歴代プリキュアシリーズ作品 5段階評価喋り ⑤（フレッシュプリキュア！）#precure

プリキュ @nekolovercat

歴代プリキュアシリーズ作品 5段階評価喋り ・フレッシュプリキュア！ 　好み度：☆☆☆☆ 　完成度：☆☆☆☆ pic.twitter.com/xgsmwCqRdI

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フレプリからプリキュアシリーズは第2期に入る 以下のフレプリ作品論で再び触れる点も多いが、2期（以降）の作風転換・作品特徴の総括はこちらに togetter.com/li/1465768

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フレプリは初代ふたりはプリキュア（+MH）とは別の意味で（女子）中学生の“リアル”を描いている 全員通う中学校が違うのはおくとして、放課後友達の家に皆集まって遊んで楽しむというのは現実の中学生の過ごし方そのままで、生活感に溢れている 初代の部活全力投球と正反対の意味で親近感が湧く作りに

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この“女子中学生のリアル”ぶりはキャラ造型面でも顕著に これはフレプリに限らず、以降のプリキュアシリーズにおいてもそうなのだが、初期作のなぎさ・咲（咲は少々風味が薄いが）・のぞみのように、（特に）ピンクが目立った（天然の）“おバカ”ぶりを発揮して周囲をずっこけさせる演出がほぼ無くなる

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フレプリでは代わりに日常での些細な出来事に共通の笑いを見出す方向性に この方針はごく初期の、三人全員がプリキュアに覚醒した後皆でラブの家に集まった際（4話）のシフォン騒動での「美希たんにヒゲ生えた～！」ではっきり示される こうした形でのキャラの笑い方、場の和み方は初期作では無かった pic.twitter.com/Lmfp6JalWL

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もちろんラブも割りと抜けてる方で、美希・祈里達他プリキュアより周囲の笑いを誘発しやすくあり、その点初期作主人公の衣鉢を継いでいるといえるのだが、どちらかというとおっちょこちょいのドジから「もうラブ（ちゃん）ったら」とクスり笑いを引き出すことが多く、初期作の様な強烈“おバカ”ではない

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天然“おバカ”を発揮して周囲がずっこけたりツッコミを入れたりといった、初期作での（ピンク）キャラ造型から離れ、日常の些細な出来事・事件や友達のドジ（やはりピンクのラブ担当が多いのだが）に皆で笑いを共有する この（女子）中学生の圧倒的リアル感への転向こそが“フレッシュ”たる所以でしょう

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フレッシュプリキュアといえばやはりラブとせつなの関係・物語が話題 中盤の熱さだが、これもやはりラブのせつな（新しく知り合った友達）に対するワクワクした思い入れの強さのリアリティが下地となっているでしょう 「今日はこれからせつなとデートなんだ！」（15話）に特にそこら辺を強く感じる pic.twitter.com/q6xTnCar9k

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ピーチ達プリキュアとイースの対峙の中盤の物語は歴代でも比類ない 圧倒的高みにあります だいたい敵幹部の改心物語は数話に渡るものだが、その間強くテンションを最も維持し続けたのがフレプリです プリキュアシリーズにおいて完璧な改心物語はこれで完成され尽くしたと言ってもいいでしょう

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ラブのせつなに対するリアリティある友情、作品テーマたるダンスレッスンと大会に向けての意気込み・そのプリキュア活動との両立、ラビリンスに生まれた者としてのイースの宿命と自己の生きる意味再確認… 全てが渾然一体となって何話もの長期にわたって張り詰めたテンションを維持します

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テンションの維持といっても単調で一様ではない イースがメビウスから新たな力を授かっての、中盤のクライマックス初期でイース・プリキュア双方の消耗戦の極端な緊張が描かれた後、タルトとミユキさん間のやり取り等物語雰囲気を幾分緩和するコミカルが挟まれたりするバランス このあたりの構成は完璧

