茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2447回「蛍の光はまだ遠い。イギリスのEU離脱に思う。」

まとめました。
1
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2447回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2020-01-30 06:08:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

イギリスのEU離脱がいよいよ1月31日に迫った。EU議会で、離脱案が承認されたあと、議員たちが「蛍の光」を歌った。この歌の歌詞は、「古い友人たちは忘れられてもいいのか」だから、たしかに歌われるのにふさわしい。いろいろ感情が高まる場面だが、振り返ってみると伏線はずっと前からあった。

2020-01-30 06:10:14
茂木健一郎 @kenichiromogi

インテリやリベラルはEU離脱に反対という印象があるけれども、イギリス国内に、EUの官僚主義的な方向に対する反感というのはずっとあって、それは、1980年代に放送された傑作政治コメディ、Yes Ministerの中でも繰り返し言及されていた。イギリスの政治における反官僚主義がここに至った感がある。

2020-01-30 06:12:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

たとえばEUが写真つきの身分証明証を発行することを義務付けることを扱ったエピソードでは、「そういうことをしないために、2つの大戦を闘ったのではなかったか」というセリフがあった。それに対して、Yes, Ministerはコメディだから、「Eurocard Express」と名付ければいいかもというセリフもあった

2020-01-30 06:13:42
茂木健一郎 @kenichiromogi

Yes, Ministerで情けない大臣をやっていたJim Hackerがなんと総理大臣になってしまう回も、EUがソーセージの規制をして、イギリス風のいろいろ混ぜものがあるやつはソーセージと呼べなくする、という動きに対する反発が背景である。結局British sausageと呼ぶことで決着するのであるが。

2020-01-30 06:14:54
茂木健一郎 @kenichiromogi

イギリスの私の友人はほとんどが(というか全員が(笑))EU離脱に反対だけれども、事がここに至ってしまったら、EUの官僚主義に対する反発というイギリスの政治的なマグマが、より自由な社会、選択肢の多い社会への着地として結実することを望むしかない。

2020-01-30 06:15:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

それにしても、官僚主義とか、大げさな政治的な言説に反発するイギリス風政治文化を、官僚大好き、国大好きの日本の政治文化と比較すると、なんだかいろいろと考えてしまう。日本の場合は、国の中にEUのような官僚機構がほとんど空気のように存在し続けているような気がする。「蛍の光」はまだ遠い。

2020-01-30 06:17:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2447回「蛍の光はまだ遠い。イギリスのEU離脱に思う。」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。

2020-01-30 06:18:07

コメント

aioi_au @aioi_au 2020年1月30日
官僚制度自体は悪じゃないんだがな。 中国人が国に持って帰りたいものの上位に「役所」(賄賂を要求せず公平でルールを守る)があるし、民主党政権で東日本大震災に対応できたのは官僚のおかげだし。 そりゃ前川みたいな天下り斡旋して公用車で少女買春とかしてるのがトップで機密を漏えいとかしてりゃアレだけど……。
3
瑞樹 @mizuki_windlow 2020年1月30日
「私の友人はほとんどが(というか全員が(笑))」、本人は「私の友人はリベラルでアッパークラスばっかり」と言いたいのかも知れないけど、イギリスのEU離脱にしてもトランプ支持にしても「表立っての発言と本音は違う」ってことが散々指摘されてるんだよねぇ~だから、世論調査がことごとく外れまくってる。
3
なんだから @nan_dakara 2020年1月30日
人類、特に欧州は何度も市民革命を経験した。そして歴史は常に、革命に《勝利した側》から書かれ、それを学ぶ現代の我々も「勝者側として」それを追体験する。それ故に「リベラルでアッパークラス」が革命をされる側であり、《負けた側》であることを忘れてしまう。 彼らもこの先生と同じく「私の友人はほとんど反対なんだけど(笑)」なんて言いながら敗者の列に並んでいったのかなぁ、なんて思った。(本件が革命として歴史に記録されるかは不明だが)
0