CD&Dの思い出話その4 野外エンカウント表とその効用

以前に投下したCD&Dの思い出話の続き。今回のお題は野外エンカウント表について。 CD&Dの思い出話 その1 https://togetter.com/li/1274675 CD&Dの思い出話 その2 続きを読む
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かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

明日はコミケのTRPG関係の日ですが、今年は落選してしまったのでCD&Dの思い出その4の投下をやります。前回の投下はこちら⇒ togetter.com/li/1448299 今回のお題は野外エンカウント表について。

2019-12-28 20:53:56
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

前回で野外遭遇絡みの「我が精鋭よ!事件」に触れたついでに、もう1つ印象的なエピソード「14匹のジャイアントアント事件」と野外エンカウント表についても触れよう。

2019-12-28 20:56:09
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

さて、CD&Dには、高額すぎるお宝を手に入れても一度に2レベル以上アップできないという制限がある。2レベル以上アップできる財宝を手に入れても、次々のレベルまであと1足りない点数までしか経験点がもらえないのだ。

2019-12-28 20:57:53
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

いっぺんに大量の宝物を渡しすぎてレベルがインフレしないようにするための処理なのだろうが、あふれてしまった側としてはたまったもんではない。そこで、こんなテクニックが編み出された。

2019-12-28 21:00:53
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

経験点が溢れそうになった時は、ランダム宝物表で出た銀貨や銅貨をダンジョンに残し、安全な場所に帰ってレベルアップさせてから、もう一度ダンジョンに戻って銀貨や銅貨を持ち帰り、そちらの経験点を使ってさらにレベルアップするというのだ。

2019-12-28 21:02:14
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

なんで攻略済みのダンジョンから往復するだけで経験点になるのかというと、我々は「基本ルールブックにのっているから」という理由で、本来なら青箱の高レベルキャラ用の野外エンカウント表を1レベルキャラ相手でも普通に使っており、ただ往復するだけで命がけだったためだ。

2019-12-28 21:04:22
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

このゲームの野外エンカウントは、一番安全な日中の平原であっても遭遇モンスターが1/6の確率でドラゴンになるような代物。そうでなくても「CD&Dの思い出その1 togetter.com/li/1274675」で書いたように、数十人単位でオークやらゴブリンやらと出くわすようなこともある。

2019-12-28 21:07:05
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

本来ならレベルの上がった青箱用のルールを我々は1レベルキャラ相手に使っていたわけで、当時遊んでいた友人はそれを他のプレイグループの人に言ったら「あんたらキ(ピー)ですか!」呼ばわりされたそうな。

2019-12-28 21:08:24
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

なんでそんなルールを使っていたのかというと「ハイリスクなので判定の1投1投が死ぬほど盛り上がる」かつ「ハイリスクなように見えて意外とセーフネットが多いのでスリルの割に結構なんとかなる」ということが経験的に分かっていたから。

2019-12-28 21:10:05
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

それと当時やっていた1アイデアに特化した狭いダンジョンと相性が良かったのも大きい。限定されたシチュエーションで必死になって知恵を絞り、ハイリターン(宝物表)とハイリスク(帰り道の遭遇判定)の2つのランダム表で盛り上がれば、3時間足らずでも濃密で満足度の高いセッションができたのだ。

2019-12-28 21:13:04
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

とはいえ、帰りの遭遇判定が導入されるまでは紆余曲折があった。そもそも初めのころは遭遇判定自体行っておらず、あるセッションで試しに使ってみたことで、その有用性に気がついたのである。

2019-12-28 21:16:30
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

CD&Dの楽しさに目覚めたばかりの我々は、時間を見つけてはセッションをしていた。ある日のこと、いつものようにCD&Dをやりたいという話になったが、その頃はワンアイデアダンジョンではなく、普通にそこそこの規模のダンジョンでやっていたので、ダンジョンアイデアが品切れになっていた。

