- nekolovercat
- 14803
- 19
- 0
- 0
歴代プリキュア作品 5段階評価喋り ・Yes!プリキュア5 好み度:☆☆☆☆☆ 完成度:☆☆☆☆☆ pic.twitter.com/Nfxs1y0w4w
2020-02-01 12:52:25前年の ふたりはプリキュア Splash☆Star が思わぬ人気低迷で、シリーズ(プリキュアブランド)存続をかけての起死回生を狙った作品だけに驚異の完成度を誇る 私見では、完成度面に着目した場合、Go!プリンセスプリキュアを別格(別カウント)とした歴代三傑に入る(Goプリに次ぐ歴代2位にも思われる) pic.twitter.com/tcrXHS6sTs
2020-02-01 12:59:14コメディ、キャラ個性、姫プリ以降の自己実現系路線を先取りしたテーマ性とプリキュア達の成長、戦闘、敵組織ドラマ、プリキュア周辺の日常の人々、プリキュアのための出会いから必然生ずる離別の葛藤… これら全てが最高レベルで扱われており、有機的連関することで更なる相乗の深みをもたらしている
2020-02-01 13:06:37キャラ個性面への着目 プリキュア5を鑑賞して驚かされるのは、プリキュア全員の個性が際立って(描写されて)いることでしょう これより後の作品では5人以上プリキュアが出る場合(時にそれより少なくても)、どうしても個々のプリキュア個性表出に差が生ずるし、時に“空気キャラ”も出てくる
2020-02-01 13:13:47プリキュア5がこのように個々のキャラ個性表出で完璧な成功をおさめたのは、以前(プリキュアシリーズ)初期作の特徴として挙げた赤裸々な人間関係ドラマの描写によるところが大きい twitter.com/nekolovercat/s…
2020-02-01 13:19:02さほど親しくも無い者同士が繋がっていくため、考え方の違いや感情の行き違いから衝突が生まれたりするのだが、その様子がオブラート無しで描かれ、後に伝説と呼ばれる回も 線濃く陰影が深い写実風の絵柄のため、物語内容の‘人間臭さ’が一層際立つ 人によるだろうが、このストレートさは私には心地良い
2020-01-22 22:18:14後の作品ではプリキュア同士仲良くする(設定)描写がほとんどとなり、プリキュアメンバー同士での人間関係の衝突はまず起こらない 仮に起こってもギスギスまでは進まない しかしプリキュア5はそうした描写を恐れないがために、激しい人間ドラマを通してのそれぞれの個性・魅力の表現に成功している
2020-02-01 13:26:51このことを象徴するのが、プリキュア、妖精のメンバーが一通り揃った直後の8話(もちろん話数は初代の伝説回に合わせてあるのでしょう):りんとかれんの衝突話中でののぞみの「みんな違うからいいと思うんだけどなー」
2020-02-01 13:35:20もちろんのぞみも意見の対立からの喧嘩への発展に頭を悩ませはするが、個々人の個性・意見の相違自体は積極的に肯定している節がある 皆仲良く、“和気藹々”を追求しはするが、単純な右に倣え精神をよしとはしない その分“プリキュアのリーダー”としての彼女の「けってーい!」の束ねが意味を持ちはする
2020-02-01 13:42:13これらのことは、プリキュア5の構造をそのまま敷衍した数年後のスマプリと対比するとわかりやすい もちろんスマプリメンバーも個性はあるが、その相違は(人間関係として表面上の)『ボケとツッコミ』にとどまり、対立にまで進まない
2020-02-01 13:51:21対立・衝突というとネガティブなイメージだが、自身の正当化を示そうとする過程で個々人の個性・魅力が際立ってくる スマプリは作品テーマ的にそうした深い所を意図的にバッサリ切り落としたために、どうしても常識的な“ツッコミ”役の赤と緑が埋没した印象を受ける (天然)ボケの魅力には敵わない訳
2020-02-01 13:55:49構造的に相似するスマプリを例に出したが、キャラの(個性・魅力)描写格差は5から後の多くのプリキュア作品に生じており、その一つの要因として、(プリキュア間)対立を起こさせずにキャラの深い個性・魅力を描くことの難しさがあるでしょう
2020-02-01 14:04:51姫プリ以降の自己実現系路線の先取り 『夢』がテーマの5だけあって、これが全てを貫く 日常パートだけでなく、戦いの際の危機の乗り越え、さらには敵組織にもこのテーマは裏返しで作用してくる 大に小に、一つのテーマがこれだけダイナミクスをもって作品全体に働きかける例は歴代でも珍しい
