主として用いて実施されるもの」。小農の権利宣言では、計画立案から小農の参加を促している。土地や種子への権利が謳われている。#小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:11:55
くうのる @kuunoru

松平氏>「種子の権利」が権利宣言に入ることに種子産業から猛反対があったが、入った。日本では主要作物(米・麦・豆)の種子を都道府県が守る種子法があったが突然に廃止。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:13:56
くうのる @kuunoru

松平氏>世界の食糧・農業問題と小農・家族農家の位置づけ。食料格差が存在し、2018年は8.2億人が飢餓、6.7億人が肥満。貧困の多くが農村に存在。世界的なSDGsの大きな課題として、2030年までに飢餓をなくす(ゼロハンガー)がある。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:16:55
くうのる @kuunoru

松平氏>食料格差の背景に、食品ロス。FAOの試算では、世界で無駄になっている食料は毎年13億トン、日本では646万トン、うち家庭から289万トン、日本では62%の食料が輸入。世界の温室効果ガスの8%がフードロスから発生。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:19:06
くうのる @kuunoru

松平氏>大規模、農薬化学肥料を多投する工業型農業への批判が生まれた。FAOが現行のフードシステムは十分な食料生産の一方で、三分の一を廃棄し、飢餓と様々な栄養不足の削減に失敗し、社会的不平等を生み出してきたと指摘。#小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:21:22
くうのる @kuunoru

松平氏>日本でも推奨されているが、大規模農業がエネルギーと水を多消費。人類の口にする食料のわずか30%の生産のために、耕地の70〜80%、水資源の70%、農業で利用する化石燃料の80%が消費。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:25:27
くうのる @kuunoru

松平氏>日本の小農と家族農業の現状。2019年に食料自給率の最低を更新し37%。他国に国内農地の3倍を借地し、アフリカのODAで問題となっている。ブラジル、モザンビークで大規模開発。私たちの食卓の向こう側の事実。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:30:36
くうのる @kuunoru

松平氏>日本の遺伝子組み換え作物(GMO)の輸入量推定、トウモロコシ78%、大豆91%、菜種95%、綿98%。加工品はGMOの表示義務がないため知らずに流通。近年アメリカで問題化、流通するようになってから成人疾患やガンの増加に関係が疑われている。母親・当事者が運動。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:33:18
くうのる @kuunoru

松平氏>日本の農政と小農。大規模開発が主流。現在、京北町で農を営んでいるが、小規模のための補助金がない。企業化している農業団体は3%なのに、そのための農業政策が行われている。農業者の高齢化は深刻、農業の経営基盤が守れない。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:36:07
くうのる @kuunoru

松平氏>近所に4億円投資した大規模イチゴハウスができた。国のお金が2億円入っている。地元への説明もなし。しかし大規模農家も減少してきたので、政府は小農対策も考えねばというフェーズに入ってきてはいる。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:37:43
くうのる @kuunoru

松平氏>SDGsと農と食の未来、小農・家族農業は。(紹介映像/政府機関制作)。京都市はSDGsへの取組が進んでいるという評価もある。(20年前には訳語について議論、永続可能な発展? 持続可能な開発?)。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:43:15
くうのる @kuunoru

松平氏>(住友化学が農薬を染みこまれた蚊帳を販売してSDGsと評価されていることに批判あり)。SDGsの本質は、永続可能な地球社会の追究。中核にあるのは農業、生命産業。農村はその中心。再評価が必要。日本の小農と家族農業への取組は周回遅れ。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:45:29
くうのる @kuunoru

松平氏>食卓では永続不可能な消費が進んでいる? 現在は永続不可能な農業形態が進んでいる。指定野菜制度は、14品目は年中きらさないという考え、これが野菜の消費量の7,8割、施設栽培が主流。農水省は加工食品と外食が進む見通しをしている。食品ロスが増える。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:47:49
くうのる @kuunoru

松平氏>外食・加工中心により、農村には安いもの、大きいもののオファーが来る。また、気候変動で100年に1度の災害が毎年数回来る。京都府は田畑に入った泥の撤去は個人利益になるから行わないという方針。農業は博打のようになってきた……。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:50:07
くうのる @kuunoru

松平氏>リスクを下げるために、有機農業の推進が必要。小農や家族農業が政策に位置づけられるようにしなければ。現場でどう進めるか。地域の歴史的資源としての種子を正しく評価していく。京野菜は日本の伝統野菜の復興の火付け役になった。各自が食卓から考える必要がある。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:52:28
くうのる @kuunoru

松平氏>食べものは誰もが毎日3回選択することができる。こういった活動を続けている、主催者の使い捨て時代を考える会や安全農産供給センター、うちの農場(耕歌ふぁーむ)を応援していってほしい。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:53:39
くうのる @kuunoru

司会・平賀緑氏>日米FTAは来年1月1日より実施、大変な問題だが、落ち込んでないで何かしなければ。 質問>耕作放棄地を貸し農園にしている取組、半農半Xの動きは広まっているか? 質問>農業集約、担い手を集めていかないと日本の農業は回らないのでは? #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 14:59:32
くうのる @kuunoru

松平氏>新刊「新しい小農」では。半農半Xも担い手に含めている。住んでいるのは中山間地、耕作放棄地の貸し農園については都市型なので知らない。京都府でもやっているが条件付きだと人が集まらないようだ。企業的な貸し農園は増えている。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 15:02:12
くうのる @kuunoru

松平氏>集落営農は法人をつくらないと補助金がつかない。集落営農は増えたが、高齢化、収益を上げるのが難しい。家族農業と企業経営はアメリカでも大きな議論。線引きも難しい。企業的農業も外から資本だけ入るものと現場を大事にするものがある。 #小さな農業が地球を救う

2019-12-15 15:05:32