【異世界内政チート】「ジャガイモすごいけど、ジャガイモのみに依存すると今度はジャガイモ飢饉が起きるからさつまいもも植えろよ」という歴史的教訓

SOW＠ @sow_LIBRA11

「俺の異世界ではあるんだよ！」とジャガイモを出したところ、異世界ジャガイモ疫病が発生し、大量の餓死者が出て、呆然とする異世界主人公。

SOW＠ @sow_LIBRA11

ジャガイモ飢饉ってのも凄いもんでな。荒れ地でも育つジャガイモが広がったことで、領主が食っていく分の小麦も税として徴収し、農民たちは畑にできない荒れ地にイモ植えてそれ食ってしのいでたんだが、そのジャガイモの疫病が発生してな。

SOW＠ @sow_LIBRA11

ジャガイモって、種芋から増えるので、広義で言えば畑全部・・・というか、その地域全部「同じジャガイモ」なのよ。なので、他の作物よりも病気にかかると一斉に枯れる。その結果、イモが全滅してしまい、大量の餓死者が発生。その数なんと、１５０万人！

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さらには飢えからのがれるために、２００万人近くが海外に脱出し難民となったため、大騒動となった。このジャガイモ飢饉によって、アイルランドの人口は、餓死ならびに国外逃亡で、激減したという。 pic.twitter.com/gfw8RyyDjZ

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SOW＠ @sow_LIBRA11

この「ジャガイモ飢饉」起こったのは１８４０年代。歴史的な区分では、中世どころか、近世、近代とも言える。世界の食糧事情が安定化するのは、やはり二十世紀前後なんだねぇ。

SOW＠ @sow_LIBRA11

このジャガイモ飢饉の興味深いところが、「ジャガイモが伝来しなければ起こらなかった」とも言えるのね、うがった見方をすれば。ジャガイモという廉価な食料が手に入ったことで、それまでは生産量の上限があったために増えなかった人口が増えた。事実、アイルランドはそれまで人口増加傾向にあった。

SOW＠ @sow_LIBRA11

農業が機械化されるのはさらに百年以上先、生産量をあげるには人力以外ない。そうなると、農家はどうしても子どもを多く生む。だが根幹となる、生存を大きく依存していた作物が不作になると、それが崩れ、それ以前には起こらないほどの大災厄となる。

SOW＠ @sow_LIBRA11

事実、同時代日本も「四大飢饉」と言われる大飢饉が発生するが、農業技術が発達し、人口が増加するにしたがって、その飢餓の規模も膨らんだ。皮肉なことに、「発展することで、被害も拡大する」ということも大きいのな。

SOW＠ @sow_LIBRA11

まぁそんなわけで、じゃがいもにばかり頼らず、さつまいもも植えろ。多種栽培が飢餓への対抗手段だ。異世界青木昆陽とか作ればいいんじゃない？　栗よりうまいぞ？ pic.twitter.com/KLwTPk863O

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無銘 @44uscm0WKb2D9dE

@sow_LIBRA11 病気も虫も防除作物が現実にはありますけれどね（あと農薬）。どっちみちどの農作物も連作すれば絶対弊害が発生します。

横川淳(まこと) @fmvtowns

@sow_LIBRA11 難民たちを率いて新大陸に渡り、最初の主人公から数えて三代で国をつくりあげる続編がありそう。

くにしげ @srvFwLLkQeYaV9d

@sow_LIBRA11 この飢饉から学ぶべきは、遺伝子組み換えなくとも単一品種作物の普及は非常に危険ということ。

SOW＠ @sow_LIBRA11

@srvFwLLkQeYaV9d 多様性を失ったものは、たとえどれだけ一時的に繁栄しても、もろく崩れるということですね。

SOW＠ @sow_LIBRA11

@fmvtowns 異世界ヴィンランド・サガ！

よしき @yoshiki_anime

アイルランド飢饉といえば カリフォルニアゴールドラッシュと同じで アイルランド難民がカリフォルニアで活躍する漫画があります。めっちゃ面白いのでおススメ amzn.to/2sLuzSj