- nabe_yas1985
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【2019年私的ベスト10皿】スペイン・エチェバリ。半年前から予約した人生最速予約。薪で焼いたステーキは、人生の中で食べた肉の中で、最良の火入れ。スペインの片田舎だけど、五年に一回は通う所存。並ぶのはガキのころから、よく食べた京都のグリルミヤタのステーキ。亡き店だけたど思い出した。 pic.twitter.com/pzpEOnhc9f
2019-12-28 18:23:49【2019年私的ベスト皿】祇園又吉の白ごはん。親父が存命のころから、30回以上通ってるけど、又吉のケレン味があって、旨味が応酬する料理は、すべてこの白ごはんにむけて走っていることがやっとわかった。あり得ないくらいの旨味が、この白ごはんで閉じて身体に馴染んでいく。並の旨味では無理だ。 pic.twitter.com/Sis4IsUt7A
2019-12-28 18:31:12【2019年私的ベスト10皿】大岡山・鈴木家。完全会員制になった鈴木美樹さんの料理は閉じず、常に開かれ続けている。ピエモンテ修行の成果として提供された仔牛の冷製のツナがけ。最初は旨いの感想だったけど、コースの最初に食欲に火がつく役割を果たしていることがわかった。 pic.twitter.com/EG43aMBDDe
2019-12-28 18:37:21【2019年私的ベスト10皿】滋賀・比良山荘の月鍋(熊鍋)。昼に訪れて食べたことは何度かあるけど、泊まりの予約で夜の寒さと静寂の中、つつく月鍋は最高。月鍋は冬から春までやってるけど、山菜と一緒に食べられる三月が一番かも。山中なので、充分に寒くて雰囲気もあるし。 pic.twitter.com/wN6uJCZAgo
2019-12-28 18:43:27【2019年私的ベスト10皿】志摩観光ホテル・ルメールの鮑ソテー。親父が好きだったから、ガキのころから通った思い出の味。15年くらい間はあいたけど、あの頃のまま。進化したり、提案する料理もいいけど、変わらないままでそこに存在し続ける料理もまた人生には必要だと思う。 pic.twitter.com/jFnyLQ3Ova
2019-12-28 18:54:44【2019年私的ベスト10皿】東中野・サルキッチンの野菜のリゾット。身体に馴染む独自のフレンチを追及するこの店の哲学を象徴している。町外れにポツンとある感じや、二人で店を回す夫婦の人柄など、一貫して「サルキッチン」という料理。この飯の料理を楽しめないときは、自分の心が風邪をひいている。 pic.twitter.com/RV5O7Vhz1V
2019-12-28 19:02:16【2019年私的ベスト10皿】東京駅・海苔弁山登りの「海」(鮭弁当)。ずっと崎陽軒で止まっていた新幹線飯を更新した。ちょうどよい量の飯、冷めても旨いこと、何より旨すぎず飽きない味なこと。新幹線でどこかに向かうときに小腹を満たすのに最適。わりとマジで国内旅行の質が一段階あがったと思う。 pic.twitter.com/K8yJCrlKpY
2019-12-28 19:12:32【2019年私的ベスト10皿】代々木上原・ピジョンの鹿のロースト。今年の国内新規訪問店のベスト。猟師・松野さんの鹿は、嫌やくどさがないのに、鹿感がちゃんと残っている。鹿も、ソースも好物ではないのに、この皿は別、と叫びたくなる。鹿料理の概念が更新された。来年からも通う。 pic.twitter.com/Zkx4Zo6Nv4
2019-12-28 19:21:08【2019年私的ベスト10皿】荻窪・北京遊膳の鶏の唐揚げ。蟹やら海老やらをつかった季節の料理も格別に旨いけど、この店の進化は唐揚げやチャーハン、素ラーメンのような街中華にあるようなメニューにある。比類なきセンスと工夫で、馴染んだメニューの新たな旨味を教えてくれる。シゴトはかくありたい。 pic.twitter.com/GU60Gkaa05
2019-12-28 19:29:29【2019年私的ベスト10皿】四谷三丁目・フルーツパーラーフクナガの桃パフェ。家の近所なので、今年20回は通ったけど、この日の桃は人生ベスト桃。オールシャーベットにして、アイスを廃し、ひたすら果実の旨味を味わう。果物好きだけど、最近はこの店だけで果物を食べればそれでいい気がしてきた。 pic.twitter.com/MGzfV3vC1c
2019-12-28 19:36:55以上、どれも思い出深い2019年のベスト皿でした。ツイート順は適当で、ランキングではありません。以下、年の瀬なので、なんで私が飯を食うのか、とか食うた飯について呟くのか、とかを以下つらつらと蛇足します。ミルフォードトラックを歩きながら考えたことの一部です。
2019-12-28 20:02:07私的2019年のベスト皿を考えて思ったのは世の中のあらゆる食い物のほとんどは旨いということ。サイゼリアも、ミシュランも、食べログ星四つも、渡部建オススメ店も、私が食べたらほとんど「旨い」て言うと思う。でもその中で、通う店や、ベスト皿を「選ぶ」段階で隠せないこだわり、思想が出る。
2019-12-28 20:09:13単に「旨い」を越えて、「通う店」について人が語るとき思想がでる。でも、そのこだわりとか思想て、世の中に単に旨いを求めてる人にとってはノイズでしかない。単なる店情報以外を語るとき、結局は人生観の話になる。私のアカウントでも、飯だけ語っておねえちゃんなどについて語らないことは不可能。
2019-12-28 20:14:09飯に詳しいと、デートや接待などで「得」をすると思われてるけど、それは違う。単なる旨い情報ではなく、こだわりをデートや接待で求める人などいない。私も飯でおねえちゃんと仲良くなるには、飯思想がうるさすぎる。同居人やおねえちゃんは、旨い飯目当てではなく、飯思想が合致したから一緒にいる。
2019-12-28 20:21:24こだわり、思想がでるほど、飯を好きになって、金や、セックスや、シゴトでプラスになることなどない。唯一のメリットは、自分がどんなものを食いたいかを考え続けることを通して、どんな風に人生を生きたいかの端緒をつかみ、食うことでそのように人生を規律できることだと思う。
2019-12-28 20:27:00人がなにかに「異常」にこだわりを持つとき、人生観がでる。私の場合はそれが飯だし、他人の飯に託した人生観にも興味がある。だから、ツィッターやら、街場やらで、飯に異常に興味がある人と仲良くなるし、飯観は違っても、悪友やおねえちゃんとして関係が続いてる人もたくさんいる。
2019-12-28 20:36:04最近、飯についてこだわることが、食べログ四つ星何軒訪問とか、書籍出版とか、フォロワー何人とか、どんどんデジタルでどこまでも「自分」を欠いたものに変節している気がする。よき飯思想の人とこれからも出会うため、まず自分から、顔をだし、より飯を通し自分を開示しようかなと思うようになった。
2019-12-28 20:41:03まあ、2020年もつらつらと、飯を食うて、考えたことも呟いていくので、お付き合いいただけますと。ご興味ある方いらっしゃいましたら、気軽に飯でも食いましょう。
2019-12-28 20:44:50