観劇報告書2019(12月-Ⅲ)〔KondoProject〕

まとまりないですがまとめました。
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MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【これからこれ観ます!( ꈍᴗꈍ)】 ★もしも、し (Kondo Project) 杉野翼さんの回ですが…コーヒー旨いなぁ(•‿•) #ひょっとしてこの回唯一の県外人か? #隠れ家みたいな喫茶店 pic.twitter.com/8k71hZZEiW

2019-12-21 16:50:37
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喫茶店なんですよ、今回の舞台って。喫茶星時さんって言う岐阜県のこじんまりとした喫茶店です。いらっしゃいませ。最近名古屋でも増えましたよね、カフェ公演。劇場より観客が圧倒的に少ないので役者さんとかと喋る機会が増えるって点では嬉しく思ったりもします。正体バレないしwww(←まだそこだけはこだわる)

【もしも、し】(杉野翼ver)
【作品紹介】
彼氏、彼女が付き合い出してから別れるまでの経緯を描いた短編劇。本編では電話越しの彼氏とその電話に出てる彼女という形で話は進みます。なのでここで登場するのは彼女側のみです。よって観客側は彼女の私生活を覗き見しつつ、聞き耳を立てる格好で事の成り行きを見守る訳ですが一歩間違えればそれってストーカーなんじゃ…?と思わなくも笑。ちなみにシークレット回が彼氏側だったそうです。(◇敬称は略してあります)

【登場人物】
★スマホをかける女(演:杉野翼)[劇団アルデンテ]
★電話の相手の声(演:???)

もしも、し…「もしも」で切ってる時点であと死ぬしかないやんみたいな題名ですけど、『し』の続きがスゴく気になる演目でした。スゴくベタですけどきっと信じきれなかったんですね。お互いに相手を信じきれたらもう少し…とはほんと思いますね。

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!( ꈍᴗꈍ)】 【もしも、し】 25分〜30分くらいの少し短めのお話なんですけどね、「わかるわぁ〜」って感じで。確かにこんなこと誰も望んでないのに気づいたらなんでこーなっちゃうんだろうねぇ…ほんとに。まさしく大人の…って印象ですね。要はビターってヤツです。#KondoProject pic.twitter.com/rz2NqwWA2z

2019-12-21 18:14:48
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電話で彼氏と会話してる彼女の話なんですよ。告白当初こそは初々しさや恥じらいなんかの人間的な可愛さ交えて会話してたのに…それこそ相手の全てを受け入れるくらいというか、この人しかいないくらいの勢いで。たぶん世界の中心で、愛を叫んでたんです、この時は。

ところが一緒に行きたいと言ってた海外旅行を彼女が直前になって仕事の都合でキャンセルしちゃうんですよ。そこからなんだかギクシャクしちゃうんですよね。会話も刺々しいし、電話切った後、明らかに顔死んでるし。でも、この辺は電話ならではですよね。

仕事の都合ってのは会話の内容からも解るのですが、別の浮気してた訳では無くてきっとちょうど仕事が面白くてしょうがない脂の乗ったくらいの時期だったんだろうなぁとは思いますね。つまり仕事もしたいし恋愛もしたい、いやぁ気持ちはわかる、そういう欲張りな時期ありましたもん。

後半になるとスレ違いが顕著になってきます。彼女からすればきっとただ寂しい、一緒にいて欲しいだけだったのでしょう。でも、彼氏は旅行の一件以来、不信を募らせるばかりで。恐らくは彼女の本心がどこにあるのか?自分に向いていないのではないか?って感じで悶々とした挙げ句にあらぬ方向に行っちゃったんでしょうね。先でも少し言ったかもですけど、お互いに相手の顔が見えないっていうか見えてこない点でいかにも電話越しの会話劇って印象ですね。

