“バロン西”不在の意味 ~ 大河ドラマ『いだてん』感想戦

「バロン西」こと西竹一選手が『いだてん』ロサンゼルス五輪編に登場しなかったのは、 ドラマが取り上げるテーマにそぐわなかったのが一因では?という話。 いだてん完走後に振り返る各位のツイート群を収録。
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せいる @S4ilorCou

先週のいだてん、バロン西が劇中に出演することはなかったですが紀行のほうで扱われてましたね。 いま放送中なので、最後にみれますよ! pic.twitter.com/1GNDCbSmDh

2019-08-24 13:09:41
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天地百八❖ @TenkouTisatu108

#いだてん バロン西こと西竹一がウラヌスと共に金メダルを取ったのがロス五輪 pic.twitter.com/CFKF8dEYux

2019-08-04 20:05:01
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一二三 @nunonofuku123

ロサンゼルスオリンピックには、陸軍の西竹一も愛馬ウラヌス号ともに参加して、人気が凄かった。ネタバレだが金メダルを馬術で取り、その立ち振舞から現地でバロン西と呼ばれた。しかし、オリンピック金メダルリストも硫黄島の戦いで戦死してしまう。 #いだてん

2019-08-04 20:08:24
谷梅之助 @umenosuke_tani

@nunonofuku123 馬術の現役陸軍軍人の選手は、軍服で参加した様ですね。この入場行進でも軍服姿の選手がいますが、この中に西竹一もいるのでしょう。 #いだてん #ロサンゼルス五輪1932 pic.twitter.com/nCPkLuzEiK

2019-08-04 21:52:47
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谷梅之助 @umenosuke_tani

@nunonofuku123 今日、当時、西竹一を目撃したと言う100歳の日系人女性がテレビに出てました。足が長くて、スマートなバロン西は、現地の日系人女性の憧れだったとか。 #いだてん

2019-08-04 21:55:15
綿貫藤子 @FujikoWatanuki

#いだてん 「田畑政治の夢の原点〜1932 ロサンゼルスオリンピック〜」まあ一応と思って観た番宣番組ですが面白かった!日系二世の100歳の御婦人が当時の日系人の置かれた状況とロスオリンピックの思い出を語って下さってます。当時日系一世の女性達は皆バロン西に恋してしまったそうです。#西竹一

2019-08-12 19:13:42
ワイバーン@ミリ/アニはいいぞ @wyvern_from8sq

バロン西こと西竹一は、ロス五輪馬術競技において金メダルを獲得した後、太平洋戦争では硫黄島の戦いにて戦車第26連隊の指揮を執り、戦死した。 余談だが、アニメ「ガールズ&パンツァー」に登場する西絹代の服の背中には26連隊のマーク「白丸矢印」と「26」がプリントされている。 #いだてん #garupan pic.twitter.com/svyYqPVTee

2019-08-18 21:03:09
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司史生@減量中 @tsukasafumio

「バロン西」こと西竹一の父親の西徳二郎は薩摩出身の外務大臣で男爵に叙せられた人ですが、英露の利権が衝突する中央アジアの調査行に七年も従事したり、義和団事件の時に公使として籠城を仕切ってて、なかなかな人物だったようです。

2019-12-22 13:56:15
司史生@減量中 @tsukasafumio

大河ドラマ「いだてん」のロサンゼルス大会で西竹一の存在が全くオミットされていたのは意外であったのだけど、完結してから考えると、このドラマのテーマとしては扱いずらいキャラクターだったのだろうと思う。

2019-12-22 21:34:29
司史生@減量中 @tsukasafumio

「いだてん」はオリンピックを通して、近代日本人にとってのスポーツとは何かを問いかけた作品だった。オリンピックを目指すことで農村出身の金栗青年が「世界」を知り、男尊女卑の価値観に人見絹江が挑み、田畑政治が選手を送り出す組織者として驀進し、豆腐屋の娘の前畑嬢が栄冠を勝ち取る。

2019-12-22 21:40:39
司史生@減量中 @tsukasafumio

こういう国民がスポーツを介して歴史に参画していく物語として見た時、バロン西という存在は、華やかではあるけれど断絶している。そもそも彼が馬術をやったのは騎兵将校だからであり、名馬ウラヌスを即金で買える富裕な華族だったからだ。

2019-12-22 21:46:35
司史生@減量中 @tsukasafumio

あの三島弥彦ですら現地で打ちのめされた欧米で、西はハリウッドのセレブと交際して名を挙げた。他の登場人物あるいは体協という組織の前に幾度となく立ちはだかった時代や社会の壁を、西はウラヌスに跨って最初からこともなく跳びこえてしまうのだ。

2019-12-22 21:49:12
司史生@減量中 @tsukasafumio

そういう天馬空を征くがごとき貴公子の明朗さが西のキャラクターの持ち味であり国民的人気だったのだが、時代とのシンクロで見れば、既にしてその姿は遅れてきた「大いなる幻影」なのである。

2019-12-22 21:52:01
司史生@減量中 @tsukasafumio

こういう傑出したキャラクターを、光と闇が織りなす本筋に絡ませていくのは、なかなか案配が難しかったろう。それと、金メダルレベルの馬術競技を映像化すること自体の困難さも想像される。

2019-12-22 21:54:14
司史生@減量中 @tsukasafumio

西を登場させたなら硫黄島における戦死も描かなくてはならないだろう。西の死は確かに悲話ではあるが、このドラマで悲劇とするのは難しい。彼は皇室を支える藩屏たる華族出身の職業軍人であった。戦車第26連隊長男爵西竹一中佐のような男こそ、死なねばならぬのが国家の戦争だった。

2019-12-22 22:01:42
司史生@減量中 @tsukasafumio

「いだてん」の脚本は、心ならずも戦場に散った無名のアスリートたちの悲劇を託す存在として、小松青年のキャラクターを創作した。小松青年は実在しないが、彼のような青年たちは大勢いた。「ありえたかもしれない失われた多くの可能性」を描くものとして、計算された架構だったのだろう。

2019-12-22 22:09:24

神無月久音 @k_hisane

#いだてん で「バロン西」こと西竹一大佐がオミットされた件について、ここからの一連のお話におおうと。バロン西の栄光と悲劇は物語としては美しいけど、他の登場人物たちとあまりにも断絶した存在であるが故に、#いだてん の物語とは合わない、というのは確かにそうだなあと。 twitter.com/tsukasafumio/s…

2019-12-22 22:47:54
神無月久音 @k_hisane

その意味では、西大佐のオミットは、女子スポーツ選手達が丁寧に描かれていったのと裏表の関係とも言える。二階堂トクヨ、及び架空のキャラであるシマに始まり、人見絹枝→前畑秀子→東洋の魔女たちという流れは、日本における女性とスポーツの歴史でもあった訳で、そりゃ丁寧にもなるよと。#いだてん

2019-12-22 23:02:38
神無月久音 @k_hisane

#いだてん一人の歴史的偉人の物語ではなく、日本における近代スポーツ/オリンピック史をテーマとした物語であり、話が進むに従い、移り変わっていく日本(&日本人)とスポーツ/オリンピックの関わり方こそが描くべきものなのだから、そこに単独で物語が成立してしまう英雄を入れるのは筋が悪いわなと

2019-12-22 23:17:49
司史生@減量中 @tsukasafumio

@k_hisane 単体の英雄伝説として完成されているので、外伝として扱うしかないでしょうな。バロンならFGOにライダーで出て来ても違和感ないけど、金栗や田畑はそうはいかないので。

2019-12-22 22:53:54