子供の予防医療は全て無償化しよう、という件に関する考察

yamazo@手洗いうがい。 @ultrahappyman

「医療費って、症状が軽いうちほど安くすればいいと思う。検査や予防医療なんかタダ同然にすれば貧乏でも病院に行けるし、逆に重くなるまで放っておいた人からは高額の請求すれば、さっさと病院に行くようになるから、結果的に医療費の削減になるんじゃない？」 という嫁の言葉が目からウロコだった。

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母子家庭の児童で、虫歯の検査で何度も指摘を受けても治療をしない理由が、単純にお金がなくて躊躇してしまうからだという話があり。 先日から話題になっていた、シングル家庭の貧困の話にも通じるなぁと思ってみたり。

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医療費って家計からすると本当にイレギュラーなお金で、十円百円を節約してやり繰りしている中で、いきなり子供の虫歯で数千円のお金が飛ぶのは虚しい、というのはよく分かる。 不摂生がたたって高血圧やら2型糖尿病になったオッさんからなど絞れるだけ絞り取り、予防の方に極振りしたらいいと思う。

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でも話しているうちに、 「ん？でも歯科治療はほぼ無料だよな？」 と気づき、何かお金がかかっている印象があるのは何故だ？と考えたら、それこそ予防策であるフッ素塗布だった。 学校の虫歯指導では「フッ素をしろ」としつこく言われるが、自分のいる地域ではフッ素は保険適用外で有償になる。

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しかも医院によってその料金も異なるため、学校での集団検診の後は毎回、フッ素の料金が安い歯科医院だけとても混んでいる、という何とも言い難い状況が発生している。 実際、貧しい家庭は虫歯の子が多いのでは？と思って調べたらビンゴで、NHKのニュースでも扱われていた。 nhk.or.jp/ohayou/digest/…

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先のNHKの記事にもあるけど、そもそも平日に小さい子供を病院に連れていくには、父母のどちらかが必ず仕事を休む必要がある。 近所に年中無休(！)で腕のいい小児歯科があるけど、土日のほうが混んでいるくらいだ。 そういえば小児内科なども、土曜の午前診療などは非常に混み合っている印象がある。

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医療費の軽減という点に話を戻すと、一般企業で行われている生活習慣病の予防に向けたメタボ健診などはまさにそれで、健保や企業に対するペナルティまで課されるわけだが、こと子供に関しては、「親が頑張れ」で終わっている気がするんだよね。

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子供のことで悩まされるのが嫌、という話ではない。 予防接種で悪化せずに済んだかも知れない子供の病気で、看病していた親まで罹れば、さらに何日も仕事を休むことになる。 これは雇用している企業にとっても好ましくないのは間違いなく、予防医療の不徹底は巡りめぐれば企業の生産性にも影響する。

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これらを潰していけば、医療費削減だけでなく、 ・シングル家庭のサポート ・貧困スパイラルの防止 ・共働きの推進 ・少子化対策 ・医療格差 と、さまざまな問題の解消にも繋がるのでは。 親にしてみると、子供が出来て実際に働き始めてから、はじめてこういった苦労に気付かされることが多いしね。

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というわけで差し当たり、 ・夜間や土日診療を増やして欲しい （その分の加算はもちろん、医師・看護師に還元してくれ） ・任意でいいので、学校での集団予防接種を復活して欲しい ・登校許可証の見直し （せめて病院に２回行くという親の手間を無くしてくれ） てな辺りを国にはお願いしたい。

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それと、これは理想だけど、 ・病児保育＆学童を作って欲しい。 インフル時期は、国全体の労働生産性が落ちているのだと考えてもらいたい。

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好きなもの飲み食いして、検診嫌い・病院嫌いで真面目に血糖コントロールもせずに糖尿病になったオッサンなんて、透析の費用とか全部実費で払わせてやればいい。 こうしている今日、いま、この瞬間に、子供を病院に連れていきたいのに連れて行くことが出来ない親たちを、どうか助けてやって欲しい。