もっとも彼女もそのスレ違いには気づいていて何とか軌道修正しようと試みるんですよね。それは彼氏も同じだったとは思うのです。ただ会話すればするほどズレというか歪みは大きくなるばかりで…会話も激しい口調なものが多くなりますしね。この辺は終わりに近づくに連れてひび割れていくのが目に見えてわかるだけに重たいです。

なお、最後は冒頭にも少し言いましたけど、二人は別れてしまいます。その際テーブルの瓶の中味やら色鉛筆辺りを一瞬躊躇った後、床にぶちまけてしまうのですね、彼氏からもらったものも結構あったのかもしれませんね。恋の精算ってヤツなんでしょうが、一瞬動きが止まるところがね…なんともねぇ…複雑さを伺わせました。

なお、この際の印象的な言葉は初めて一緒に食べた寿がきやが一番美味しかったですね…聞いていて切ないなぁ…。

ちなみに本編では寿がきやが出てきます。彼女の台詞の中で特製ラーメンってのがあるんですけどね、子供の頃はアレ憧れでした。そして大人になり、そうこうしてるうちにうちの近所の寿がきやみんななくなっちゃいました。久々に肉入ラーメン食いたい笑。(←特製じゃないんかい)

ついでに言うと寿がきやのソフトクリームの話も本編では出てきます。そういや当時はなんとも思わなかったけど今考えるとコスパ抜群だなぁ…なんて。あれ作る人によってソフトクリームの高さ微妙に違ったんですよ笑。中には作り損ねてピサの斜塔みたいなものが出てきたりなんかも…。にしても、今やそんな素晴らしい店見たことないなぁ。マックくらい? 皆さんは寿がきやのメニューでは何が好きでしたか?

話は戻りますが、そういえば色鉛筆と言えば塗り絵してる場面あるんですけどね、何を塗ってたのだろうか…? 流石にそこまではわかりませんでした。

ちなみに演じたご本人曰く付き合う前は暗めの色鉛筆で塗り絵を付き合った後は明るめの色で着色されてたそうですよ。気持ちの変化ってヤツでしょうけどね、なるほど細かいなぁ。

それといきなりここから更に話飛びますますがね、踏切の遮断器の音(彼女の住まいがどうもその近くらしいのです)って別れた直後に結構激しく鳴ってた様な…だとしたら、ちょうど真ん中あたりで引き裂かれ、電車の音でもう何も向こう側の相手に伝わらないって意味にも取れるじゃないのよ…あれ…なんとも因果な話。

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【観てきました!( ꈍᴗꈍ)】 【もしも、し】 ちなみに内容は一緒でも演じる方によっていろいろ細かいとこが違うそうです。ただ個人的には年齢が最も近いという意味で(←それでもかーなーり離れてるけどw)雰囲気的に一番しっくり来るの引き当てたんじゃね?とか密かに思ってます。 #KondoProject pic.twitter.com/7TByRKNjja

2019-12-21 18:26:53
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彼女の設定年齢は明かされてませんが、20代後半〜30代半ばくらいの印象でした。その主な理由としては、前述とも被りますが、会社でも仕事にやりがいを感じてる一方で海外旅行なんかも行って遊びたいし、恋もしたい…まぁハッキリ言って全部が全部なんて無理があるし、本編の台詞通りワガママかもなんですけど、ただ全てをやれるうちにやっときたいなぁ、満たしてしまいたいなぁってのは分からなくもないなぁ…とは思います。ワタクシもかつてそうでしたから笑。それだけに登場人物こそ女性ではありましたが彼女の行動は少なからず心に刺さるものがありましたね。そういう意味で我ながら絶妙なチョイスをしたのではないかと思っている訳です。

ちなみに時間さえ赦せば鶴田のみーこさんのverも観たかったなぁとは思わなくもなかったのです。20代前半の方がこれを演じるとどう映るんだろ?みたいなとこもなくは無くて。ただ個人的には20代って恋することにかなり億劫がっていたというか自信が持てなかった時期でもあるのでなんとも言えませんが笑。まっ今回は満足しきってるのでそこは良しとしましょうか笑。(←暴言)