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エルフの女奴隷を代々受け継ぐ家系の話( #えるどれ )~7世代目・その3~

【ご参考】川上からどんぶらこっこと美少女メイドが流れてきて拾ったら一生つくしてくれる https://togetter.com/li/1338085 ハッシュタグは「#えるどれ」。適宜トールキンネタトークにでもどうぞ 続きを読む
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まとめ 【目次】エルフの女奴隷を代々受け継ぐ家系の話(#えるどれ) 人間とエルフって寿命が違うじゃん。 だから女エルフの奴隷を代々受け継いでいる家系があるといいよね。 という大長編ヨタ話の目次です。 Wikiを作ってもらいました! https://wikiwiki.jp/elf-dr/ 11019 pv 153 1 user

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まとめ エルフの女奴隷を代々受け継ぐ家系の話( #えるどれ )~7世代目・その2~ ウルトラマンの子作りってどんなだろうな…。 ハッシュタグは「#えるどれ」。適宜トールキンネタトークにでもどうぞ 3316 pv 5

以下本編

帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ この物語はエルフの女奴隷を代々受け継ぐ家系のウハウハドスケベご都合ファンタジー 今は七代目キージャの話。きれいな女奴隷をもっときれいにしてからいじめたい。着飾らせたい。そのための服は自分で作る。仕立屋の夢を追って生まれ育った影の国を離れ海外留学。先進国安息の国へ。

2019-12-15 16:31:17
帽子男 @alkali_acid

安息の国はどんな国。 狭の大地と呼ばれる世界の東西の中間あたりにあり、それぞれの文物が集まる交易の中心。国土は肥沃で南西の山脈の裾野には穀物が豊かに獲れる。果実は柘榴(ザクロ)が名産ですね。あと瓜も各種とれます。 しかし何といっても有名なのは絨毯。絨毯です。

2019-12-15 16:33:23
帽子男 @alkali_acid

安息の国の絨毯は、女の職人が織り上げる傑作。 売物になる品は一枚一枚がかなりの高値で、そこそこ裕福な家庭でも一生に一度の買物。鳥や獣、草木に花、魚に貝、星に月に日、雲に風、ありとあらゆる意匠を自在に染糸で描きだ出す手芸の精華。

2019-12-15 16:36:13
帽子男 @alkali_acid

素材は羊毛に大麻に亜麻に苧麻に木綿に金糸に銀糸、東方の絹も近頃はよく使うようになった。高級なものになると宝石や象牙、黒檀や金銀細工を織り込む場合もある。 安息の国の不死の君主、双蛇の女王が暮らす夏の宮は絨毯宮殿ともいい、床という床、壁という壁、天井さえも名匠の作品で覆ってある。

2019-12-15 16:41:32
帽子男 @alkali_acid

女王ザハキその人も暇さえあれば、ひっそりと静まった奥の間で、織機に向かって縦糸に横糸を渡して絨毯作りに勤しむ。 聴くだけならば和やかな風情に思えるが、いざ目にすれ異様な光景。

2019-12-15 16:46:46
帽子男 @alkali_acid

しがかりの錦帛の前に座るのは、でっぷりした肥躯。 丸っこい左右の肩から蛇、というか竜の首が生えており、それぞれ側に置いた青と金の着彩の磁器に山盛りした馬鈴薯と南瓜の揚げ物を貪っている。真ん中にある人の頭は落ち着いた面持ちだが、時々あくびをすると二股に分かれた舌がちらりと覗く。

2019-12-15 16:49:22
帽子男 @alkali_acid

織機の立てるしずやかな音に混じって、不意にからからと小気味よい鳴子の音が響いた。 「あら、早かったのねん」 白い目に黒い肌の侍従が二人、足音をほとんどさせずに君主の私室の戸口までやってくる。 「さあさあお客様は入ってちょうだいねん。堅苦しいことは抜きよん」

2019-12-15 16:52:41
帽子男 @alkali_acid

双蛇の女王ザハキは、うわべこそ異形ではあるが元は安息の国から海を挟んで西隣、精霊の半島に生まれた三日月の民の商人で、高貴の血筋ではない。立ち居振る舞いもざっくばらんなものだった。 「女王様、ご機嫌麗しゅう」 御用達の香料商ディヴァが挨拶する。やはりぽっちゃりした体型の美中年。

2019-12-15 16:55:52
帽子男 @alkali_acid

年齢から言えば美老年か。ザハキと同じく三日月の民であり、同郷で付き合いが長いのもあって身分を越え気心の知れた間柄。 といってもディヴァは常に目上への敬意を欠かさない。普段はよい男にばかりかまけている豪商だが、安息の国の女王には一目も二目も置いているのだ。

