青空文庫: 1万ファイル突破記念、富田倫生@aobekaさんと青空文庫と電子本の未来の物語・第一部

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切り取り線 @kiri_tori

✄------------ 6/7(火) ------------✄

2011-06-07 00:00:01
富田倫生 @aobeka

「今日の公開分で、青空文庫作成ファイル9999」としたtweetを、たくさんRTしていただいた。 http://www.aozora.gr.jp/ 明日の1万を、自ら招いて二番煎じにした模様。でも、明日も書きまする。\(^o^)/ #aozorabunko

2011-06-07 16:38:57
切り取り線 @kiri_tori

✄------------ 6/8(水) ------------✄

2011-06-08 00:00:00
富田倫生 @aobeka

本日の横光利一「上海」で、青空文庫の作ったファイルが1万に達しました。入力は、文庫の言い出しっぺの野口さん。校正が、点検グループで作業を切り回してきた小林さんと門田さん。三人のメッセージをどうぞ。 http://bit.ly/jjOwLl #aozorabunko

2011-06-08 09:33:25
富田倫生 @aobeka

今日は、青空文庫の作った公開ファイルが1万に達した、節目の日です。 http://bit.ly/jjOwLl 「私と文庫」ネタで、つぶやきませんかということで、まず私から。野口さんも、ハッシュタグお願いね。連投するので、うるさければ外してください。 #aozorabunko

2011-06-08 10:50:03
富田倫生 @aobeka

①私にとっての青空文庫への道を、振り返ります。 #aozorabunko

2011-06-08 10:53:12
富田倫生 @aobeka

②1990年代のはじめ、ボブ・スタインさんのVoyagerが、HyperCardを本に見立てた、Expanded Bookを作りました。同社はもともと、レーザーディクによる映画やマルチメディア作品の提供を行っていて、本家パイオニアとつながりがありました。 #aozorabunko

2011-06-08 10:54:08
富田倫生 @aobeka

③パイオニアで、レーザーディクにデジタルメディアとしての可能性を見ていたのが、萩野正昭さん率いるチームです。作業協力を通じて、同士的絆が芽生え、彼らは独立して、姉妹会社のボイジャーを日本に作ります。 #aozorabunko

2011-06-08 10:55:40
富田倫生 @aobeka

④チームには、祝田久さんというプログラマーがいました。パイオニアでデジタルメディアの可能性を探っていた時期、雑誌で「裸眼3D」の開発者として取り上げられているのを鎌田純子さんがみつけ、「面白そう」と紹介。萩野さんがたずねたのが出合いでした。 #aozorabunko

2011-06-08 10:57:56
富田倫生 @aobeka

⑤ぼろアパートで、「これです」と見せられても全然3Dにみえなくて、萩野さんはそのまま帰りたくなったそうです。でも、アップルⅡの互換機やPC-9801などで埋まった部屋で、デジタルメディアをパソコンでコントロールするという、共通の話題がみつかりました。 #aozorabunko

2011-06-08 10:59:09
富田倫生 @aobeka

⑥ボイジャーで、祝田さんはまず、Expanded Bookを日本語化します。これを使った、日本語電子書籍も同社から出ました。ただ祝田さんには元々、自分なりのHyperCardを一から作りたいという希望があったんです。ビル・アトキンソンをぶっとばせ! #aozorabunko

2011-06-08 11:01:46
富田倫生 @aobeka

⑦その祝田さんの願いが、縦組み横組み双方可能、ルビ表示、マルチメディア埋め込み可能のエキスパンドブックを作る、ツールキットⅡとして結実します。1990年代半ば、孤軍奮闘の態で、ボイジャーは日本語電子書籍を押し進めました。 #aozorabunko

2011-06-08 11:03:16
富田倫生 @aobeka

⑧当時はまだ、紙の本は、揺らいでいませんでした。それでも、電子のボイジャーに、ファンがつきました。出版の世界に手がかりをもてなかった一握りの「弱者」が、もう一つの、身近な出版の夢を、デジタルにかけたんです。 #aozorabunko

