謎の肺炎再び (5) 中国の感染者2083名、死者56名に/上海でも死者/汕頭市の「封鎖」発表と直後の取消に右往左往/日本でも4人目 続々増える感染者
「謎の肺炎再び (4)」 から続いています。
【上海】上海と河南省でもでも新型コロナウィルスによる肺炎(通称「武漢肺炎」)による死亡者が判明した。武漢がある湖北省以外では河北省、黒龍江省で既に死者が出ている。
26日早朝の時点で中国全体の感染者は2005名、死亡者56名。
【北京】新型肺炎に感染した医師3名の情報を公開。
1 王 男性医師
1月8日武漢に出張、16日北京に戻り同日発熱と呼吸器に症状が現れた。20日市内の医療機関で診察を受け21日確定。
2 鲁 男性医師
1月10日武漢に出張、11日北京に戻り14日発熱。20日市内の医療機関で診察を受け21日確定。
3 閻 男性医師
1月3日から10日まで大連、吉林白山、長春など中国東北地方を旅行。14日会議参加時に2の鲁医師の隣の席だった。18日発熱、20日市内の医療機関で診察を受け25日確定。
【マカオ】26日までに新たに感染者3名確定し計5名に。
新しく増えた患者は
3 武漢在住 58歳女性 退職
1月23日朝9時ごろ香港からフェリーでマカオへ。眩暈などの症状があり到着後すぐ鏡湖醫院で診察を受けたが熱は低かった。救急車で山頂醫院に転院し、当日の初期検査では陰性だったが26日午前再検査で陽性が確定。
4 武漢在住 39歳女性 主婦
1月22日、蓮花口岸経由で珠海からマカオへ。25日午後は熱が低かったが救急車で山頂醫院に運ばれ入院、26日早朝陽性確定。
5 武漢在住 21歳女性 教師
1月23日、蓮花口岸経由で珠海からマカオへ。25日午後眩暈や四肢の痛みが現れ救急車で山頂醫院に運ばれ、26日早朝再検査で陽性確定。
【香港】新型肺炎予防のため今日26日から追って通知があるまで、香港ディズニーランドとオーシャンパークを閉鎖する。購入済みの入場券などは再開後に利用または払戻ができる。 マカオでも新年の催し物は中止されたが、中国本土客が最も多いカジノは依然として営業を続けている。 pic.twitter.com/v0apLl4GbH
2020-01-26 15:38:27【汕頭】中国広東省汕頭市は26日朝、翌27日から武漢と同様の交通遮断による市の「封鎖」を実施すると発表し、これを受けて香港などで一斉に「広東省初」として大々的に報道されたが、わずか数時間後の午後1時は取消を発表した。理由は明らかになっていない。
【香港】26日、6人目の感染者が確定した。
6 香港人 47歳男性
1月16日から23日まで武漢に滞在し白沙州市場で勤務。
20日夜に38.4度の発熱で現地の病院で診察を受け帰宅後休養したところ翌晩には熱が引いたという。
23日、高速鉄道で香港帰宅。
・武漢-深圳 G1035 2号車
・深圳-香港西九龍 G407 3号車
24日には再び38度、翌25日には37.5度の熱が出て救急病院で入院。現在妻子も隔離し観察中。
また昨年12月武漢に滞在中、犬にかまれ現地の病院で4回狂犬病のワクチンを打ったが、23日に香港に戻ってから再び注射を希望した。この時点では発熱はなく、武漢帰りであることを告げなかったとされる。
この他、香港からフェリーでマカオに行き感染が確認された武漢在住の男性の香港滞在中の行先を追跡している。
★香港の最新状況
感染確定:6人(39歳から63歳までの男性4人、女性2人)
疑い例:通算382件
うち107人が検査結果待ち等で隔離入院中。
【香港】粉嶺の公共住宅を隔離施設に利用する案が浮上したことから近隣住民が猛反発している。
更に昨年から破壊活動を繰り広げている黒衣のデモ隊も住民らの抗議活動に加わり、26日には路上に障害物を放置し交通妨害を開始。火炎瓶の投擲による火災も発生している。
【愛知】日本4人目の感染者を確認。武漢から来日の40代男性。
患者が利用した交通機関などの情報は依然として日本国内では公開されていない。
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国内4例目の新型肺炎 武漢から来日、容体安定
(共同通信 2020-1-26 20:07JST)
https://www.47news.jp/news/4457236.html
【武漢肺炎・最新】日本確診第4宗個案
(香港01 2020-1-26 19:46HKT)
https://www.hk01.com/社會新聞/426600/武漢肺炎-最新-日本確診第4宗個案-西藏布達拉宮閉館
【香港】7人目の感染者確定。
3番目の62歳女性の夫で、共に屯門醫院に隔離入院中。
7 中国武漢在住 男性(3の夫)
3 中国武漢在住 62歳女性
1月19日、香港に住む娘夫婦を訪ねるため夫と高速鉄道で武漢から香港へ。
・武漢-深圳北駅 G1013
・深圳北駅-香港西九龍駅 G6543
翌20日、発熱や咳などの症状が現れ、23日屯門醫院で診察を受け入院。
娘夫婦は屯門倚嶺南庭在住。夫と娘夫婦はいずれも症状はなかったが、レディマクラホース・ホリデー・ビレッジ(麥理浩夫人度假村)の隔離施設で観察。
【香港】粉嶺の公共住宅を利用した隔離施設の室内が公開された。「暉明邨」昇暉樓の居住者がいない部分で、新型肺炎の感染者と密接な接触があった者の隔離観察や医療従事者の臨時宿舎として利用する予定だったが、猛反対する住民やデモ隊が交通妨害などの抗議運動を展開している。
【香港】27日深夜0時から、香港居住者を除き湖北省住民と過去14日以内に湖北省に滞在した者の香港訪問は禁じられる。
イミグレーションの自動ゲートは香港居住者専用となり、それ以外は全て一般の入境手続が必要となる。
【香港】8人目の感染者確定。
8 香港人 68歳女性
粉嶺在住。1月8日か9日から18日まで武漢滞在。22日に深圳の病院で診察を受けたがインフルエンザと診断されたという。25日香港に戻り、イミグレーションから直接北區醫院に入院。40度の熱があり26日夜陽性確定。
「謎の肺炎再び(6)」に続く