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2019年12月31日

「パプリカ」の原産地から話し出す、世界の植物の歴史とその起源―トウガラシ・リンゴ・モロコシ―

パプリカは、ハンガリーで品種改良されて生まれた野菜で、「パプリカ」という言葉もハンガリー語でした。そこから語り起こした世界の植物と交流の歴史!
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

歴史フィールドワーク中に見つけた鮮やかな紅いザクロの実です。少し調べると、古代ローマの博物学者プリニウスは、ザクロをmālus pūnicaと呼んでたとのことで、「フェニキア(カルタゴ)のリンゴ」という意味だそうです。 pic.twitter.com/5uP6BW0HZy

2018-10-14 00:23:54
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

えっ、パプリカって、ハンガリーで生まれた植物なのか!!!そっちの方がびっくり

2019-12-31 19:24:56
陸合 @Rieg__Goh

@fushunia ハンガリー料理といえばパプリカと聞いていましたが、そういう理由とは知りませんでした。

2019-12-31 19:36:25
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@Rieg__Goh 新大陸からヨーロッパに持ち込まれた唐辛子が、ハンガリーで品種改良されてパプリカになったとありました。

2019-12-31 19:37:16
陸合 @Rieg__Goh

@fushunia おお、そうだったのですか。それを伺って調べてみたら、大航海時代のゲームで見たピメントっていう香辛料がピーマンのことと知り、色々繋がりました。

2019-12-31 19:47:19
巫俊(ふしゅん) @fushunia

パプリカハンガリー語由来だけど、日本語のピーマンはフランス語「唐辛子piment(ピモン)に由来し、日本ではどういう訳か、緑色の辛みが無い奴を指す言葉になったらしい twitter.com/fushunia/statu…

2019-12-31 19:29:44

2020年、東京オリンピックのNHK応援ソング「パプリカ」には、「パプリカの花が咲く」云々の歌詞があり、オリンピックの開催時期の「8月」に咲く花が必要になって、パプリカが選ばれたようです。歌詞では花が咲いたら、すぐ空に種をまくとあるけど、実際の種まきは2月らしいです。

パプリカの語源

巫俊(ふしゅん) @fushunia

パプリカpaprikaは、1896年にドイツ語経由で英語世界に入ってきたハンガリー語で、そのハンガリー語パプリカ」は、セルビア・クロアチア語のpaparに由来し、1569年までにオスマン帝国からハンガリーに新大陸の唐辛子が導入されたものでした。paparペッパー(胡椒(こしょう))って意味です。 twitter.com/fushunia/statu…

2019-12-31 19:55:43
巫俊(ふしゅん) @fushunia

つまり、ペッパー(胡椒)パプリカ語源が同じで、ヨーロッパ人が求めてやまなかった「辛み」を呼ぶ言葉だったってことみたいです。ラテン語とかギリシア語に由来するみたいですね。

2019-12-31 20:51:15
巫俊(ふしゅん) @fushunia

パプリカの語源については、こちらの英語のサイトを参考にしました。 etymonline.com/search?q=papri…

2019-12-31 21:07:47

ペッパー(pepper)の語源は、サンスクリット語でピッパリ(pippali)という名前のインドの香辛料(英語でロングペッパー、漢字で畢撥ひはつ)にありまして、日本語と違って、ペッパーという言葉の意味は広く、トウガラシ(唐辛子)も英語ではみんなペッパーでした。
コショウやヒハツは、「コショウ属」の植物ですが、トウガラシとパプリカはどちらも「トウガラシ属トウガラシ」に分類される植物です。

トウガラシは、鳥以外の動物に食われないように辛くなっていった(辛い方が種子の生存率が上がるので、その結果)

巫俊(ふしゅん) @fushunia

2017年刊行『トウガラシの歴史』によると、これまで人類学者は、各地の人類集団が「トウガラシのような辛いもの」を好んで食べる理由として、「腐敗しても味がよくなる」「発汗」を根拠にしていたが、研究の結果、トウガラシの辛み成分カプサイシンが病原菌を「除去」してることが明らかになったらしい