2020-02-01 14:10:32プリキュアシリーズでは文武両道のハイスペックキャラにも何らかの悩みを持たせたりと、完璧超人に陥らない配慮がなされているが、5での(作品テーマたる)それぞれの夢の持ちようのあり方にも意識的なバランス配分が感じられる
2020-02-01 16:40:33やりたいことが見つからなくて(差当って)プリキュアに全力投球することとなったのぞみさんを置くとして、天然でムードメーカーのうららさん・こまちさんがすでに僅かながら明確な一歩を踏み出しているのに対し、皆からの頼りで常識人かつハイスペックのりんちゃん・かれんさんはまだ将来の展望が無い
2020-02-01 16:41:43能力的に欠点がほぼ無いりんとかれんがうらら・こまちの確実な一歩の積み重ねに焦燥を感じる様は、8話でのぞみが指摘した「どっちも負けず嫌い」の延長といえ、またそのハイスペックから他人に頼ることをほとんどしてこなかった二人は互いの切磋琢磨を望む キャラ個性と作品テーマの夢追求が見事に合致
2020-02-01 16:50:02ココ・ナッツは初代、MH、S☆Sと異なり、歴代初(その後でもかなり珍しいが)の人間変身可能の妖精だが、5より前の妖精が、プリキュアと強い絆と信頼で結ばれているといえ、(プリキュアとの)日常関わり方としてはコミカルや癒し面での要素が強かったのに対し、(ココ・ナッツは)教導立場にある
2020-02-01 16:59:11変身アイテムとなることも無く、戦闘では一方的に守られる立場だが、日常では(特に作品テーマの夢追求面から)プリキュア達を導いていく プリキュアでない、未来ある女子中学生としての生き方ではのぞみ達が助けられる立場で、相互依存の見事なバランスとなっており、作品の深みが達成されています
2020-02-01 17:04:33この作品テーマたるプリキュア・妖精達の夢追求のさま 敵組織のナイトメアに裏返し作用となっており、クライマックスの圧倒的完成度を形成している カワリーノさんは見やすいが、デスパライアもブラッディさんが問題視したナイトメア組織の変貌によって、のぞみ達プリキュアとの対称性を自覚させられる
2020-02-01 17:14:26プリキュア周辺の日常の人々 フレプリ以降では学校生活描写が極めて希薄となるが、5は初代からの残滓がある 増子美加さんとおタカさんは頻繁に登場して学校生活での日常の近しさを感じさせてくれます
2020-02-01 17:21:15戦闘面 歴代全プリキュアシリーズでプリキュア5の戦闘を最も好みます フレプリ以降は敵幹部は戦闘を巨大化け物に任せるばかりで(何故か)傍観の立場にあったが、初期作では幹部も同時に戦闘に加わり、目的遂行面から極めて合理的で説得力がある
2020-02-01 17:26:53初代、MH、S☆Sでの敵幹部の戦闘参加が巨大化け物と入れ替わりになることが多かったのに対し、5では化け物と幹部が同時にプリキュア(と妖精)を襲います これは妖精達のドリームコレット狙いというのも大きいでしょうが、総力戦となり、戦闘のダイナミクスが増す プリキュアチームも挟み撃ちなど多用
2020-02-01 17:32:28ここから雑感 ・初代雪城ほのかさんのおっとりエキセントリックぶりと一途さは秋元こまちさんに、(頭脳面での)ハイスペック振りは水無月かれんさんに受け継がれているように思われます ・中盤の危機の最中に自分の方からミルクさんに謝るキュアドリーム最高。ピンクの魅力の最大限発揮と思います
2020-02-01 17:39:11・ガンバランスのうららさんかっこ可愛い。さすがアイドル pic.twitter.com/cZluvASzX7
2020-02-01 17:42:19・5の変身初めの「プリキュア! メタモルフォーーーゼ!」が歴代変身シーンでも最高に好きです。いかにもヒーロー(ヒロイン)らしくかっこいいし、日常パートの服そのままでこれだけ動きを見せる変身バンクは珍しい。浴衣姿などの特別な服装時は一人一人個別にバンクを出してくれるのも有難い pic.twitter.com/9zoDqcRgZp
2020-02-01 17:47:10総合面から私は歴代プリキュアシリーズでこの5を最も好みます。また、時々ネタにされる無人島キュアではこの5にするでしょう。この作品で描かれる人間ドラマは比類ない。人恋しさを紛らわすことができるでしょうしね
2020-02-01 17:52:38