-
Yuusisaitou
- 41855
- 76
- 42
- 1

「24歳なんだけどスターウォーズが刺さらない」と評価…「年功序列のおかげで出生したけど全く仕事できないおじさん」との例えも togetter.com/li/1446144
2019-12-23 22:13:10
「スターウォーズはマーベルやダークナイトを経験した若者には刺さらない」革新性を持っていた作品が時代を下るにつれ何が凄かったのか伝わらなくなる togetter.com/li/1446089
2019-12-23 22:13:28
巷では「#スターウォーズ はマーベルやダークナイトを見てきた若者には響かない」ということが話題になっているらしい。 ということで真偽を確かめるために私も久しぶりに「#新たなる希望」を再見してみた #スターウォーズ pic.twitter.com/TXnoz7C2GR
2019-12-23 19:45:36

で、どうだったかと言うと 「くそ、めっちゃおもしれぇ…」 である。 ちなみに私はEP1が劇場初体験のプリクエル世代である。オリジナル三部作はリアルタイム世代ではない。 私が幼い頃も既にCG映画が台頭し始めていてマトリックス等は直撃した。 pic.twitter.com/1B72xF0Rd8
2019-12-23 19:45:38

EP4は、確かに幼い頃は地味な映画だなと思っていた。当時のお気に入りは「帝国の逆襲」だった。しかしEP4が「つまらなかった」という記憶はない。 「スターウォーズ」は、特に『今見ると面白くない』『古臭い』と言われがちだが本当にそうなのだろうか? pic.twitter.com/HfBXxmUlxe
2019-12-23 19:45:39

あえて言い切るが スターウォーズは十分「面白い映画」である。 今見てもやっぱり面白い。冒険映画の基礎、魅力が全て詰まっている。いくら特撮が見劣りしてもその他の要素は古びれない。 pic.twitter.com/A3q3kF1tbZ
2019-12-23 19:45:40

そもそも誤解されがちだが、スターウォーズが公開当時から「ベタで古臭い話」だったことは有名だ。 宇宙戦争の話なのに騎士がどうたらとか姫がどうたらとか、当時からヘンな設定だったのである。 だから「古臭い」というのは世代のせいではない。単にジャンルに対して理解が少ないだけだ。
2019-12-23 19:45:41
個性豊かで魅力的な登場人物達、細部まで作りこまれた世界観、美術、シナリオのコンセプト、無駄のない構成、どれを取っても一流の映画である。 順を追って解説していく。
2019-12-23 19:45:41
まず「スターウォーズはつまらない」と言っている方はちゃんとした音響でご覧になっているだろうか? この映画は「小さな画面、テレビの音響」が最も似合わない作品と言ってもいい。 ジョン・ウィリアムズの音楽が流れるオープニングだけで鳥肌が立つ。この時点で「無感動」はありえない。 pic.twitter.com/FcfPYsuzfY
2019-12-23 19:45:42

ルーカスは「映画の半分は音響だ」と豪語している監督である。だので普通の音響でこの映画を見てる方はまずこの作品の魅力の半分を削いでることになる。 「魅力を半分削ぐ」ということがどういうことか説明しよう。ここに橋本環奈氏の画像がある。 pic.twitter.com/vnZzphonN2
2019-12-23 19:45:44

ご覧の通りである。千年に一度の美貌も台無しだ。 「魅力の半分を削ぐ」ということは橋本環奈氏をこう見ているものだと考えていただきたい。 pic.twitter.com/Pra6868klR
2019-12-23 19:45:45

本作は冒頭から最高に面白い。なんと「戦争の最終局面」から始まるのである。こんなスリリングな始まりはそうそうない。 戦況は常に劣勢、敵国の強大な秘密兵器が完成し後は全面降伏を待つばかり。完全な「負け戦」状態なのである。 pic.twitter.com/ObrnLuBxkQ
2019-12-23 19:45:47

