教育者が被虐待児にできること

教育者が自分の目で見つけられる被虐待児は、氷山の一角に過ぎません。虐待されている子どもは、自分が他の子と違っていることを知られないよう、必死で「普通の子」を演じているからです。 子どもに、虐待とは何か教えてあげてください。虐待からは逃げていいのだと、守ってくれる大人がいるのだと教えてあげてください。 もし子どもが虐待を打ち明けたら、全力で守ってあげてください。
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なあ @naa_san

「どうやったら虐待されている子を見つけられるのか?」という疑問を持っている教育者の方がいると聞いて、悪いけど吹き出してしまった。被虐待児は必死で「普通の子」を演じているんだもの、見つかるわけないじゃん。 #abuse_jp

2011-06-05 22:54:08
なあ @naa_san

「何か教えてもらえば虐待されている子を見つけられる」と思う方が間違っていると思う。子どもが親と教師とどっちを信頼すると思う?虐待されていると知ったら教師はその子どもを完全に守ってやれるわけ?無理でしょ。 #abuse_jp

2011-06-05 22:58:54
なあ @naa_san

教師に教えて見つけられる虐待なんて、親がよっぽどバレることに無頓着な身体的虐待の一部やネグレクトくらいでしょ。親がバレないように気をつけている身体的虐待や、性的虐待・精神的虐待なんて教師が見つけるのはまず無理だと思う。 #abuse_jp

2011-06-05 23:03:47
なあ @naa_san

じゃあどうすればいいのか。私が思う答えは、子どもに力を与えること。虐待についての知識を与えること。それもできるだけ早く。すべての子に。親や身の回りの大人に、こういうことをされたら、それは虐待なんだよって。自分を守っていいんだよって。逃げていいんだよって。 #abuse_jp

2011-06-05 23:09:07
なあ @naa_san

そして、虐待を子どもが訴えたら、周囲の大人が全力で、本当に、その子を守ってあげること。それ以上子どもが傷つかないようにしてあげること。——まあ、たぶんそれだけの人手と能力が足りないんだろうっていうのが、この答えの弱いところ。 #abuse_jp

2011-06-05 23:14:16
なあ @naa_san

それでも、私の知るかぎり、より若いうちに「自分がされていることはおかしい」と気付くことができた人は、より早く親から逃げることができて、後遺症もより軽く済んでいるような気がする。親がおかしいと思えば、せめて自分の心は守れるのかもしれない。 #abuse_jp

2011-06-05 23:18:42
なあ @naa_san

その点、精神的虐待は一種の「洗脳」で、親の言動はすべて正しいことだと刷り込まれるので、自力で親がおかしいと気付くことがとても難しい。だから外から教えてほしい。「たとえ親が、子どものためだと思って言ったとしても、人格を否定するような言葉は虐待なんだ」って。 #abuse_jp

2011-06-05 23:26:26
なあ @naa_san

…ちょっと、自分が虐待にあっていたことにまるで気付いてくれなかった教師たちへの恨みが入ってしまったような気がします。もし気を悪くされた教育関係者の方がおられましたらお詫びします。 #abuse_jp

2011-06-05 23:41:47

大事なことを書き忘れました。
教育者の方は、被虐待児と出会ったら、次のような行動を取っていただけるとありがたいです。

・児童相談所、保健所、子どものかかりつけの医療機関などで連絡を取り合い、必要なら会議を開いて情報を共有し、多くの目で子どもを見守る。

・子どもの身体、精神を守る。命に関わる場合は即児童相談所へ。即時に命の危険がなくとも、虐待が疑われる場合は、徹底して子どもの味方になる。虐待について教え、子どもが自尊心をこれ以上奪われないよう励ます。
具体的には、
「親があなたを叩くのはあなたが悪いのではない」
「親があなたを○○と言うのは間違っている」
「あなたはきちんとした世話を受ける権利がある」
「あなたは悪くない、あなたのせいじゃない」
「あなたには、こんないいところがある。あなたはいい子だ」
「私は、あなたが大好きだ」
といった言葉を、本心で(見せかけだと子どもは見抜きます)、浴びせるように子どもに聞かせる。親がマイナスの言葉を言うなら、それと同じだけ、あるいはそれ以上にプラスの言葉を子どもに聞かせる。

・子どもをハグする。(異性の子どもの場合は上記の行動を含め子どもと同性の同僚に依頼する)

ハードかもしれませんが、これくらいのことをやってもらわないと(やったとしても)、子どもは一生虐待の後遺症で苦しむことになります。完璧にはできなくても、少なくとも、努力してください。どうか、お願いします。これ以上、私たちのように虐待の後遺症で苦しむ人を増やさないで済むように。