コンマリ本22%まで読む(そんなことしている場合ではないのに)。「積ん読したままの、心がときめかない本に囲まれていて、幸せを感じますか」だって? 感じるに決まっているではないか。本は多ければ多いほどいい。などと反抗していないで読み進めよう。本を3000冊に減らすのが今の目標である。
2020-01-23 22:24:12「〈未読の本〉 いつか読むつもりの「いつか」は永遠に来ない」とこんまり氏は云うが、それが来るのだ。30年くらい前に買ったダンセイニだとかフィオナ・マクラウドが役に立つこともある。
2020-01-24 07:29:24さらにこんまり氏は云う。「本に書いてある情報に意味があるのであって、「本棚に本がある」こと自体に本来、意味はないわけです」と。いや、本棚に本があることに意味があるのだ。清水幾太郎『本をどう読むか』にも「友人や図書館から借りてはいけない」と書かれている。
2020-01-24 07:35:19清水幾太郎のは外国語の本を読むときの話だが、本はある程度溜まってきたところで、それぞれの本が関連性をもって繋がっていって一つの蔵書を形成するようになる。それは第二の自分だといっても過言ではないだろう。本の蓄積を蔑ろにしてはならない。
2020-01-24 07:36:40さらに、こんまり氏は云う。「一人あたりの未読本の所持数はぐんと増えている気がします。三冊くらいなら少ないほう、多い人だと四〇冊以上あるのではないでしょうか」40冊? それはほぼゼロに等しいのではないか。
2020-01-24 07:39:44こんまり氏はこうも云う。「本はタイミングが命。出会ったその瞬間が読むべき「時」なのです。 その一瞬の出会いを逃さないためにも、手元には本を置きすぎないことをおすすめします」と。いや、その一瞬の出会いを逃さないためにも、その瞬間に買って手元に置くべきではないか。
2020-01-24 07:40:54本の話を置いておいて「一度自分が身軽になって、ストックを限界まで減らした生活を送ってみるのが、手っ取り早く片づけられるようになる一番の近道ではあります」とこんまり氏は云う。しかしそれは生活に余裕のある人にしかできないことだと私はいつも思っている。
2020-01-24 07:43:51ストックを限界まで減らせる人は、新たにものが必要になったらそのときにすぐに大抵のものが買える資金があって、買う手段がある人だけである。貧しい人ほど、もしものときのためにものを溜め込んでおかなくてはならない。そのときにそれを買えるとは限らないのだから。
2020-01-24 07:43:53しかし、このこんまり本は本当に面白かった。読んだことをまったく後悔していない。片づけに困っていない者が読んでも実践的に得られるものは少ないが、この人が何を考えていて、何が世の中に受け入れられているのかを知ることもできた。
2020-01-24 07:55:38私はもともと殺風景な部屋が好きで、「思い出の品」というものがほとんどない。だからといって「思い出の品など不要」と主張する片づけ指南の本を出しても売れないだろう。この「ときめき」とか「モノがここにある意味」とか「家やモノに感謝する」というのが人の心を惹きつけたのだろう。たぶん。
2020-01-24 07:59:30