20200112 市民社会の力学と哲学＠岐阜 #新自由主義対抗戦略 中継まとめ

ジンat永田賢介 @gine_joybox

本日、岐阜でこちらに参加です！！ 連続講座「市民社会の哲学と力学」第２回　新自由主義への実践的対抗戦略をデザインする（＋延長戦） facebook.com/events/8968741…　 #新自由主義対抗戦略

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主催実行委員会の小池さん・野尻さんから挨拶「パワポが今日だけで800枚、明日は400枚ありますので（笑）、DLか印刷でご利用ください。あと、今日は災害くらい追いつくのが大変なので、お菓子（糖分）もご準備しております、休憩も適宜取っていただくことをおすすめます。笑」 #新自由主義対抗戦略

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小池「この連続講座は過去二回台風で流れてしまいました。市民社会を作っていくことに色んなことを知りたいと思って開催しています。我々はどんな社会を作りたいのか、そのために何をする必要があるのか、学びながら考えていきましょう。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「もうすっかり還暦です。以前はNPO法をつくっていたり、改正の仕事をしていたのですが、災害の時に頑張りすぎてメンタルをやられ、薬でしばらくダウンしていました。今は主夫がメインです。基本的には運動家として、今回新自由主義との具体的なバトルの仕方がメインです。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「今回の講座で色んな政治家や人の名前が出てきますが、自分の癖として、その人のいったことそのものではなく、松原の意訳や解釈が入っています、注意。また、学問でないので、出典などは記載しません。特定の個人を批判するつもりはなく、新自由主義はある種の病気と理解」 #新自由主義対抗戦略

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松原「基本テーマは、新自由主義と民主主義のバトルの構造、これは世界中で起こっていること。新自由主義の正体、問題点、強さ、弱点、解決策、戦略、局地戦を考えていく。攻略戦なので、ラスボスを明確化することとルートが重要。抽象概念のイデオロギーと闘う」 #新自由主義対抗戦略

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松原「自分のとる基本戦略は脱構築（デコンストラクション）、相手の力を利用して倒す、弱者は真っ向対立せず、肉を切らせて骨を断つ。今回デジタルファシズム全体は扱わない。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「新自由主義は小さな政府論で始まったが、今は違うものになっている。規制緩和や民営化は古い。ネオリベについて定まった定義はないが、大枠２つのものがある、1つは経済的、１つはイデオロギー。自由主義という言葉はややこしい、消極的自由、積極的自由、能力的自由。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「消極的自由は放っておいてくれというもの、積極的自由は向かうもの、能力的自由はエンパワメント。経済的自由主義はケインズ大嫌い、アダムスミスは夜警国家、そこからニューリベと呼ばれる市場は不完全と見るものが生まれた。しかしこの場合は企業は規制を受けてしまう」 #新自由主義対抗戦略

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松原「そこで、企業は積極的介入のネオリベを生み出した。そこで保障されるのはみんなではなく、企業や市場。反ケインズは、市場は不完全だが最高という捉え方。＝新自由主義は、反民主主義でもあり、国家の力をそげ！と訴える。彼らの価値観の基本は”生産性”と”効率”」 #新自由主義対抗戦略

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松原「簡単にいうと民主主義は効率が悪い。国家をみんなの合意でコントロールするのではなく、効率性で運動させろというのがブキャナンの思想。厳しい財政規律と均衡で、経営し企業か黒字化しろと。2つのリベラル、NEWは需要喚起で景気対策、NEOは市場最高、政府が供給に介入。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「2000年以前には、景気対策であり、成長戦略という言葉はなかった。新しく作られた物。イデオロギーとしての新自由主義は、これが常識と捉えさせる観念のこと。社会全体を競争原理の市場にすること。フーコーは、人間は皆企業にしていく社会統治をのべた。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「競争こそがイノベーションの源、それを広げていくというのが、彼らの基本的な社会運動、これを実際にグローバルに広めたのはサッチャー。90年代後半からは、進展型になり、ローズは２段階の発展を唱えた、まずは政府のダウンサイジング、しかしこれはどの国も失敗した」 #新自由主義対抗戦略

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松原「レーガンもサッチャーも、NTTも国鉄も民営化は失敗している。そこを踏まえた次の段階は、PFIなど、国家を人工的な準市場にするということ。エージェントがそうすると、業績評価やモニタリング・アカウンタビリティが必要になる。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「プリンシパルは主人、エージェント（企業やNPO）に仕事を投げて管理する、そして説明責任を求め評価する。全ての関係を使う人・使われる人に置き換えていくのが特徴。進展型はクリントンやブレア。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「NPM（ニュー・パブリック・マネジメント）は、行政は全て非効率で、企業がいつも素晴らしくを見習っていくという考え方。IMFや世界銀行の構造調整プログラムも関連。日本だと中曽根橋本は旧型、小泉安倍は進展型。今は借金で国家の規模を大きくしようとしている。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「小学校にパソコンを入れるとか、大学の民間英語試験など、なんでも市場化（市場創造）していくという病気。３つの政治改革である、行政改革、規制緩和、地方分権いずれも新自由主義をベースにした考え方。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「市場創造は、イノベーション（供給主体強化）、政府解体、共同体や社会の解体　の３つ。助け合いがなくなれば、サービスや物を買うしかなくなる。社会を全て個人の問題や責任とするの新自由主義、政府の介入必要も排除。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「経済学はありとあらゆる問題を個人の欲望とする、社会学は社会の問題とする。例で言うと、障害者問題の解決は、医療（個人）モデルと社会モデルがある。例えば、結婚しないことを、メリットやインセンティブで解決するのか、保育園や離婚の制度からアプローチするのか。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「勝ち組み負け組も2000年代で出てきた言葉。婚活、街格差など、選択の問題化されている。杉田水脈は、LGBTのことを生産性に置き換えた。生産性で善と悪、得と損を決めるのが、新自由主義の特徴。自治体も市民を”お客様”にしていくので、”自治”がなくなる。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「怖いのは、みんな善意で地獄に落ちていくこと。休眠預金もインパクト評価も同じ、何が起こるかわかっていない。堀江さんは、納税額より給付額が多いという人を税金泥棒呼ばわりした。ふるさと納税も同じ、とったもん勝ちの世界。6割が手数料と返礼品。NPOが貧困を増やす。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「今だけ、金だけ、時間だけ、という病気。そして社会問題を市場化のチャンスと考える。少子高齢化をビジネスチャンスと始めたのは東大総長の小宮山さん、SDGSも同じ、石炭などの市場の廃棄はせず、創造だけ。デロイトは、女性のジェンダー強化でイオンドライヤーをPR…。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「ヤマト運輸の国家間格差是正のSDGS取り組みが、保冷宅配サービス…。こんなんばっかり。疲れてくる。休眠預金は全体主義と新自由主義の合体版、競争で人を全て顧客にしていく。NPOもビジネスにされていく、人とのつながりから、稼ぐことが目的に。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「新自由主義はトリクルダウン、ダム理論、シャンパンタワーの理論が好き。金持ちが儲ければ貧乏人もおこぼれがある　と理屈。格差を肯定する「身の丈に合った」発言など。インパクトは量の大きさ、環境保全も排出権取引、ボランティア奉仕も好き。共を破壊して労力回収。」 #新自由主義対抗戦略

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松原「現在、新自由主義においては、NPOは市場化の先兵。1つは共助を一度政府に吸い上げてから徐々に市場化する、もう1つはNPOが一度引き取って儲かりそうであれば、企業の市場化する、2つのルートがある。だから国際NGOでもキャパビルが流行る。」 #新自由主義対抗戦略