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文春新書『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』岩瀬 昇 | 新書 - 文藝春秋BOOKS https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166610600
「戦争とたたかう」〜憲法学者久田栄正のルソン戦体験〜 水島朝穂(岩波書店)、「日本軍はなぜ満州大油田を発見できなかったのか」岩瀬昇(文春新書)、「海戦からみた日露戦争」戸高一成(角川新書)読む。
2019-12-29 16:27:08「日本軍はなぜ満州大油田を発見できなかったのか」岩瀬昇(文春新書)でいくつか。例の海軍が詐欺られそうになった「水ガソリン事件」の推進者は大西。山本は大西なので追認。井上はこれに異を唱えた商工省役人に「海軍マターに口をはさむな」と言ったと燃料廠の佐官の手記。
2019-12-30 16:14:58シベリア出兵・尼港事件で北樺太の石油利権を基本条約で獲得した帝国は、海軍を先頭に「北辰会」設立して樺太油田開発に着手するが、開発の取り決めでソ連側に翻弄、手玉に取られ不利な鉱区条件や所有権、ソ連人労働者雇用、労使協定など完璧に詐欺られるの巻き。これも海軍w
2019-12-30 16:18:44交渉の席上、帝国側全権の中里重次海軍中将ら全権にソ連側は「日本はボルネオなど南方を取らない限り石油は獲得無理である。そのため世界的にも赤嫌いの貴国は、過酷な条件でも本油田については妥協するしかない」と言われる始末。ついでに北樺太から交渉前に撤兵してしまう不手際。
2019-12-30 16:23:44石原俊さんの「硫黄島―国策に翻弄された130年」(中公新書)と松沢裕作「生きづらい明治社会」(岩波ジュニア新書)、そして改めて安丸良夫「日本の近代化と民衆思想」(平凡社)かな。石原さんの硫黄島は帝国主義辺縁(辺境)における人権。後者二作は社会における人権とは?だ。
2019-12-31 19:38:49安富氏は「満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦」 (角川新書)の次を是非お願いしたい。県城経済の満州と華北の違いが帝国陸軍における中国本土統治(制圧)の失敗と言う論考は目から鱗だった。 twitter.com/anmintei/statu…
2019-12-31 20:24:42安富氏の満州県城→農村、華北県城→多様な定期市などの流通システム→農村という違いな。満州が比較的直線的に、例えば県城で大豆を農民が売るというシステムだと統治はしやすいが、華北は県城と農村の間の中間ネットワークが錯綜していて陸軍は把握できなかったと。
2019-12-31 20:28:48北樺太油田は満州事変後やはりピ−クで、国内全需要の15%賄ったが、ソ連に翻弄され、ソ連鉱区開発の為に金渡すわ、ソ連労働者に福利厚生ふっかけられるわ、中立条約で松岡が油田放棄するわ支離滅裂。
2020-01-01 19:50:33南方進出で陸海軍の占領地分割協定を締結したが、石油需要は陸海軍3:7なのに占領地の石油生産量は陸海軍7:3。原油輸送タンカ−もほぼ海軍。縄張りが凄いから結果、産油量大の陸軍占領地の石油が運べない。バカ過ぎたw
2020-01-01 19:56:51開戦前の国力分析は、秋丸機関や総力戦研究所が有名だが、海軍は最後まで備蓄量の真の数字を政府、陸軍に教えない。だから同機関らの石油備蓄量算定はテケト〜。
2020-01-01 20:00:13ちなみに陸軍省整備局燃料課高橋建夫中尉が、航空本部や戦備課に開戦前の航空燃料需給照会したら、答えは統帥事項で軍機。仕方なく各部隊の発注書足してテケト〜に作った需給予測が「御前会議」資料になったw
2020-01-01 20:10:10ネタばれだからあんまり書かないけど、海軍は石油備蓄量に異常に神経尖らせ、米英への暴露を恐れて石油に関する記事は全部伏せ字にさせたが、帝国の石油シェア9割のアメリカは出荷量から全部把握してたw
2020-01-01 20:29:42軍需絡みで昭和12年まで7%経済成長して恐慌を脱してるんだから、リットンの甘い勧告受け入れて、ついでに中国撤兵したら良かった。連合国側で参戦だわw
2020-01-02 01:59:25@chetaesong リットン勧告入れて、軍機とか言わず米探鉱企業に石油探査させたら満州は日米中でウハウハ。日蘭会商は原油以外の資源輸入は満額回答だったので南方進出しなくても大丈夫だったんです。
2020-01-02 14:10:15海軍タンカ−が突然、陸軍占領地に入港し「原油くれ。海軍側の精油施設は空だ。頼む」と。燃料廠の陸軍大佐は南方軍に打電しつつ分けてやった。そしたら定期人事異動で同期中唯一少将になれんかった。黒潮丸事件。
2020-01-02 14:22:47