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中盤初期の消耗戦途中でのラブ達がダンスレッスンを頑張ろうと踏ん張る姿には前もっての11話の事件が影を落としてもおり、また、ウェスター・サウラーのイースに対する態度もある ラブとせつなだけでない、それまで描かれた全てが有機的に関係して中盤の物語に注ぎ込まれている

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プリキュア活動とダンスの両立、ラブとせつなの関わり方それぞれに関して登場人物が各々の考えを示すことで、その価値観・判断を通して人格が浮き彫りになってもくる この中盤クライマックスの後日オチもある テンション維持のためにタイトル時の音楽を日常パートと変える等計算され尽くしている

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結局、このフレプリ以上にドラマティックな改心物語は以後現れていないし、もう作れないでしょう 単純にこれほど長期に渡って張り詰めたテンションの中盤ドラマも他に見かけない

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なお、敵の目的が（プリキュアと妖精にだけ許して受け入れてもらえばいい）妖精狙いから、一般人襲撃に転向したことから、以後“光堕ち”には悔恨・改悛の葛藤ドラマが必然付き纏う S☆Sと違い、フレプリ以降の光堕ち覚醒に一般人はほぼ介在しない代わりにこの悔恨・改悛に周囲の人々が大きな意味を持つ

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このように中盤の物語の圧倒的高峰から、歴代シリーズでもトップクラスに“熱い”作品ではあるのだが、かわりに（私の内で）この作品の評価をどうしても下げざるを得ない要素として、ところどころに散在するどうしようもない陳腐さがある

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些細なことに（作中キャラだけでなく視聴者も）笑いを見出すスタイルに転換したと述べたが、逆に言えばその“些細”さへのフォーカスが陳腐に堕すリスクをまた孕んでもいるということです この点初期作（特にのぞみやうらら）の完成され尽した天然ボケコントの安定感とは対照的 twitter.com/nekolovercat/s…

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陳腐の極致として、29話のカオルちゃん話での激辛ドーナツ解決や、30話のタルトの動物病院話が特に辛かった… シリアスの幕間だったのでしょうが、もう少し何とか… フレプリではダンスやスイーツ要素を取り入れて、小学生以上のおませな女の子にも見てもらうという方針だったというが、あれでいいの…

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一部キャラの掘り下げ不足 美希たんとその弟和希の話がろくに無かったのが特に残念でした 伝説の2話でのクレーム（それ自体は正当だと思うが）後、対応として姉弟の話が削られ、先に述べた29，30話のような陳腐話が入れられたのだとしたらやり切れない… カオルちゃんも以後まともに登場しなくなったし

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雑感 フレッシュプリキュアは色々と西洋的な作品と思います キリスト教の「信仰・希望・愛」に基づいて『祈里』『美希』『ラブ』の命名がなされたのは周知 他に中盤クライマックスでの、ベートーヴェンのソナタ形式の展開部にも通ずる強いテンションの構築性は論理を旨とする西洋的思考性を感じさせる

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フレプリ後期EDは歴代でもトップクラスに好きです 単純にそれ自体名曲・名映像なだけでなく、後半シリアス展開が多く続き、緊張と暗い雰囲気に投げ込まれた視聴者の精神をしっとり和らげる役割がある ハピチャ以降は元気系EDばかりのため、歴代でも特に価値があります（ヒープリは少ししっとり目だが） pic.twitter.com/chd6srzji2

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あと、歴代でフレプリ映画は一般に低く評価されがちだが、私はかなり好きです 不人気の理由は他プリキュア映画に比べてスケールが小さく思われることに起因するのでしょうが、童心の純粋が成長で失われていくことに向き合っている ベリービンタも見られますしね（5映画はミルクビンタが好き）

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「フレッシュ以来の革命的作品としてのヒーリングっど♥プリキュアと蒼乃美希 #ヒープリ #フレプリ #precure」をトゥギャりました。 togetter.com/li/1496523