編集可能
2011年6月8日

高木浩光先生@HiromitsuTakagiの「イカタコウイルス器物損壊罪事件東京地裁最終弁論を傍聴してきた」

イカタコウイルス器物損壊罪事件東京地裁最終弁論を傍聴してきた。弁護人は落合洋司弁護士@yjochi。以下、私の記憶に基づく要約(正確性は不足していると思われるので注意)。
7
弁護士落合洋司🌸感染拡大を招く東京(頭狂)オリンピック中止!🌸 @yjochi

イカタコの件で、午前中、弁論読みあげ。年をとったのか、長めのものを法廷で読むと疲れる。

2011-06-08 12:16:17
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

イカタコウイルス器物損壊罪事件東京地裁最終弁論を傍聴してきた。弁護人は落合落合洋司弁護士。以下、私の記憶に基づく要約(正確性は不足していると思われるので注意)。 弁護人最終弁論 被告人は無罪である。被告人の不正プログラムはハードディスクの効用を損なわせていない。ハードディスクは…

2011-06-08 13:10:27
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

…ハードディスクは随時書き換え可能な記憶媒体であって、任意にファイルを作成したり書き換えたり削除することを機能とするものであるところ、被告人の不正プログラムはハードディスクのその機能、効用を損なわせていない。検察は器物損壊罪について損壊の手段は限定されないとしているが、手段は…

2011-06-08 13:10:45
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

…手段は問題ではなく、何が損なわれたかの問題である。 昭和62年の刑法改正において、電子計算機損壊等業務妨害罪が新設されたが、このとき、刑法第234条の2は単に「人の業務に使用する電子計算機を損壊し」とするのではなくあえて「電子計算機若しくはその用に供する電磁的記録を損壊し」…

2011-06-08 13:11:20
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

「電子計算機若しくはその用に供する電磁的記録を損壊し」と規定したように、有体物としての電子計算機とそこに記憶された電磁的記録を区別しており、このときの刑法改正において、器物損壊罪に電磁的記録に関する規定が追加されなかったことからみても、器物損壊罪が本件ケースを予定していない…

2011-06-08 13:11:54
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

…予定していないことは明らかである。 かつて、器物損壊罪に当たるとされた事例として食器への放尿行為があるが、これは心理的に有体物の効用を損なわせたものであったからであり、本件では、ハードディスクの効用を心理的にも損なわせたとは言えない。 故意について。…

2011-06-08 13:12:21
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

…ついて。被告人に器物損壊の故意がない。調書には被告人が器物損壊罪に当たることを認識していたとの供述があるが、このような供述は不自然であって到底信用できない。不正プログラムが作成、提供された当時に、Webサイト等でこうした行為が器物損壊に当たり得るとした記述がどこかにあった等の…

2011-06-08 13:12:50
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

…等の客観的な状況があるならともかく、そうしたものは見つかっておらず、捜査の過程で器物損壊罪のことを聞かされる中でそのような考え方が生じたにすぎない。被告人は、同様の不正プログラムによって著作権法違反と名誉毀損の罪で前科があり、そのときの不正プログラムと本件プログラムは本質的に…

2011-06-08 13:13:55
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

…本質的に同じ結果をもたらすものであるところ、前回の事件の際に器物損壊に該当し得ることは聞かされておらず、器物損壊に当たると考えたことがなかった。器物損壊罪についての違法性の認識がなく故意がない。 被告人の行為はたしかに倫理的に許されないものかもしれないが、現行法において刑罰…

2011-06-08 13:14:23
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

刑罰の対象であるかは別問題である。このような被害に対しては、現在国会で審議されているウイルス作成罪など、立法措置によって解決するべき問題であって、器物損壊罪の解釈を拡張して適用することは、??である。このような解釈がまかり通るようになると、たとえば、パソコンのファイルのファイル…

2011-06-08 13:15:35
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

…ファイルのファイル名を1つ書き換えただけでも器物損壊罪に該当し得ることとなり、摘発するかは捜査機関の恣意的な運用で決められることとなってしまう。 / 以上のような感じの内容。(順番はこの通りではなかったかも。)

2011-06-08 13:17:17
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

補足:検察の論告に対する反論らしき弁論が何か所かあったが、検察の主張を傍聴していないので、ちょっと把握できず。昭和62年の刑法改正時の議論で何やら検察側有利になるような意見が法制審?で出ていたものがあるような話に反論がされていた。

2011-06-08 13:17:23
Hiromitsu Takagi @HiromitsuTakagi

被告人最終陳述 私は自分のしたことが器物損壊にあたるとは思っていません。しかし、私がしたことは許されることではないと思っています。多くの方々に被害を出したことについて、申し訳ないと思っています。 20分で閉廷。

2011-06-08 13:18:44

コメント

moyoyo @ninjaakakage 2011年6月18日
権利義務以外に関する電磁記録を含む私用文書が、器物損壊罪(261条)の客体である以上、器物損壊罪で有罪でしょう。当然ファイル名を書き換える「だけ」でも器物損壊です。あとは損壊の程度や復旧の可能性、悪質性等々をどう量刑に反映させるかという話。データは他人の財物であり毀損して無罪はない。
0