2019-12-28 21:18:38
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

そんな時にふと(ルールブックのダンジョンマスターズに野外エンカウントのルールがあったよな……あれを使えばダンジョンを作らなくても1セッションくらいできるんじゃね?)と思ったのがそもそもの発端。

2019-12-28 21:21:34
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

ルールがあることは知っていても、どれくらいヤバいモンスターが出るのかまでは把握していなかったのも幸い(?)した。というか、有用性に目覚める前に危険なモンスターがあれほどボコボコ出ると知ったら、たぶん野外エンカウント使ってなかったし。

2019-12-28 21:23:54
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

話をセッションに戻す。用意したシナリオは、ゴブリン兵の輸送隊を襲って荷物を奪取。その直後に本隊が追撃してくるので、安全な場所に到着するまで野外を逃げ回れというもの。こちらが予想していた通り、PCたちはスリープを使って危なげなく輸送隊を全滅させ、運んでいたお宝を入手する。

2019-12-28 21:25:38
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

そこから「追撃してきた本隊のゴブリンライダーが騎乗するジャイアントビートルが羽を広げて空を飛んで追撃してこようとしているよ」と告げたところ、こりゃヤバいと考えたPCたちは各自バラバラになって、飛行する追っ手をまくために森の中を通って逃げようと宣言する。

2019-12-28 21:29:22
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

DM「なるほど、理にかなった判断だ。じゃあバラバラになって逃げるんで、遭遇判定は1人ずつやってね」。ここから後の展開を何も考えてなかったので、DMとしてはセッションの間をもたせるための苦肉の策だったんだけど、そこからが地獄の始まりであった

2019-12-28 21:31:28
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

安全な場所まで到達するには3日かかる。移動中は昼と夜に判定。パーティーは全5人。なおかつ森はモンスターの出現率が高いので、日中の出現率は1/3に、夜間は1/6となる状況下で、合計30回の遭遇判定を行なわなければならなくなったのだ。

2019-12-28 21:33:33
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

その結果、2人は何事もなく逃げ切ったものの、1人はドライアードに誘惑されて木に吸い込まれ、1人はロック鳥に食われ(少しでも逃げ足を早くするためプレートメイルを脱いでいたのが命取りとなった)、1人は怒り狂ったユニコーンに追い掛け回され死ぬような思いで逃げ切るといった塩梅に。

2019-12-28 21:35:09
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

「判定によると、君の前に怒り狂ったユニコーンが現れたね」「いや、距離があったからまだ余裕があるはず!」「ルールブックによると、ユニコーンは1日1回テレポートができるって」「じゃあ木に登ってやりすごす! 相手の気を紛らわすため、手持ちの食料をばらまいてから登る!」

2019-12-28 21:39:17
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

「なるほど、じゃあ君の食料をモリモリと食べて満足したユニコーンは走り去っていったね」「助かった……」「じゃあ食料が底をついたので、残りの帰り道は飢えによりだんだんHPが減っていくよ」「キィエエーッ(奇声)」

2019-12-28 21:40:16
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

といった感じで盛況のうちにセッション終了。ここで「野外遭遇判定は盛り上がる」「リスクは高いけれど、遭遇距離、不意打ち判定、反応表とセーフティネットは多いので割と何とかなる」「最悪バラバラで逃げて誰かが犠牲になっている間に生き延びる」という知見を得て野外遭遇判定は定番となった。

2019-12-28 21:44:55
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

定番になった理由にはもう一つあって、ダンジョンの攻略にあっさり成功しても、帰り道の遭遇判定である程度のスリルが保証されるというのも大きかったりする。

2019-12-28 21:48:13
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

ワンアイデアに特化した狭いダンジョンで遊んでいると、プレイヤーのクールなアイデアによってさっくりとシナリオが終わってしまうことがあるんですよね。

2019-12-28 21:51:06
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

そんな時でも危険な帰り道を前にしたプレイヤーたちは、はぐれた時に備えて財産を分割し、悲壮な顔で遭遇判定のダイスに一喜一憂するので、本編があっさり終わっても一定程度の満足度が確保されるのである。

2019-12-28 21:51:50