2011年6月6日

茂木健一郎さんの「たま(温かい提案の言葉が必要だ)」

脳科学者・茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの6月6日の連続ツイート。 大学においても政治においても、改革するためには現状を批判するだけでなく、温かい提案の言葉から入るべきだ・・
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茂木健一郎 @kenichiromogi

たま(1)昨日の司馬遼太郎記念館での講演、予定していなかったのだが、途中でつい日本の大学の現状についての激論になってしまった。入試が「思考のプロセス」ではなくペーパーテストの「正解」を求めるものだから、子どもたちが時代遅れになる。ばーっと噴火すると、みんな笑っている。

2011-06-06 06:34:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

たま(2)例えば、東大法学部の授業は教授がマイクでしゃべって、それを学生たちが書き取るというスタイルになっているけど、ハーバードはサンデルさんの授業でわかるように議論のプロセスを重視する。この違いが資質に重大な影響を及ぼす、と熱弁していたら、みな肯いて聞いている。

2011-06-06 06:35:37
茂木健一郎 @kenichiromogi

たま(3)日本人の国際競争力を上げるためにも、大学改革は避けられない。一方で、私は別に反大学ではない。「ああ、あいつは反大学だから、あんなことを言っているんだ、オレタチには関係ないよ」と大学の関係者が思ってしまったら、変わるものも変わらなくなってしまう。

2011-06-06 06:37:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

たま(4)現状に対して批判を加える時には、関係者との利害対立ではないのだ、ということを確認する必要がある。Aという人たちの利益をうばって、Bというかたちで再分配しようとしているのではない。むしろ、Aという人たちも良くなるようなことを、提案しているのである。

2011-06-06 06:38:28
茂木健一郎 @kenichiromogi

たま(5)記者クラブ問題もそうで、記者クラブに属して仕事をされている記者たちの利益を害することが目的ではない。記者クラブを廃止して、会見をオープンにすれば、新聞やテレビの方も含めて、みんな仕事がより充実し、資質も上がりますよと、その道筋を示すことが大切だと思う。

2011-06-06 06:40:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

たま(6)現状に問題がある時、ついつい議論が「us vs them」になってしまいがちだが、それではthemが浮かばれない。そうではなくて、あくまでも公正、中立の立場から、みんなの状況を良くするためにこんな提案をする。そんな視点を貫くことが大切である。難しいけれども。

2011-06-06 06:41:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

たま(7)「玉虫色」の「たま」でもいいし、にゃあにゃあ言うネコの「たま」でもいい。とにかく、批判されるべき現状の中にいる人たちも、ついつい一緒にコタツに入ってしまうような、そんな温かい提案の言葉が、今この国では求められている。

2011-06-06 06:43:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

たま(8)で、「たま」として改めて書くけれども、ペーパーテスト偏重の入試は改め、飛び級を認め(年齢制限の撤廃)、ネットの時代にふさわしいオープンな学びの場を提供するように、日本の大学は変わればいい。そうすれば、国際競争力は増すし、何よりも大学関係者のやりがいが飛躍的に増す。

2011-06-06 06:44:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

たま(9)改革を志向する時には、つい「反対勢力」を措定しがちだけれども、それでは現状にすがりつこうとする人たちが警戒する。どこでもにゃあにゃあ入り込んでしまう「たま」のように、ふかふかの印象を与える改革の言葉が必要だ。工夫すれば、きっと見つかる。

2011-06-06 06:46:29
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「たま」についての連続ツイートでした。

2011-06-06 06:46:42

コメント

岡部 健 / Ken OKABE @kenokabe 2011年6月6日
このまとめ自体が非常に耳障りのよい議論ではあるし、これはその提案者である自分自身も傷つかないんですよね。 概ねここで表されている「現状」っていうのは「既得権益」と言い換えてもよいと思うが、「既得権益」とはその集団の利益を最大化するようにシステムを更新し続けた末に社会的に俯瞰すると問題がある「現状」を作り出している。
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岡部 健 / Ken OKABE @kenokabe 2011年6月6日
そっからさらに、社会的な問題を解決し、かつ利益もある、っていうほど、世の中ってゆるゆるに組みあがってるというか、「工夫すれば、きっと見つかる」ようなものではないと皆わかってるのではないかな?二律背反、あちらを立てればこちらが立たず、改善するには、すでにガチガチに組みあがっている、その関係者利の益最大化されてる既得権益システムを壊すしかないってのが通常。
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岡部 健 / Ken OKABE @kenokabe 2011年6月6日
なんだろう、切った貼ったの世界で、狡猾に周到に利益を最大化するように苦労して組み上げた既得権益の渦中の人物が、「温かい言葉」にほだされてコタツに入りながら、「そうか俺たちもちょっと悪かったな、その話も悪くない、共に頑張ろう!」というようなユートピアに僕も住みたいと思うよ。この世の中そんな甘っちょろい連中が権力を掌握しているかい?
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