一木支隊戦史に関する呟き 2020年1月8日

ガ島攻防戦。補給の問題がよく指摘されるが、もっと大きな問題は揚陸した部隊が携行していた糧食や弾薬の数量。携行してきた数量全てを揚陸出来ず、最初から不足している状況だった。そうなった原因は補給の軽視とは違う。

2020-01-08 10:19:31

ガ島攻防戦のポイントは飛行場で、日本側は米軍がこれを使用するのを妨害出来るかどうかが、ガ島奪還の最初の必須条件だった。飛行場妨害にあたり日本軍側は航空機による攻撃について制約があり、継続的な妨害は不可能。そうなると、水上艦艇あるいは陸軍砲兵による射撃に期待せざるを得ない。

2020-01-08 10:35:39

あずLOVE@晴れの国で戦史研究！ @nakachandaisuki

陸軍部隊による飛行場奪還には、飛行場妨害が必須であるというのは陸海軍ともに認識はしていた。しかし、海軍側による飛行場妨害については距離、天候の問題や空母機動部隊の戦力低下、水上艦艇による艦砲射撃は砲弾燃料不足と艦艇喪失を恐れて消極的であったことで、陸軍の陸戦に中々協力出来なかった

2020-01-08 10:41:27

あずLOVE@晴れの国で戦史研究！ @nakachandaisuki

海軍と陸軍の攻撃がちぐはぐになったのは一木支隊先遣隊上陸時からで、支隊攻撃前に飛行場周辺に対する艦砲射撃がミッドウェー攻略作戦計画のように行われていたら、と考えると、その後の経過を見ても、まだましだったのでは、と思う。

2020-01-08 10:47:14

あずLOVE@晴れの国で戦史研究！ @nakachandaisuki

一木支隊は、FS作戦の中止により内地に復員することになってすぐ、ガ島米軍来襲という事態で引き返す。その後トラック島に進出するが、護衛部隊である2sdとの打ち合わせはわずか数時間。打ち合わせ内容については資料が今のところないが、恐らく上級司令部の現地協定を確認し、2sdと擦り合わせ程度か。

2020-01-08 10:53:23

あずLOVE@晴れの国で戦史研究！ @nakachandaisuki

となると、ミッドウェー攻略作戦でも一緒だった2sdなので、この時のものが一部流用された可能性がある。

2020-01-08 10:54:54

あずLOVE@晴れの国で戦史研究！ @nakachandaisuki

ここからは、海軍側の話。南東方面の海軍兵力は、MO作戦前後から戦域の広さの割に与えられていた戦力は不足。艦艇だけでなく、航空機については、航空撃滅戦により消耗が激しく、搭乗員や機材の補充が追いついていない。さらにミッドウェー敗北により、それがさらに顕著になる。

2020-01-08 11:04:23

あずLOVE@晴れの国で戦史研究！ @nakachandaisuki

艦艇については、第四艦隊の麾下兵力は貧弱、連合艦隊についても、あちこちの方面に艦艇を派遣していて、咄嗟に対応出来るだけの戦力が少ない。さらに、燃料の問題もあった。一木支隊護衛の艦艇が、とりあえず寄せ集めて何とか形にしただけで、各艦艇同士の調整がほとんど出来ていない。

2020-01-08 11:09:03

あずLOVE@晴れの国で戦史研究！ @nakachandaisuki

海軍側としては、ミッドウェー敗北の挽回が出来るチャンスだと考えていた。だから、ガ島陸軍部隊や船舶を囮に、という考えになる。もし挽回出来れば、失った戦力以上の成果になるかもしれない。では海軍はガ島米軍侵攻が米軍による本格的な反攻の開始と思っていたか、となると、疑問。

2020-01-08 11:17:34

あずLOVE@晴れの国で戦史研究！ @nakachandaisuki

海軍だけでなく陸軍もだが、ガ島米軍侵攻を本格的な反攻であると見ていたのは少数。大多数はまだ先だという認識(実際の動員状況を見ても、あながち的外れとは言えない) 陸軍は一木支隊全滅したことを知った直後に、本格的な反攻ではと疑っていたが、海軍はまだちょっと先に認識する。

2020-01-08 11:26:20

あずLOVE@晴れの国で戦史研究！ @nakachandaisuki

日本軍側が米軍がガ島飛行場が使用されだしたのを知ったのはいつ頃からか。現状調べた限りでは、8月17日頃と思われる。一木支隊先遣隊上陸前。そして、陸偵による爆撃を実施して一時的に飛行場使用を不可に(遅発含む)。支隊上陸前に日本軍が警戒していた事態になりつつあった。 pic.twitter.com/nDXb7oS1t7

2020-01-08 13:27:02