首都大「システムデザイン論」2019 西尾健太郎さんトーク
今日は Game8 代表取締役(Gunosy 執行役員)の @oppp240 さん(2012年情報通信システムコース卒)を日野キャンパスにお招きして、システムデザイン論という講義をやっていただいています〜! 最近ソシャゲやってるので、Game8 見てます〜!
2019-12-19 13:03:29西尾さん「首都大大学院休学中に Game8 を創業。翌年 Gunosy へ。2015年に首都大大学院中退。首都大の授業は一つも覚えていない。外部の先生の授業は覚えている。ニコニコ動画の全盛期の話。だから、10年後にほんの少しでも残ってたらいいなと思う」#tmutalks
2019-12-19 13:06:52西尾さん「学生時代。中2のころ、ホームページの作り方を勉強。中3でカードゲームのサイトを構築。家族の PC を使っていたので、1人1時間しか使えなかったが、月300万 PV を超え、おこづかい1000円のとき月5万円広告収入があった。自分のお金で機材を揃えた。」#tmutalks
2019-12-19 13:11:59西尾さん「そして首都大へ。家から近く、学費が安かった。怪我で卓球もできなくなり、インターネット一本に絞る。20歳から Web 制作の受託。高間研配属。21歳で株式会社 Labit 創業。「すごい時間割」開発。当時慶應生の1/3が使ってくれていた。」#tmutalks
2019-12-19 13:15:24西尾さん「23歳。「すごい時間割」の収益化が難しいと判断し、リクルート HD グループに事業譲渡。24歳でゲームエイト設立。1年で1億アクセス稼ぐサイトに成長。25歳で仕事に専念するため大学院中退。26歳で Gunosy グループ入り。28歳で執行役員に。」#tmutalks
2019-12-19 13:20:45西尾さん「起業して成功するためにもっとも必要なもの。運! アイデア、プロダクト、チーム、実行(やり切る力)。この4要素だけではダメで、ペースには運。ポール・グレアム How to Start a Startup paulgraham.com/start.html」#tmutalks
2019-12-19 13:23:42西尾さん「運の重要性。どれだけサーベイしてもサーベイし切れないし、将来は予測できない。タイミング。どれだけ優れたものを作っても、時代が追いついていないとヒットしない。LINE みたいなアプリは過去にたくさんあったが、ヒットしたのはタイミングもある。」#tmutalks
2019-12-19 13:25:29西尾さん「運を増やす方法。試行回数を増やす。増やせば増やすほど一発当たる可能性は上がる。自分自身が学習し、失敗確率を下げられる。粘り強く続ける。諦めないメンタルがあると試行回数を増やすことができる。(とはいえめちゃくちゃしんどい)」#tmutalks
2019-12-19 13:27:19西尾さん「途中で諦めてしまう心の正体。メンタルの強さ(HP)×鈍感さ(防御力)×リスクヘッジ(最悪の事態になっても逃げられるように)。これが高ければ続けられる。弱いところを知っていれば、長く挑戦できようになる。」#tmutalks
2019-12-19 13:30:31西尾さん「ゲームエイト。社員42人。ボリュームゾーンは20代。社員の1/3はアルバイトからの昇格。部長クラス、海外事業の責任者、営業のトップまで、アルバイトから出ている。機会をつかんで大きく成長する人がいる。どういう人が成長するか?」#tmutalks
2019-12-19 13:33:13西尾さん「大化けする人。環境があると実力がつく。実力があると成果が出る。成果が出るとチャンスがやってくる。基本はこのサイクルを早く回す。ただ成果があっても必ずしもチャンスは来ない。成果をすごいと思い込む(思い込ませる)バイアス(錯覚資産)がチャンスにつながる。」#tmutalks
2019-12-19 13:35:39西尾さん「錯覚資産。有名人の書いた本はひとまず売れる。肩書きがあれば話を聞いてくれる。信用大事。すごいと思ってもらうと伸びる。等身大がいいと思うかもしれないが、適切にチャンスを利用するのはアリ。ダメなのはチャンスをもらったのにそれを活用しないこと。次につなげる」#tmutalks
2019-12-19 13:39:02西尾さん「開発の V 字モデル。大規模な開発は説明できるが、ベンチャーにはあまり当てはまらない。ソフトウェア開発には銀の弾丸はない。一つの手法でなんでも解決できるような手法はない。」#tmutalks
2019-12-19 13:47:01数年前までは(まだ若かったので)「○歳でサービスをリリース」みたいな話を聞いてもだいたい自分は○歳に達してなかったけど、 だんだん今の自分より若いときにめちゃくちゃすごいことをしている人の話とかを聞くようになってくるし、死にたくなるわ!
2019-12-19 13:47:16西尾さん「Gunosy は2011年に修士3人の学生が作った。最初は記事のメール配信、スマホブームに乗ってアプリに変更。正しい進化に見えるが、ライトユーザが新規ユーザの大半を占め、SNS 連携がハードルですぐ離脱。コアユーザと違い過ぎ、コールドスタート問題。」#tmutalks
2019-12-19 13:48:43西尾さん「新規ユーザのため、パーソナライズからの脱却。ニュースに SNS 的な機能をつければいいかと思って導入したが、ヒットせず。ちゃんと分析せず導入してしまった。購買や漫画のコンテンツにつなげようとしたが失敗。パーソナライズへの原点回帰。」#tmutalks
2019-12-19 13:51:55西尾さん「5-6年でこれだけの紆余曲折・試行錯誤があった。開発の不確実性。仕様がものすごい勢いで変わるので、プロダクト開発がコロコロ変わった。当時はこんな世の中は想定できなかった。V字モデルは不確実性が高い開発の分析には向いていない。」#tmutalks
2019-12-19 13:54:24西尾さん「運(タイミング)の話。テクノロジーが事業にチャンスを与える。小売業。まず公共交通機関の整備により百貨店が建つ。道路が整備され、自家用車が普及して郊外型の大規模店舗が建つ。インターネットの一般化でモバイルサイトが台頭。技術革新で業態が変わる」#tmutalks
2019-12-19 13:59:37西尾さん「技術はチャンスを産むが、技術革新に乗り続けるのは難しい。たとえばトイザらスの破綻。一つの成功体験にこだわりすぎると、技術が変わったときに乗り遅れる。」#tmutalks
2019-12-19 14:01:32西尾さん「技術革新で業態が変わる話。たとえば SaaS。これまでのソフトウェアは買い切りだった。利用者側。特定の OS 等にロックインされない。常にアップデートが受けられる。開発者側。毎月お金が入ってくるので経営が安定する。」#tmutalks
2019-12-19 14:05:52西尾さん「話は変わってキャリア設計。どこの大学を出たかではなく、どんな経験をしているか、どんな成果が出せるかが重要になってきている。ベンチャーは椅子の数たくさんでプレイヤー少なくチャンス多い。プライベート時間少ないかもしれないが、仕事バリバリしたいならいい環境」#tmutalks
2019-12-19 14:10:57西尾さん「会社 vs 個人の成長。伸びている会社はどんどんポジションができる。会社につれて個人も成長するが、会社の成長についていけない人も。会社の成長に合った人を中途で採用。中途に抜かれると居心地が悪くなる。逆に個人の成長が速くても居心地が悪くなり、辞めていく」#tmutalks
2019-12-19 14:14:16