そこでやっとのこさ手に入れた「秘密兵器の設計図」だけが唯一の希望で、これを託すために戦っている同盟軍のシーンから始まる。 これは映画の冒頭としては異例である。普通の映画のクライマックスから始まっているようなものだからだ。 pic.twitter.com/x34XB2fFHw
2019-12-23 19:45:48

そしてあの白の宇宙船、キテレツなデザインのドロイド、ストームトルーパー達、レイアの風変りな美しさ、そして白の空間に颯爽と登場するダースベイダー。 これだけ鮮烈な要素を詰め込んだ映画の冒頭がつまらない?否である。 pic.twitter.com/CKHAXVmATj
2019-12-23 19:45:49

そしてレイアが捕まり、設計図を託されたR2達が脱出するところから物語が始まる。「最初からクライマックス」とはこの事である。 スターウォーズという映画の特殊性はここで既にてんこ盛りだが、ここからはまた凄い。
2019-12-23 19:45:50
以降は惑星タトゥイーンに降り立ったコメディリリーフたるドロイド「C-3POとR2-D2」のシーンだ。 この映画、本編時間9分から17分までなんと「人語がほとんど出ない」のである。いや人間すらほぼ出ない。人間らしい登場人物は3POだけである。 pic.twitter.com/7tHI1eQcI7
2019-12-23 19:45:51

この一連のシーンを見れば「映画の半分は音」というルーカスの主張がよくわかるはずだ。 「ピー」とか「ガー」とか「ゴゴー」とか「ウーティーニー」とかいう奇怪な音が飛び交ってるだけなのである しかも被写体は訳のわからないロボットや異星人だけ。これがいかに画期的かおわかりいただけるだろうか
2019-12-23 19:45:51
R2-D2はスターウォーズの看板キャラの一人だが、まず彼の言語が「なんとなくわかる」こと自体が凄いのである。 「ピーウィ?」とか「ムギャー!」とかで何となくニュアンスがわかる。スターウォーズの生み出した「音」の偉大さはその道では有名である。 また「面白くないはずがない」要素だ。 pic.twitter.com/OhE6n11Mb5
2019-12-23 19:45:53

6分間も人語と人間を出さず持たせるなど、JJエイブラムス等には決して出来ない芸当であろう。ルーカスの特異な作家性と偏愛が伺える場面である。 pic.twitter.com/rktPlhtEXo
2019-12-23 19:45:54

3POとR2の凸凹コンビの面白さは語り草である。なんと言っても片方は人語を喋らない何を考えてるのかわからないチビ助なのだから。この二人の掛け合いがまず愛くるしい。 そしてこの二人がピンチに陥ったところで本作の主人公が遂に登場する。ルークである。 pic.twitter.com/EIoYGZ1a6v
2019-12-23 19:45:55

本作を見返して毎回思うのが、ルークの家庭環境の設定、描写の巧みさである。 保護者と住むには立派な青年すぎるし、保護者もなかなかの年を召している。 オーウェンおじさんが「夕方までにドロイドを整備しておいてくれ」と言うとルークは「都市ステーションで友達と会う約束だ」という。 pic.twitter.com/b7MaGo5QS6
2019-12-23 19:45:57


しかしおじさんは「終わってからにしなさい」と言い、ルークは仕方がないという様子で言うことを聞く。 たったこれだけのやり取りでこの家庭の力関係がわかる。聡明で純朴なルークは年老いた両親に頼られていて、頼みを断ることが出来ない。
2019-12-23 19:45:57
この後オーウェンが選んだドロイドが壊れる場面でも「微妙に勘の鈍ってる両親」ということが強調されている。 この両親は事あるごとに「ルーク!」と遠くから呼ぶ。子供の頃誰しも親の呼ぶ声が鬱陶しいと思ったことが一度はあると思うが、それがよく表現されている。
2019-12-23 19:45:58
ルークはもう立派な青年で、やりたいこともあるのに、いちいち両親が呼び止め、自分の世界が壊される。自室で戦闘機を飛ばして遊んでるシーンにもルークの「夢と自分の世界」が現れている。 そして「僕の一生はこの農場で終わってしまうかもしれない」とこぼす。
2019-12-23 19:45:58