- contractio
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人工言語で記号論の統合的な解釈を図る田中久美子先生の企ては非常に面白かった。とはいえ、これ関数型言語が体得的に理解できてないと理解できないんじゃないか????。
2011-06-05 16:28:52構造構成主義を突き詰めて考えていくと、現象学と記号論の2つと向き合わなければいけなくなってくることには気付いてはいたが、深いなぁ。。。
2011-06-05 16:37:48我々のアプローチが、いわゆるエスノメソドロジーと距離を置くのには、我々がクライアントの言説に正しさを見い出せると信じているからである。それは素直な臨床的態度であり、患者の総てを受け入れる態度でもある。
2011-06-05 16:41:00だから、総てを受け入れ、その上で(我々の知りうる)現実や事実、可能性などと照し合せ、その妥当性への理路を含めて考えていくための方法論と哲学が求められる。
2011-06-05 16:42:33今、特に、直接、お客様と接しているというバイアスがあるからでもあるのだが、特に気にしているのは、物語分析である。デザインへの要求の語りは、実は問題発見のプロセスの物語であり、それは正しく分析することができると考えている。
2011-06-05 16:52:15@tokiwatch このことを考える上で、ナラティブ・アプローチ、社会構成主義、物語分析の3つは抑えておきたいところだ。そして、課題となるのはこれらを貫く哲学的視点をどこに置くか。これはどの哲学にも語られていない。
2011-06-05 16:55:01構造構成主義は一つのメタクラスとして導入可能だが、実際のクラス、そしてインスタンスを導き出すためには、自らの知識と哲学を最大限活用していく必要がある。
2011-06-05 16:55:48田中久美子先生の論は、このクラスーインスタンスのプロセスを考える上で、非常に良いモデルをなしている。特にこのモデルの良い点は、構造構成主義と情報美学のそれぞれの前提になっている記号論的態度を繋いでいる論である点が重要である。
2011-06-05 16:58:17@tokiwatch 矮小化するようで恐れ多いのですが、エスノメソドロジーの手法は「聞き方が悪い」、という仮説でしょうか? 私の方で勝手に「なるほど!」と思っているところです。
2011-06-05 17:28:53@kentarofukuchi より根源的で、回答者の言葉を信頼するかしないかですね。これは、言葉の背景にある文化を質問者が理解できるかや、回答者が適切な言葉を持っているかなどど複合的な要因に基づく態度だと考えています。
2011-06-05 19:12:30エスノメソドロジーの根源的呪は、クライアントの語った言葉を受け取った側が素直には信用しないという単純な構図が思い浮びがちなのだが、それは表層にすぎない。クライアントの語った言葉がクライアントの抱える現実から否定されるということにある。
2011-06-05 22:22:08一見これは良いことに思える。しかし、これはクライアント自身がクライアントの世界観と信念対立を生じさせることを意味する。この信念対立は、世界が勝つという構図で解決されるしかない。つまり、クライアントは否定されることへと向う。
2011-06-05 22:23:33僕個人としては、デザインの仕事はこのようなクライアントの世界観とそれを取り巻く世界の対立をうかびあがらせ、そしてクライアントを打ち倒すようなことではない。
2011-06-05 22:26:21デザインの仕事はあくまで、クライアントの世界観と世界を正しく調停するべきで、そのためにはクライアントがクライアントの世界観としてどのように世界を理解しているかを溶き解さなければいけない。そしてその上で、クライアントが世界を評価しなければいけない。
2011-06-05 22:28:32このようなデザインの取り組みのために必要なことは、いわゆる交渉術ではない。臨床で患者の横に寄り添う医者や看護師のそれである。患者らの語りに耳を傾むけ、時に語りを促す物語を語ってきかせ、彼等の世界観を受け入れ、その上で解決の戸口を見付けることになる。
2011-06-05 22:32:16