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弟「…あの、今見た事は誰にも」 あかり「口先だけでは何とでも言えますよね?」 弟「」 あかり「はぁ…まさかあかりの不注意で先輩に裏垢がバレてしまうとは…」 〜〜〜
2020-01-28 20:44:00ー数十分前・結月家ー あかり「お邪魔しま〜す、せんぱ〜い!」ガチャ 弟「…え?」 ゆかり「ただいま、おとくん」 弟「おかえり姉さん…あの、なんであかりちゃんも来てるの?」
2020-01-28 20:44:19ゆかり「…? あかりちゃんがウチに遊びに来るのが何か不都合だったかしら?」 弟「いや、別にいいけどもさ…」 あかり「スマホ覗き込んでなーにしてるんですか、なお先輩?」ズイッ 弟「…っ」 弟(…ほら来た、あかりちゃんは人との距離感がいちいち近い)
2020-01-28 20:44:33あかり「あっ! これって先週から始まったスマホゲーの━━」 弟(それになんというか、妙に男慣れしてるというか…いや、最近の女の子ってこんなかんじなのかな?) あかり「━━って聞いてます、せんぱーい?」ムスッ 弟「…あーうん、聞いてる聞いてる」
2020-01-28 20:44:55あかり「いやいや、その態度聞いてませんよね?」 あかり「そんな人の話を聞かないわるーい先輩はあかりがイタズラしちゃいますよー?」ニッギニッギ 弟「ご、ごめんってば…」 ゆかり「…あっ」 弟「どうしたの、姉さん?」
2020-01-28 20:45:12ゆかり「いえ、そういえば母に買い物頼まれてたの忘れてまして…」 弟「僕が行こっか?」 ゆかり「いえ、白菜買うだけですしすぐ戻ってくるわ」 ゆかり「ただその間、あかりちゃんをお願いね?」 バタバタ…バタン!!
2020-01-28 20:45:25あかり「…ゆかり先輩行っちゃいましたね」 弟「…そう、だね」 あかり「…」 弟「…」 あかり「…」ジーッ 弟(間が持たない…) 弟「てか何で真横に座って僕をガン見してくるの…?」
2020-01-28 20:45:38あかり「いえいえ、特に理由はないですよー?」ニヤニヤ 弟「なんか顔ニヤついてるけど?」 あかり「えー? そんな事ありませんよー?」ニヤニヤ 弟「…っ、何か飲み物持ってくるよ」スッ 弟「何がいいとかある?」 あかり「では無難に紅茶かコーヒーのどちらかで」
2020-01-28 20:45:51弟(…紅茶、こんなもんでいいかな?)カチャカチャ 弟(あんまり飲んだ事ないからどれがいいとかはわかんないけども…)スタスタ… 弟「ほら、持ってき…っ!?」グラッ あかり「ありがとうござい…っ、え?」クルッ ガタタ!! ガチャーン!! パリン!!
2020-01-28 20:46:19弟「いっ…ご、ごめん!大丈夫だったあかりちゃん!?」 あかり「え、えぇ…スカートが軽く濡れただけであかりは大丈夫ですけど、先輩こそ大丈夫ですか?」 弟「僕は大丈夫だよ、それよりもこれ…」チラッ あかり「そう、ですね…あかりも片付け手伝いますね」カチャ、カチャカチャ…
2020-01-28 20:46:31弟「ごめんね、助かるよあかりちゃん…」カチャカチャ… 弟(僕が躓いて色々ぶちまけたせいでめちゃくちゃになっちゃった…あれ、これってあかりちゃんのスマホ…?) 弟「え、これって…」 あかり「どうしましたか、先輩?」カチャカチャ… 弟「…っ」ビクッ
2020-01-28 20:46:47あかり「何か、見ましたか?」ピタリッ 弟「えっ…と、…」 弟「あ、あかりちゃんのスマホがここに落ちててさ…」 あかり「…」クルッ 弟「ひっ…」ビクッ あかり「…」
2020-01-28 20:47:05弟「…あ、ぁの…」 あかり「…ひとまず机の上にでも置いといてください」ニコ 弟「う、うん…そうするよ」 あかり「とりあえずゆかりさんが帰ってくる前に今のこの状態を片付けましょうか、先輩?」
2020-01-28 20:47:19弟「そうだね、姉さんが帰ってくるまでにちゃっちゃと片付けよっか! うん!!」カチャカチャ あかり「…」 あかり「…ふふっ」クスッ 〜〜〜
2020-01-28 20:47:33弟「…よし、これでひとまずは大丈夫だね」 弟「ほんと迷惑かけてごめんね、あかりちゃん」 あかり「いえいえ全く持って構いませんよ」ストッ… あかり「それよりもあかりは一つ気がかりがありましてね」ハァ… 弟「気がかり…?」タラリ…
2020-01-28 20:47:46あかり「なお先輩があかりのスマホを拾った時に先輩は何か見ましたかー?」チラッ 弟「な、何も見てないけども…」 あかり「…ほんとですかねー?」スッ… 弟「あの、なんで指を絡めてきて…」 あかり「…こんな冬場なのに手汗、かいてるんですね?」
2020-01-28 20:48:27あかり「それに目線や声のトーンもぎこちないですし」 弟「いや、元々僕はこんな感じで…」ポリポリ… あかり「なお先輩、知ってます?」 あかり「人の嘘って手を握って目をよーく見てればわかるんですよ?」 弟「…っ」ビクッ
2020-01-28 20:48:47あかり「それにあかり、人の癖を見つけるのが得意みたいでして…」 弟「く、癖…?」 あかり「えぇ、そうですよー」 あかり「先輩って困った事ややましい事が起きた時に首を触っちゃう癖があるのって自覚してましたか?」ニヘラ 弟「そ、そんな事は…」スッ…
2020-01-28 20:49:00あかり「ほら、また触ろうとしてる…」ガシッ 弟「…っ」 あかり「ほら、もう正直に話してくださいよ?」 あかり「あかりの前では隠し事なんかしても無駄なんですから…ふふっ」 〜〜〜
2020-01-28 20:49:13弟(…で、現在に至るわけだけど) あかり「あ、そうだ! いい事思いつきました!」ポン 弟「…?」 あかり「先輩にもあかりのようなエッチな写メを撮ってもらいましょうか!」 弟「待って?」
2020-01-28 20:49:26あかり「だってあかりがなお先輩の恥ずかしい写メを持ってたら、先輩がこの事を誰かに話したらどうなるかわかりますよね?」 あかり「てなわけで…」ワキワキ 弟「ちょ、ちょっと待ってよ! 流石にこれは横暴すぎ…、ひっ!」ガバッ!! ガタタ!! ドタドタ!!
2020-01-28 20:49:37あかり「…じゃあこのままじっとしててくださいねぇ」カシャ、カシャシャ!! 弟「やっ、めてよ…!! 離して…!!」 あかり「…」カシャシャ!! 弟「…ぃ、っ…なんでこんな力が…」 あかり「…」カシャ、カシャシャ!!
2020-01-28 20:49:53あかり「んー…なんかムラッと来ませんねぇ」 弟「…っ、そんなの…こんな無理やり…」ギロッ… あかり「あそっかぁ、これじゃあただ単に力で押さえつけてるだけですもんねぇ」パッ 弟「えっ…?」 あかり「もっと単純な方法がありましたねぇ…」ジリッ…
2020-01-28 20:50:09