茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2441回「国会議員さんは風見鶏だから、国会での野次で問われているのは結局民度である」

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2441回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2020-01-24 07:21:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

国会での代表質問で、「(選択的)夫婦別姓制」の質問を玉木さんがされていたとき、「それならば結婚しなければいい」みたいな野次が飛んで、その議員の方がおそらく杉田さんだろうと推定されているという件、ぼくは「(選択的)夫婦別姓制」に賛成だけれども、それはさておき、こういうことかと思う。

2020-01-24 07:23:09
茂木健一郎 @kenichiromogi

国会議員さんにはいろいろなタイプの方がいらっしゃるけれども、それは個性というもので、どんな意見を持とうと本来自由である。ただ、議員さんを見ていると面白いのは、良い意味での「風見鶏」のところがあって、結局選挙の洗礼を受けるんだから、世論の動向をきょろきょろ気にしているところがある。

2020-01-24 07:24:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

国会で、(選択的)夫婦別姓制について、あのような野次をとばしてもいい、と思っているのは、つまりはその議員さんの認識の中では、選挙民の方々が、そのような発言を許容する、むしろ支持するという理解があるからで、議員さんは風見鶏のようにくるくる回っているだけなのである。

2020-01-24 07:25:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

もっとも、これは、その議員さんの「認識」の中で世論がどうか、ということで、その議員さんがふだん会っている地元の有権者の方や、また、自由民主党という政党の同僚議員の方々、所属されている研究会とか組織の方々が、(選択的)夫婦別姓制についてどんな雰囲気かというローカルな事情も影響する。

2020-01-24 07:26:49
茂木健一郎 @kenichiromogi

国会における野次というものは、相手に対する意見表明というところもあるけれども、聞いているのは同僚議員でもあるわけで、つまりはスタンドプレーというか、私はここにいますよ、元気ですよ、というアピールでもあるわけで、そこで、所属政党のパトス、雰囲気と外れたことを言うはずもない。

2020-01-24 07:27:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

つまり、今回の「結婚しなければいい」という野次は、(杉田さんと思われる)議員さんの個人的な資質の部分もあるけれども、議員さんが普段会っている「有権者」の気分とか、所属政党(自民党)の雰囲気とか、それを風見鶏的に吸収して反映した結果でもあって、その意味では空気の測定器だと思う。

2020-01-24 07:29:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

本質、「結婚しなくていい」という野次を飛ばす議員さんが社会の中で接しているクラスターが、どれくらい大きいのか、これからどのように日本の中で影響力を持つのか、持たないのか、という話だと思う。広く言えば、日本の「民度」の問題で、結局問われているのは有権者一人ひとりの見識である。

2020-01-24 07:30:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2441回「国会議員さんは風見鶏だから、国会での野次で問われているのは結局民度である」をテーマに、7つのツイートをお届けしました。

2020-01-24 07:31:30