2019-07-30 22:59:50
巫俊(ふしゅん) @fushunia

軽く読んだだけなので、従来の研究がどの程度のものなのか(しかも科学分析する理系の学者と文献学者で立場が違ってそう)分かりませんが、トウガラシの効果は健全な肉の「腐敗防止」、腐敗した肉の「臭いを低減する」に二分されるというより、腐肉を若干マシにする程度の効果があるのかもしれないです

2019-07-30 23:09:46
巫俊(ふしゅん) @fushunia

冷蔵庫も無い時代の生肉は、表面からすぐに痛み始めるので、既に痛み始めた状態でもトウガラシを塗り込んでおけば、多少は病原菌が除去されて食べやすくなったってことなんでしょうね。ただ衛生的には、現代の水準から見て余裕でアウトで危険というレベルでしょうが。昔の人は寿命を縮める食事をして

2019-07-30 23:17:17

ローマの歴史から大航海時代へ

巫俊(ふしゅん) @fushunia

ローマ史の本を少し読んでびっくりしたのは、古代ローマとインドの貿易は、ローマの側が赤字で、「物質的な豊かさ(生産力)」では、インドの方がはるかに多様性があったそうです。

2017-11-14 21:15:02
エディター中 @Editor_Wei1ye3

@fushunia 生産力どころか、品物の種類すら遠く及んでないですね。ヨーロッパはルネサンスまでは世界的に後進地域でしたから。 胡椒の味が忘れられなくて大航海時代が始まるほど、肉は塩漬けのみみたいな貧相なものでした(笑)

2017-11-15 18:16:30
西方政府軍兵士@ノクターンノベルズ&ノベルアッププラス @Lkpi8dEIKmF7bi1

@fushunia インドの方にローマの金銀が流出してるよってプリニウスだかが危惧してたのをNHKのドキュメンタリーとネイチャーで知った者です。それ考えたら、原産地制圧した後の欧米ってかしこーいと思いました 倫理面はさておき

2017-11-16 00:15:37
西方政府軍兵士@ノクターンノベルズ&ノベルアッププラス @Lkpi8dEIKmF7bi1

@fushunia その話を聞いた後、のちのヨーロッパの国々が香料の産地を制圧して 言い値で買い取るやり方をやったのは、本当に賢いのだなと思いました 倫理的には最悪でしょうが

2017-11-24 01:47:58
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@Lkpi8dEIKmF7bi1 香料といえば以前、ポルトガルの喜望峰探索史の論文を呼んでましたら、喜望峰到達以前の段階のポルトガルは、アフリカのギニアあたりでアフリカ産の胡椒に似た香料を購入していたそうです。アフリカで代用できるペッパーがあったのは初耳でした

2017-11-24 01:51:08
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@Lkpi8dEIKmF7bi1 固有名詞を忘れてしまったので、また調べ直さないと詳しいことが分からないですけど

2017-11-24 12:06:53
西方政府軍兵士@ノクターンノベルズ&ノベルアッププラス @Lkpi8dEIKmF7bi1

@fushunia それはもったいない 個人的に小説のネタにでもしようと思ってたんで

2017-11-24 21:20:56
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コメント

巫俊(ふしゅん) @fushunia 2020年1月1日
記事に追記したり、修正を加えました。
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巫俊(ふしゅん) @fushunia 2020年1月1日
「葦」「竹」「キャノン(大砲)」の言語的関係について、追記しました。
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巫俊(ふしゅん) @fushunia 2020年1月1日
言語学や音韻学の知識がある方から、御教示を賜ったので、ツイートを記事に引用させて頂きました。
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三軒・真はゴブリン @boutorure 2020年7月24日
日本語でも九州のほうでは唐辛子を胡椒とよび、柚子胡椒というのが、柚子皮と唐辛子を混ぜたものだと知ったときはおどろきました。
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