母親たちが行う“放射線量”独自調査

とし @toshihiro36_sub

中野：現在、東京都では放射線の測定を新宿区のモニタリングポストがある高さ１８メートルと１メートルで行っています。しかしこの値では不安だと、いま母親たちが独自に測定を始めているということなんです。中には、との測定値の３倍という高い数値を示す所もありました。

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母親の声：　少年たちがサッカーや野球をするグラウンドの草の上です。（ガイガーカウンターの）警告音が鳴ってます。

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＜ナレーション＞　ここは東京都江東区。先月下旬、区内に住む母親たちが独自に放射線量の測定をしたところ、場所によって都が発表しているモニタリングポストの３．７倍という高い値が記録された。この結果に昨日、母親たちは・・・

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石川さん：実際に何日間も（自分たちで）計測をしてあちこちを回った感触から言うと・・どこの場所をどのように測るかということを、東京都が明示して各学校に測らせることをしない限り・・細かい結果は出てこないんではないか。

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＜ナレーション＞　東京都に対し、都が主体となって放射線量を測定するよう求めた。なぜ母親たちは行動に出たのか。３人の娘を持つグループの代表、石川綾子さんは・・・

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石川さん：（基準になっている）新宿と江東区では風の通りも地形も違うし、新宿という判断基準でいいのかどうか・・・

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＜ナレーション＞　先月中旬、石川さんたちは独自に測定することを決め、専門家に協力を求めた。

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石川さん：やみくもに測って出た数字だけで、大騒ぎするのは違うと思うので・・・放射線計測を専門としている大学の教授に測定をお願いした。

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＜ナレーション＞　調査を行ったのは、放射線測定に詳しい神戸大学の山内知也教授。先月２１日から３日間にわたって、江東区内１３の地域で放射線量を測定。すると・・・

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山内教授：東部スラッジプラントが二次的な汚染源になっているという高い蓋然性が認められた。

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＜ナレーション＞　江東区南部の下水処理施設、東部スラッジプラント周辺で高い数値を検出したという。施設に隣接するスポーツグラウンド付近では、１時間当たり０．２２マイクロシーベルト。この数値は文部科学省が福島県に対して定めた、子供の年間被曝量の目標値である　（続く

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＜ナレーション＞　１ミリシーベルト/年を超えていた。

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山内教授：このプラントはもともと、放射性物質を扱うような構造になっていない。空気中に（放射性物質を含む）ダストが舞っているんじゃないかという暫定的な結論に至るようになった。

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＜ナレーション＞　「とくダネ!」は昨日あらためて江東区の東部スラッジプラントを訪れた。５００メートル先にはマンションなどの住宅地が広がっている。

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石川さん：測り始めは０．１６から始まって・・だんだん（施設の）煙突の方に向かっていくと０．２２まで上がりました。

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伊藤：かなり高い数値が出た時に、実際問題・・煙突の先はどうなのかとか・・周囲にこういうものをまき散らすことがないのかとかを徹底検証すべきだと思うんですね。

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＜ナレーション＞　なぜ下水処理施設の周囲から高い値が検出されたのか。我々は大田区の別の下水処理施設の放射線量を調査した都議会議員から映像を入手。東京のモニタリングポストの５０倍の数値を検出していた。

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＜ナレーション＞　東京都大田区にある下水処理施設・南部スラッジプラント。これはおととい調査に入った都議が焼却灰の放射線量を測定した時の映像。出た値は、同じ日新宿のモニタリングポストの測定値０．０６マイクロシーベルトのおよそ５０倍（３．０８マイクロシーベルト）だった。　（続く

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＜ナレーション＞　なぜスラッジプラント（下水処理施設）と呼ばれる施設は数値が高くなるのか？

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山内教授：脱水焼却灰のような細かいもの・乾燥させたものほど飛散しやすくなる。

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＜ナレーション＞　スラッジプラントは下水処理の過程で出た汚泥を乾燥させ、焼却する施設。山内教授によれば、この過程で放射性物質が濃縮されてしまうという。

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伊藤：調査した数字は高かったと聞いてるんですが・・３マイクロシーベルト。東京都はそれに対して自分たちでも正確な調査をしたと言うんですが・・・

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柳ヶ瀬都議：私自身も疑問があったので、下水道局に調査を命じて・・・その結果として・・私のすぐあとに（下水道局が）調査をしたところ、高い所では約２．７マイクロシーベルト。