AKB48の総選挙や歌詞は、日本の就活・労働問題の象徴?
- magazine_posse
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秋元康はAKBで学校教育に敵対的な歌詞をよく歌わせてるけど(「偏差値次第の階級で未来が決められてる」「僕らはケージの中/社会のルールにその翼をたたんだ」「監獄みたいな教室/校則フェチの先生と模範囚たち」…)、管理からの「自由」って、過剰な競争に結びつきやすいんだなと改めて思うね。
2011-06-09 17:46:12管理統制か自由競争か選べといわれたら僕は喜んで自由競争を選ぶ。そこにはルールを書き換えるダイナミズムがあるから @magazine_posse
2011-06-09 20:10:43@magazine_posse @masanork 犯罪的に低レベル。子どもはひとりひとりにジーニアスがある筈なのにその可能性に対する侮辱。管理に対抗した瞬間に管理に絡めとられる。
2011-06-09 20:21:05こんばんは。このAKBに歌わせている秋元康の歌詞には尾崎豊ほどの詩情が微塵も感じられません(爆)思春期相手のマーケティングと、そこらの教育問題を扱った新書から引用して作られたかのような歌詞ですねRT @shiroikiri 「発想が尾崎豊っぽい」 @magazine_posse
2011-06-09 22:14:16@Lily_victoria @shiroikiri 最近の若者が反管理教育にどの程度共感するのかもよくわかりませんけどね…。むしろ、大枚はたいてAKBを消費する元・若者たちに、彼女たちが自分たちの青春の頃の価値観を歌っているぞーと思わせることが重要なのではと思います(笑)
2011-06-09 23:57:19なるほど。レトロスペクティブなのですね(笑)まあ、受験競争や偏差値競争には、今の人達にもきついのではないかと私は思っております。反管理教育とまでいかなくても…むしろ教育された内容を内面化すればするほど偏差値競争は過酷なので @magazine_posse @shiroikiri
2011-06-10 00:26:41@Lily_victoria 偏差値教育は管理教育以降も残っていますからね。個性を重視するなら偏差値教育でなく職業教育もやってよと思います。ちなみに、80年代ロックとAKBという話は今度出る某社会学者さんの本で私もちょこっと書かせてもらっており、そのうちご紹介します。
2011-06-10 01:50:59AKB48の総選挙とか、じゃんけん大会で選抜メンバーを決めた「チャンスの順番」とかって、日本の「就活」システムと親和性が高いと思う。→錦織史朗「オープンな時代の不透明な「チャンス」」『POSSE vol.10』参照。http://amzn.to/evHZPo
2011-06-09 20:39:01AKBのメンバーはブログ(1日200回更新とか…)や「じゃんけん大会」でメンバー1人に1台のカメラで舞台裏を撮ったドキュメンタリー『51のリアル』が象徴するように、「オフ」が許されず、常に全人格的な「労働」を迫られ、この評価のゲームに順応するための過剰なストイックさが迫られる。
2011-06-09 20:39:04「声がかかるまで…君にできるすべてのことをやれ!」…『チャンスの順番』にはこんな歌詞がある。個人の頑張りが強調されると同時に、それを評価しすくい上げる「運」の存在がさりげなく繰り返されている。ある種の不条理さを宿命論的に受忍しつつ、抽象的な努力を続けるように促している」
2011-06-09 20:39:22「『チャンスの順番』の歌詞の世界観は…全人格的な評価基準、極端にオープン化される情報というAKB48内での競争の構図を反映した結果、生み出されたものだ。…ファンという市場のみに向き合っている恣意的な使用者=運営の存在と、その裁量に自分の将来をゆだねることへの宿命論的なあきらめ」
2011-06-09 20:39:37「ヨーロッパの労働運動が積み上げてきたように、評価基準を明確化することで使用者の裁量や市場の無制限な要求に歯止めをかけたり、そのシステムに対する発言力を確保したりできるなどとは、まったく想像すらできない日本の若者たちには、この歌詞はごくごく自然なものに響いてしまうだろう」(錦織)
2011-06-09 20:39:41カネ次第の総選挙という「市場」の評価を反映しつつ、結局は「運営」の裁量まかせの全人格的な評価基準に、秋元康の好む「管理」(80年代においては「安定」の代償)からの「自由」が合流したとき、そこに生まれるのは、ルールなき命がけの競争でしかない。それを象徴するのがAKBだと思うのだね。
2011-06-09 20:56:01.@magazine_posseさんのAKBについてのコメントがマジすぎてアツイ。 「AKBは雇用不安定時代のアイドル」という僕の見方と近いものがあるような気がする。
2011-06-09 21:11:10@magazine_posse なんか違うw「頑張るも頑張らないも自分次第」がAKBです。最近AKBをビジネス的に語る人多いけどみんな肝心な事見落としてる…それが全てなのに…
2011-06-09 21:24:06などというとAKBを全否定しているかのようですが、実はAKBにも、市場の論理や競争を抑制したうえで、「規制ある自由」を求めるような側面がなかったわけでもないと思っていたりもする。だけど長いのでこの話はやめます。どこかでまとめて書きたいけど…。
2011-06-09 21:11:27過剰の競争とか言うけど、その逆は既得権益を守るための規制ゲームであり、80年代を生きてきた人たちは、この規制ゲームにウンザリしてた人々。逆転の無いゲームなんかつまらんから、みんな「自由」を渇望したんだよな。勝った奴が.. http://togetter.com/li/146507
2011-06-10 12:02:39既得権益=会社から労働者への「企業主義的規制」とすれば、AKBにも現代の日本の労働にも通底してます。無限の指揮命令権を担保する人事権や、評価基準が裁量任せの人事考課とかです。これに対抗する「社会的規制」のない競争が、全人格を包摂した過剰な競争を生むという話でした。 @ko_zan
2011-06-11 02:01:19