宇崎ちゃん×献血コラボ問題 なぜ批判者と擁護者の話がかみ合わないのか。批判してきた人々の考察

一般社団法人柴犬デザイン推進協議会 @sbinnn21

宇崎コラボ問題で批判者と擁護者の話がなぜかみ合わないか。それは ・1枚のポスターやクリアファイルの絵柄だけを見ただけで、1つのストーリーを作り、すべてを断定する批判者 と ・1枚のポスターやクリアファイルを見ただけでは、最低限の情報しかないと思う擁護者 の考え方に隔たりが大きいからでは

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まず1回目コラボでは、批判者たちは1枚のポスターに描かれた ・キャラクターの胸の表現 ・表情 ・ポーズ ・セリフ という情報だけを元に、これを「環境型セクハラ」などと断定した。そして「これはオタクを献血に呼び寄せるために、巨乳が出てくる漫画を利用した」というストーリーを作ったようだ

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それに対し、まあオタクの人もそうだろうけど、漫画文化に興味のない私みたいなのも反発した。1枚のポスターをネットで見ただけで、環境型セクハラとは断定できないし、ましてや献血を増やすために性的な漫画を使ったというストーリーを決めつけるのは困難だからだ

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一枚のポスターだけ見てあら探しをして内容を断定するというは、初対面の人を一目見て「あなたは怠け者ですね」と性格を決めつけたり、圧迫面接であら探しをするのに等しいと私は考える。しかし「一枚のポスターを見ただけで、その制作意図をすべて断定できる」と思う人とは話がかみ合うことはなかった

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一般的に、物事は多角的に見た方が真実に近づくし、表面的に見ただけでは様々な誤解をしてしまうので、賢い人ほど表面的な判断は避ける傾向にあるが、「一枚のポスターという表面しかみないで判断する」ということに平気な人もいたんだ。

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そしてコラボの第二弾が始まった。あれだけ第一弾を批判していた人は、「私たちの批判が受け入れられて良いグッズになった」と賞賛を始めた。あれだけ批判してなぜ突然賞賛に変わるのか、これには混乱した人も少なくなかったと思う。私もそうだった。

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しかし、批判者の行動原理をよく考えれば、これは当たり前だったのかもしれない。彼らは「一枚のポスターだけ見て、その制作意図をすべて断定してしまう」ということが平気でできる人たちなのだから、「一枚のクリアファイルだけ見て、その制作意図をすべて断定」もできてしまうのだ

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彼らにとっては第二弾の評価は、背景事情、漫画作者の考えなどをすべて抜きにして、クリアファイルに描いてあるものだけが評価基準であり、クリアファイルに描いてあるものがOKならば全部OKなんだ。

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そして、彼らはコラボ第二弾でも、一方的にストーリーを作る行為をしていた。「私たちの批判が赤十字に受け入れられて、第二弾はよくなった」というそれだ。

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批判者が「批判が受け入れられて第二弾は良くなった」というのは、擁護派にとっては「また何か根拠もねーのに言ってるな」ぐらいにしか思えなかったかもしれないが、批判派にとってはポスター1枚とクリアファイル1枚だけを見比べて必然的に導き出される原理なんだ。たぶん。

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批判者は今、「第一弾と第二弾で何が違うのか分からないという人々がいるが、見れば分かるだろ」などと言っているが、実際私たちは何でそんなに評価が180°変わったのか分からない。

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でも、私たちは知らず知らずのうちに、「宇崎～」はもともとこういう作品だとか、今も単行本の表紙は変わってないとか、そういう背景事情を考慮に入れてしまう。

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だが批判者は「一枚のポスターと一枚のクリアファイルが判断基準のすべて」であり、「一枚目は悪意をもって作られたポスターだけど、二枚目は批判に反省した人たちが改心してつくったクリアファイル」というのを絶対的なストーリーとして共有してしまっているのではないか。

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だから、その2枚の比較以外の要素を当然に考えてしまう私たちは、その2枚しか見ていない人々の行き着いた結論では矛盾が大きく、さっぱり理解できないのだけど、批判者から見た我々も、何に疑問を持っているのか分からないという状況になっているのだろうなあ