2019-12-15 16:57:57
帽子男 @alkali_acid

「こんな隠居のおばあちゃんに会いに来てくれるのはあなただけよん」 「冗談いわはりますな。相変わらずご健勝で」 「そっちこそお肌もつるつるで羨ましいわん。お連れを紹介してもらえないかしらん」 「ほな失礼して…この子はキージャ。影の国の生まれで、盲目の船長の孫ですわ」

2019-12-15 17:01:00
帽子男 @alkali_acid

暗い膚に尖り耳の子供が進み出て、小貴公子然と安息の国の礼法に則った挨拶をする。 「どうぞもうちょっとそばに寄ってお顔を見せて頂戴ねん」 ザハキが手招きするとキージャは臆せず歩み寄る。

2019-12-15 17:02:51
帽子男 @alkali_acid

「ようこそ安息の国へいらっしゃったわん。盲目の船長、黒の渡り手の血を引く御方。この宮殿にあるものはすべてあなたのものよん」 「うむ!こなたは、そなたがほしい!」 少年は太り肉(じし)の女のふくよかな手をとって告げた。 「ダリュのほかにかほどうつくしいおなごがおるとは!」

2019-12-15 17:05:59
帽子男 @alkali_acid

「あらまあおじょうずねん」 「みっつくび、みな、うつくしいの!まんなかがいちばんうつくしいか!む…だが、ここへともにまいったウツシガミもうつくしいぞ!このよはうつくしいおなごでみちあふれているのじゃ!」 「あら、紹介して下さるかしらん?」 「うむ!あそこにあるはウツシガミ」

2019-12-15 17:08:06
帽子男 @alkali_acid

キージャはさっと振り返って同行のものを紹介する。 「にしのくにの、えかきじゃ!こなたのえのせんせいじゃ!うつくしく、つよく、かしこい…ああ、そなたらみな、こなたのどれいにできたらなあ!ならぬ…このよにいてよいどれいはひとりだけ。ととさまがそうきめたのじゃ」

2019-12-15 17:11:14
帽子男 @alkali_acid

ザハキは嬉しげに双眸を煌めかせつつ、豊頬にえくぼを作る。肩から生えた竜の双頭も食餌を止め、火の息で口を清めてから、煌めく鱗で覆われた肌を小さな客にそっと摺り寄せる。まるで己が卵から孵った子を慈しむかの如く。

2019-12-15 17:15:17
帽子男 @alkali_acid

「あら、ぜひあなたの奴隷になりたいわねん。でも影の国の黒の乗り手は厳しい考えの持ち主だものねん…諦めるわん。さて、ようこそウツシガミ。精霊の船団の長と影の国の世継ぎの友は、歓迎するわねん…どんなご用でいらしたのん?」

2019-12-15 17:15:41
帽子男 @alkali_acid

睫を伏せ慎ましやかに口を噤んでいた絵描きの女は、ややあって絨毯織りの女をまっすぐに見上げて答えた。 「私の真の名は海の都の女王アルニッカ。今日は安息の国の女王ザハキ様と誼を通じたく、やって来ました」

2019-12-15 17:18:06
帽子男 @alkali_acid

かたわらでディヴァが片眉をもたげるが沈黙を保つ。ザハキはキージャをそっと離して脇へ下がらせると、じっとアルニッカを見つめ返した。 「海の都…聞いたことのない名前だわねん」 「西方に新しく興した国。西の島の遺民が築いた国です」 「そうなのん。どうして使節でなく君主自ら来たのん?」

2019-12-15 17:21:26
帽子男 @alkali_acid

「我が家に伝わる絵に留められたザハキ様の美貌を、目で見て確かめたかったからですわ」 「絵…ああ。覚えているわん。昔、影の国の世継ぎ、盲目の船長の配下に、優れた絵描きがひとりいたわん」 「それはきっと海の騎士アルトゥーセ。西方の最も優れた武人で、絵の匠。我が母の恩人です」

2019-12-15 17:25:33
帽子男 @alkali_acid

「アルトゥーセ…恩があるのはこちらも同じねん。詳しくは話せないけれど、身を挺して禍から国を救ってくれたのよん」 「アルトゥーセは、我が母に多くの絵と素描を託しました。幼き日より眺め、とりわけ一枚に心を惹かれました。この安息の国の女王たるザハキ様を描いたものに」 「照れるわねん」

2019-12-15 17:28:33
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