歴代プリキュアシリーズ作品 5段階評価喋り 4.5(フレッシュプリキュア!――2期以降でのプリキュアシリーズの作風転換)#precure

初期作最終作品たる5GoGoのまとめはこちら https://togetter.com/li/1465175
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@nekolovercat

歴代プリキュアシリーズ作品 5段階評価喋り フレッシュプリキュアからプリキュアシリーズは2期に入る ここから、 ・(初期の)妖精を守る作品内容から皆のヒーロー路線へ ・EDのCGダンス固定 等の、現在に連なっての長きに渡るスタンダードが始まったのは周知

2020-02-08 02:38:37
@nekolovercat

2期以降は各プリキュア(特に主人公キュア)のキャラ造型において変化が生じているように思われる 初代(MH)のなぎさ、S☆Sの咲、5(GoGo)ののぞみのように、コミカルに“おバカ”をやって、周囲をずっこけさせる(プリキュア)キャラがいなくなる

2020-02-08 02:43:31
@nekolovercat

一見来海えりか——キュアマリンは初期のコミカルキャラに似通っているようだが、えりかの場合は駄々こねといった感情表出中心で自己完結的 周囲をずっこけさせ、和ませるにはいたらない その点なぎさ、咲、のぞみとは大きく異なる

2020-02-08 02:48:04
@nekolovercat

スマプリ勢は特にみゆきとやよいの天然ぶり(おバカ要素を抜いたられいかもだが)が際立ち、初期コミカルキャラにある程度近いものはあるが、あかねとなおのツッコミがガードして、場(メンバー全員)に浸透するまで至らない 初期作の様に常識キャラが苦笑しながら受け入れるようなことはないわけ

2020-02-08 02:53:16
@nekolovercat

学校生活要素は希薄になる もちろんそれなりに描かれ、(プリキュアメンバー以外に)継続して出るキャラもいるのだが、プリキュアの存在感を超えての強い人物描写(言ってしまえばプリキュアを引っ掻き回すような)がなされる回はほぼ無い

2020-02-08 02:57:17
@nekolovercat

学校生活要素が希薄になるのはプリキュアシリーズの作風転換からある意味必然と言える

2020-02-08 03:03:11
@nekolovercat

初代~5GoGoのように敵が妖精やその所有物を狙ってくるパターンだと、プリキュアのもとに相手が入り込んで襲ってくるため、(プリキュア達が)普段過ごすところの学校での戦闘話が多くなるが、フレプリ(2期)以降の無差別な一般人攻撃だと(皆を救うヒーローとしての)プリキュアの活動範囲は広くなる

2020-02-08 03:05:17
@nekolovercat

個々の作品テーマ上も大きな変革が生ずる 初期作の様に妖精を守るという素朴な動機からプリキュアになり、戦うとなると、作品テーマ的には「(妖精とともに)日常の大切さを守る」で十分 プリキュアの日々の生活を丁寧に描いていればクライマックスは説得力を持ちえた(その極点がMH)

2020-02-08 03:09:36
@nekolovercat

しかし街中で(ヒーローとして)人々を守り・救うために戦うとなると、より大きな社会的立ち位置に投げ込まれることとなる 助ける一般人(個々人が強調されようが、顔のない群衆としてだろうが)との関係性も新たに生じてくる

2020-02-08 03:18:22
@nekolovercat

敵との対峙の仕方も単純に、「(プリキュア達が大切にしている)妖精を襲う悪い奴の撃退」といった、シンプルさ・閉鎖性を超えた意味を持ってくる 今まで(守るため)目の前の妖精に向けられていた注意力・関係性が敵にも向かい、時に個別のプリキュアと敵幹部同士の因縁(良い意味でも)が生まれる

2020-02-08 03:24:08
@nekolovercat

いずれにせよ、初期作のように日常メインで描いていればいいというものでなくなるため、ここ(フレプリ―2期以降)から、個々のプリキュア作品におけるテーマ性・作品全体を通しての謎や劇的展開の構成が大きな意味を持ってくる(またプリキュアの活動範囲が広がるため、そうした要素を取り入れやすい)

2020-02-08 03:32:35
@nekolovercat

初期作は目の前の困っている妖精を助けるという素朴な行動原理で、(有り体に言えばペット婚活的に)妖精を紐帯として疎遠な者同士が出会って共にプリキュアになるという流れがメインだったが、フレプリ以降の2期作品はそうではない 元から友人関係にある者同士がプリキュア仲間になることが多い

2020-02-08 04:20:31
@nekolovercat

ほとんど話したことも無い疎遠な者同士がいきなり集まって、「人々を守る」「世界を救う」という気宇壮大な目標のもとに強く繋がるのは難しい そうした茫洋な目的を共にするには、元からの気安く親しい友人関係が望ましい

2020-02-08 04:47:17
@nekolovercat

また敵の襲撃――プリキュア活動範囲が街中などに広がるため事前のまとまりが大事となってくる プリキュア同士の繋がりと広い街中での襲撃対応話を序盤の数話で(視聴者が気楽に楽しめる形で)描くのは困難なわけ ハトプリはえりかのぐいぐい来る性格とヒーローへの気構えのノリの良さでそこら処理したが

2020-02-08 04:51:02
@nekolovercat

ここらへんはプリキュア活動を通しての絆の深まりの人間関係ドラマ、また学園生活中心とした(日々の何気なくも大切な)日常生活描写をメインに据えた、初期作の作品テーマ性からの(2期における)乖離と相互リンクするところでしょう

2020-02-08 04:52:41
@nekolovercat

姫プリ以降の自己実現系路線(第3期)では、個々人の夢・目標といったものが初期作の妖精に代わる紐帯となって、再び疎遠・見知らぬ者同士を繋げる話作りとなっているが、ここら辺は詳しく見ると興味深い

2020-02-08 04:57:19
@nekolovercat

当初はこのまま(連ツイリプツリーで)フレッシュプリキュアの喋りに移行するつもりだったが、2期(以降)の作風に触れるだけで結構分量を取ったので、いったん切ります しかしこのシーン、ウェスターは右手で砂浜に「西」と書いていたのか… pic.twitter.com/POjdEekk7K

2020-02-08 04:58:10
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@nekolovercat

根本的にプリキュアは“他者”を救うべく話作りがなされているのかも 初期作だと妖精(とその世界)こそ救うべき他者だった フレプリ以降は主にプリキュア自身の世界を守るべく戦うが、それは自分達の世界・社会でもあるから“他者”と言い切り辛い そこで敵(新たな他者)を救済する方向に向かったのでは

2020-02-21 19:59:18