自然をあえて口にすることほど不自然なことはない

nicoca @nicyoka

@kotokonohaha おはようございます。「自然」という言葉には一定の説得力があって、オカルト分娩信奉者でなくとも、それだけで価値あるものとみなしがちです。医者でも「もうご高齢だから自然に」と口にする事はあります。「自然」分娩と銘打てば人を引き寄せてしまうんですよね。

nicoca @nicyoka

@kotokonohaha 自然分娩は危険だ、何かあったら迅速に対処出来ない、我々だって無用な介入はしないと産科医は反論します。至極もっともな意見ですが、やはり自然に対する引け目があります。引け目と言って語弊があれば、自然への畏敬とでも言いましょうか。

nicoca @nicyoka

@kotokonohaha 産科医と自然分娩派との論争について、知人たちと話合って明確になった疑問は、（1）自然なことは本当に善いのか？（2）人にとっての自然とは何か？（3）辞書的な意味の自然と「自然」分娩とは意味が違うのではないか？の三点です。

アミ @kamakuramom

@Mac_Nishioka @kotokonohaha ホントに横からすみません。「農」と「食」についても同じことが言えるので、大変興味深く拝読しています。(1)と(2)は特に。産む性である女性とその年代の思考に何があるのでしょうね…

nicoca @nicyoka

@kotokonohaha （１）は措いて、（３）については先述した通り、辞書的な意味の自然と、彼らのいう「自然」との間には大きな齟齬があります。「自然」分娩は少しも自然ではなく、呪術的で煩瑣な養生訓を伴う管理分娩です。看板に偽りあり。羊頭狗肉だというのが私の考えです。

nicoca @nicyoka

@kotokonohaha （２）の人にとっての自然。古来出産に関る警句は、板子一枚下は地獄という透徹した見方のものが多く見受けられます。そして今も昔も、安産を願い、母の無事、子の健康を祈るのは変りません。出産に対する人の自然な考えは、お産は命がけ、母子とも健康にあれかしなのです

nicoca @nicyoka

@kotokonohaha 「お産は命がけ」であり、「母子とも健康にあれかし」と願うのが人の自然ならば、それに沿うのが自然といえます。命がけの作業には万全の準備を以て臨み、母子の健康に良い行いをする。それをもっとも確実にするのは現代医学です。放置出産、オカルト分娩ではありません。

nicoca @nicyoka

@kotokonohaha 人の自然に適うのは、現代医学による安全なお産だと私は考えます。呪術的な養生法や、禽獣を真似た放置分娩の如きは、人の自然に反しているのです。

琴子の母 @kotokonohaha

本当ですね“@Mac_Nishioka: @kotokonohaha おはようございます。「自然」という言葉には一定の説得力があって、オカルト分娩信奉者でなくとも、それだけで価値あるものとみなしがちです。医者でも「もうご高齢だから自然に」と口にする事はあります。「自然」分娩(後略

琴子の母 @kotokonohaha

大変興味あります、 今時間ないので、夜、じっくり拝読します！“@Mac_Nishioka: @kotokonohaha 人の自然に適うのは、現代医学による安全なお産だと私は考えます。呪術的な養生法や、禽獣を真似た放置分娩の如きは、人の自然に反しているのです。”

nicoca @nicyoka

@kamakuramam @kotokonohaha こんにちは。「農」「食」についても事情は同じなのですね。私の見るところ、その分野での「自然」志向は、1960～1970年代に世界的な広まりを見せています。「農」「食」だけでなく「医」「思想」「精神世界」も軌を一にしている。

nicoca @nicyoka

@kamakuramam @kotokonohaha 現代科学と資本主義が隆盛を極める中、様々な負債―公害、自然破壊、戦争、飢餓、エネルギー危機、南北格差、核の恐怖など―が露見し、それに対抗する恰好で、「自然」志向、本来性回復の動きが出てきたのではないかと。

nicoca @nicyoka

@kamakuramam @kotokonohaha 「自然」志向や本来性回復の運動は、それなりに意味があったと思いますが、行き詰りのbreakthrough、neuesを提示するには至らなかった。現代科学の齎した負債は、他でもない現代科学で解決する外なかった訳です。

