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「戦争とたたかう」〜憲法学者久田栄正のルソン戦体験〜 水島朝穂 著 - 岩波書店 https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b256510.html
「戦争とたたかう」〜憲法学者久田栄正のルソン戦体験〜 水島朝穂(岩波書店)、「日本軍はなぜ満州大油田を発見できなかったのか」岩瀬昇(文春新書)、「海戦からみた日露戦争」戸高一成(角川新書)読む。
2019-12-29 16:27:08水島朝穂「戦争とたたかう」(岩波書店)読んだ。憲法学者久田栄正(前北教大名誉教授)の平和的生存権主張の原点はルソンの地獄。陸軍主計少尉でルソン。射爆騒音で自衛隊に散々不義理され、抗議で鉄線切断した恵庭訴訟原告参考人。裁判は原告勝訴。久田は平和的生存権を主張した。ガチ護憲の鬼。
2020-01-02 18:22:09ルソンの超絶地獄は今更だが「ルソン戦記〜ベンケット道」高木俊朗(文春)と「天皇の軍隊」大江志乃夫(小学舘)〜そして大岡の「レイテ戦記」読んだら、日本人辞めて死にたくなる訳だが、久田のルソン戦記は凄すぎる。
2020-01-02 18:31:18従兵にメシ運ばせて従兵餓死させる参謀、部下の戦死調書書き終えたら部下生還で変更事務面倒で部下射殺した司令、餓えとマラリアで死にそうな兵卒に司令部用ウイスキー樽運ばせた参謀、傷病兵床下に寝かして殺す指揮官、部下おいて逃げる大隊長。正に生き地獄。
2020-01-02 18:40:28腐ったミソを敵地に取りに行かす大隊長、軍刀振り回して兵卒督戦しながら逃げる参謀。久田の憲法13条からの「平和的生存権」主張はこの地獄の体験から。海軍主計で台湾において慰安婦と海水浴してた中曽根との圧倒的違い(水島)。死ぬ恐怖が無かった中曽根のタカ派発言の空虚さと格が違いすぎる。
2020-01-02 18:48:42安全圏からの国粋主張は本邦右翼の金看板だからな。久田の前歴を知らない戦後国粋商売右翼や自民党政治家、市民らが、久田の主張を、戦争のリアルがわからないと批判。まあ、国粋の終わってる感は60年代から。それでも当時はルソン生還者と知れば黙る連中もいたと。
2020-01-02 18:55:32ルソンの場合、いわゆる「いつ死ぬか?」というレベルを「超越した剥き出しの人間の闘争」だから。最後は戦争という政治行為すら崩壊して、人間を食った訳だから。頭割って脳を、肝臓争奪戦だから。
2020-01-02 18:59:36久田は満州の野重12連隊第2大隊主計少尉。関東軍のルソン抽出で38式15榴12門は奇跡的に陸揚げ出来た。しかしバギオ陥落時には半減で残弾無し。
2020-01-02 19:23:27