スター・ウォーズの世界には偽札がないのか？

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カリ城論で本が一冊書ける。 ところで公開当時、ハヤオ氏（当時無名、そもそもアニメの世界では監督だれそれというブランドは萌芽期だった）が面白いルパン解釈を語っていて面白いんだなこれが。

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２）anime-room.jp/modules/xpwiki… ＞ルパンはつねにかりたてられています。その行動への根源、エネルギーは何なのでしょうか？金とか宝石、女でしょうか・・・。多分、それらは見せかけの目的です。

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３） ＞ルパンは、はみ出してしまった者なのです。自由の代償に安らぎと憩いを捨て、自分の足下に、絶望と孤独の深遠が口をあけているのを、充分知った男なのです。

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４） ＞うす汚れた自分、腰をすえ生活している者にくらべ、はるかに薄っぺらな自分を浄化し、たとえ一瞬であっても、心を開いてくれる人のためなら、ルパンは一国家の全機構とすら闘う男なのです。

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５）ここからこんな解釈ができる。togetter.com/li/1447707

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６）そしてさらにこんな理解ができる。togetter.com/li/1447742

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７）これまで繰り返したようにカリ城はスター・ウォーズ（今でいうEp4）に対する宮崎の批評。「俺ならもっと面白くしてみせるぜルーカスさんよ！」 pic.twitter.com/8oJpTDBi1G

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『カリ城』が『SW』を凌駕してみせたのは、主人公が盗賊だってことも関係しています。 お宝を盗むのが職業。 世の中で一番わかりやすいお宝とは何か？札束です。 pic.twitter.com/0guHo83q8F

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しかしルパンは札束には執着しない。偽札だから？　違う。誰かの手のひらで踊らされるくらいなら「捨てちまおう。こいつは偽札だ、よくできてるが」とくる。 pic.twitter.com/uJp11jFvog

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ものの価値とは何か？ お宝とはなんであるか。 pic.twitter.com/27Rj1ivytr

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SWには「宝とは何か？」という問題意識はない。平凡な青年の成り上がり物語だからそういうものはもともと含まれていないわけですが、 pic.twitter.com/6JdJNqgA5c

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カリ城はあるんだなー pic.twitter.com/GVIQnEiMen

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ハヤオ氏はこう自作解題。 ＞まんまと盗みとったときの快感に麻薬のように取り憑かれたのか、傲慢で強力な敵の虚妄をひっぺがしたい衝動にかられるのか・・・。

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＞多分、彼の心の底には、人間を窒息させる社会のカラクリへの怒りがうずまいているのでしょう。 けれどもルパンは、それらの大義名分や目的からさえ自由なのです。そのために生きているわけではありません。

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＞ルパンは、はみ出してしまった者なのです。自由の代償に安らぎと憩いを捨て、自分の足下に、絶望と孤独の深遠が口をあけているのを、充分知った男なのです。

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彼が当時どこまで考えていたのか私にはわからないけれど、自分の存在根拠となる「宝」とは何か？　札束ですら偽札とわかれば捨ててしまう（黙って使えば誰も気づかないほど精巧な札）ような男にとっての宝とは。 そもそもものの価値とは何なのか。

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ここから彼（ハヤオ＆ルパン）は可憐な女の子のココロを盗めな方向に走ったわけですが、私はというと、ここからマネー論にもっと進めるんでないかなーと思うのです。銀行員一族の末裔だから。

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