理想を追求するか、現実を重視するか
意見の相違というものを整理してみると、そもそも目指すべきものが違うということ以外に、実は目指しているものは近いのだけれどそこに至るプロセスが違うというものがある。大きく分けて、理想を追求するか、現実を重視するかの二つのアプローチがあると思う。
2019-12-05 10:52:45例えば原発に関して。将来なるべく負担のない自然エネルギーに移行した方がいいと思っている人はほとんどではないか。一方で、それは現実的に可能なのか。自然エネルギーの実現までに何年かかるか、どのくらいの負担があるのか。などを考えると、結果として現状の態度は全く違うものになる。
2019-12-05 10:55:47世界は平和な方がいいと思っている人はほとんどだろう。一方で、人間の本性を考えると結局武力が均衡している状態が現実的な平和状態だと考える人もいれば、それを乗り越えて武力すら存在しない平和があると考える人もいる。同じ目的だが現実をどうとらえるかでアプローチが違う。
2019-12-05 10:58:18私の人生の経験では、実務者ほど現実的なアプローチを好み、実務とは距離がある人ほど理想を追求する。だから、アーティストは理想論が多い。一方政治家は実務なので理想論は出てこない。時々理想からスタートする政治家も出てくるが力を持っても現実的には機能しないことが多い。
2019-12-05 11:01:08どちらがいい悪いではなく、向かうべき方向を定めるために理想を言い続けるのか、実際に今の問題を解決させるために現実と折り合いをつけるのかは、役割でによって違うと思う。本当は理想主義者と現実主義者が力を合わせ、サンドイッチするのがいいが、実際には反目し合うことも多い。目的は同じでも
2019-12-05 11:03:33そういった構造を意識するようになってから、あなたの役割からするとこれは言えないと思うので、こちらからそれを言っておきますねと提案するようになった。本当は同士だけれども、役割の違いだけでいがみ合うのはもったいない。そちらは今を見ていて、あちらは未来を見ているだけなのに。
2019-12-05 11:06:55@daijapan ビジョンを描くことと、夢想することが全くの別物だと気づいていない人が多いから、ポピュリストタイプに牛耳られる社会や組織になる。
2019-12-05 11:17:15理想主義者はインフルエンスは手に入るが、パワーは手に入らない。誰も反対しない理想を語れるが、誰かを傷つけても決めるということができないから。現実主義者はパワーは手に入るが、インフルエンスは手に入らない。決定することができるが、全体を包括することができないから。
2019-12-05 11:19:12