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toshi3636_1
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イギリスのEU離脱がいよいよ1月31日に迫った。EU議会で、離脱案が承認されたあと、議員たちが「蛍の光」を歌った。この歌の歌詞は、「古い友人たちは忘れられてもいいのか」だから、たしかに歌われるのにふさわしい。いろいろ感情が高まる場面だが、振り返ってみると伏線はずっと前からあった。
2020-01-30 06:10:14
インテリやリベラルはEU離脱に反対という印象があるけれども、イギリス国内に、EUの官僚主義的な方向に対する反感というのはずっとあって、それは、1980年代に放送された傑作政治コメディ、Yes Ministerの中でも繰り返し言及されていた。イギリスの政治における反官僚主義がここに至った感がある。
2020-01-30 06:12:06
たとえばEUが写真つきの身分証明証を発行することを義務付けることを扱ったエピソードでは、「そういうことをしないために、2つの大戦を闘ったのではなかったか」というセリフがあった。それに対して、Yes, Ministerはコメディだから、「Eurocard Express」と名付ければいいかもというセリフもあった
2020-01-30 06:13:42
Yes, Ministerで情けない大臣をやっていたJim Hackerがなんと総理大臣になってしまう回も、EUがソーセージの規制をして、イギリス風のいろいろ混ぜものがあるやつはソーセージと呼べなくする、という動きに対する反発が背景である。結局British sausageと呼ぶことで決着するのであるが。
2020-01-30 06:14:54
イギリスの私の友人はほとんどが(というか全員が(笑))EU離脱に反対だけれども、事がここに至ってしまったら、EUの官僚主義に対する反発というイギリスの政治的なマグマが、より自由な社会、選択肢の多い社会への着地として結実することを望むしかない。
2020-01-30 06:15:57
それにしても、官僚主義とか、大げさな政治的な言説に反発するイギリス風政治文化を、官僚大好き、国大好きの日本の政治文化と比較すると、なんだかいろいろと考えてしまう。日本の場合は、国の中にEUのような官僚機構がほとんど空気のように存在し続けているような気がする。「蛍の光」はまだ遠い。
2020-01-30 06:17:19
以上、連続ツイート2447回「蛍の光はまだ遠い。イギリスのEU離脱に思う。」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。
2020-01-30 06:18:07