琴子の母 @kotokonohaha

@Mac_Nishiokaさんからのを拝読し、また、他の方のも併せての感想となるのですが、「データ」「数字」なんてものは、自分の子供の死にとってはどんなに低い確率であろうと、100％のことです。これは何度となくブログでも書いてきたのですが、いくら「滅多にない」ことだと言われて

Katsuhiko D. Naruse @Katsu_D_N

全くその通りです。「現在の」自然は、安全であることです。@Mac_Nishioka @kotokonohaha 人の自然に適うのは、現代医学による安全なお産だと私は考えます。呪術的な養生法や、禽獣を真似た放置分娩の如きは、人の自然に反しているのです。

琴子の母 @kotokonohaha

本気でそれを信じていたって、起こるときは起こる。琴子だって、逆子が臨月まで直らないのもそんなに多くはないよだとかと、色々と“前向きなデータ”はありました。実際に直らなかったのに、助産師はそれでも“前向きな経験値”だけでお尻から生まれてくることを@Mac_Nishioka

琴子の母 @kotokonohaha

常に念頭に置いていたとおもいます。そして、更に確率の低い方の足からになったけど、きっと過去にたまたまうまくいった例だけで「簡単だ」と言っていたのでしょう、それも、昔に自分が関わったお産でどのくらいその子たちが予後悪かったかも調べていないだろうし、@Mac_Nishioka

琴子の母 @kotokonohaha

足からの方が簡単だと自信を持って言っている状態でした。それを信じた私がばかだったのは言うまでもないけど、データなんて意味ないものにおもうこともあります、こういう経験があると。（ちなみに、Mac_Nishiokaさんにおもったのではなく、関連して@Mac_Nishioka

琴子の母 @kotokonohaha

つぶやいていた方の中で、データとか必要ってあったから）。原発の問題だって、じゃぁ母親たちは「このくらいなら子供は直接死に至ることは滅多にないです」って言われたら、それを信じていられるんでしょうかね。@Mac_Nishioka

琴子の母 @kotokonohaha

データだけで伝えられる、話を成立できるとはおもえません。やっぱり子供が死ぬかもしれないよって言われても、それでも自分の産み方に固執するのは異常です。だって、私がその異常者だったわけだから、わかるんですよね、どういう意見に囲まれて、@Mac_Nishioka

琴子の母 @kotokonohaha

どういう思想に染まっているのか、私にはわかる。そして、そこがいかにも不自然な領域なのかも。異常です、もしも本気で「子供の死ぬ確率が高いと知っても価値・意味がある」と言うのだとしたら問題は「それは親の自然な心理なのか？」@Mac_Nishioka

琴子の母 @kotokonohaha

ちなみに、私は当時、逆子で子供が死ぬというのを知ることが出来ませんでした。だから私は異常じゃない、不自然ではないとは言いません。やっぱりそこに至るまでに気が付くべきことはあったはずです。あの空気を異様におもうべきだった。@Mac_Nishioka

琴子の母 @kotokonohaha

あと、学歴が高い人が多いように言われていますが、そうでもないですよ。私もだけど、たまたま高学歴、キャリアウーマン風の人が目立つこと言うだけで、全然そういうことない人（私）だって、縁があってしまったら嵌ってしまうこともあるんです。@Mac_Nishioka

琴子の母 @kotokonohaha

自然出産賞賛の方は、多分、違う問題、事柄についても我を通すタイプの人が多いのは事実におもいます。@Mac_Nishioka

琴子の母 @kotokonohaha

好き勝手にまとめずに書いてしまいました。しかし、ご意見拝読して私は同感していることばかりでした。本当に、自然をあえて口にすることほど不自然なことはないと、医師の方がそう言ってくださるのはとっても有難いことです。琴子と共にお礼申し上げます。@Mac_Nishioka