2011-06-08 11:05:22
富田倫生 @aobeka

⑨「ボイジャーには、病人と貧乏人ばかりがよってくる」当時の萩野さんの、歴史的名言です。言われてみれば、確かにそう。事実私は、両方の条件を満たしていました。 #aozorabunko

2011-06-08 11:06:35
富田倫生 @aobeka

⑩森高歌うところの「ライター志望」で、パソコン誌、科学誌の乱立に乗じて仕事をわけてもらうようになりました。はじめて書いた本は、NECの事業の黎明期を描いた「パソコン創世記」で、1985年に旺文社文庫からでました。 #aozorabunko

2011-06-08 11:11:08
富田倫生 @aobeka

⑪ところが、旺文社の文庫からの撤退とどんぴしゃ重なって、この本がシリーズの棚ごと書店から消えます。事情を知って買い取りを求めたときには、裁断済みでした。そろばん勘定に合わなければ、本は消えると、身を以て知りました。 #aozorabunko

2011-06-08 11:16:42
富田倫生 @aobeka

⑫それでも、物書きとして紙の世界で生き残ってやるとあがいていた1990年、アシモフさんとの打ち合わせを終えて、ニューヨークからとんぼ返りしたところで、起き上がれなくなりました。 #aozorabunko

2011-06-08 11:20:54
富田倫生 @aobeka

⑬C型肝炎。世話になっていたソフトバンクの出版責任者が、「是非この病院にかかれ」といってくれたところの見立てでは、すでに肝硬変。今までの仕事は無理。若いのに、お気の毒だけれど、と言い渡されました。38歳でした。 #aozorabunko

2011-06-08 11:25:16
富田倫生 @aobeka

⑭長期入院が続き、連載が維持できなくなりました。数年のうちに、仕事が途絶えます。久しぶりの文春で、使ってもらっていた編集者から、「まだ生きてたの」と驚かれたのは、誰がお陀仏情報を流していたのかな、わかるけど。 #aozorabunko

2011-06-08 11:32:25
富田倫生 @aobeka

⑮ここに、紙の世界から落ちこぼれた、ライター崩れが誕生します。その目の前に、電子書籍の蜘蛛の糸が…。本としての姿を、ほとんどとどめられなかった「パソコン創世記」をせめて自分でデジタルにすれば、この世に残せると、ベッドで思いました。 #aozorabunko

2011-06-08 11:33:58
富田倫生 @aobeka

⑮ここに、紙の世界から落ちこぼれた、ライター崩れが誕生します。その目の前に、電子書籍の蜘蛛の糸が…。本としての姿を、ほとんどとどめられなかった「パソコン創世記」をせめて自分でデジタルにすれば、この世に残せると、ベッドで思いました。 #aozorabunko

2011-06-08 11:33:58
富田倫生 @aobeka

【番外】本編がなかなかはじまりませんが、東京での約束の時間が近づいてきました。夕方、戻ってから、せめて青空文庫のスタートまでは、たどりつきたいと思います。じゃあ、いったんお休み。 #aozorabunko

2011-06-08 11:37:38
富田倫生 @aobeka

あ、ごめんなさい。だめですね、それは。直して、明朝の更新で差し替えます。 @eunheui 非公式で青空文庫新着フィードを作っているんですが、今、バグっています。文中に出てくる「株式会社 paperboy&co.」の「&」をエスケープしていないからだと思います。…

2011-06-08 23:13:24
切り取り線 @kiri_tori

✄------------ 6/9(木) ------------✄

2011-06-09 00:00:00
富田倫生 @aobeka

【番外】葛西善蔵「椎の若葉」「子をつれて」「蠢く者」が公開され、青空文庫ファイルは今日で、10003に。 http://t.co/nsZyhvh 節目の懐古シリーズにけりをつけるべく、まもなく連投復活します。フォロー外しなど、ご対処よろしく。 #aozorabunko

2011-06-09 11:12:44