【ノーホーマー・ノーサヴァイヴ】#2 再放送版(2回目)

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第3部「不滅のニンジャソウル」より:【ノーホーマー・ノーサヴァイヴ】 # 2 / 4
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「イヤーッ!」またも放物線!なんたる事か!「ボール!」「グフフフフ……お前の背中が小さく小さく、頼りなくなってきたぜ……」フォートレスが嬉しそうに言った。「次で終わりだ。ボールフォアでお前の人生もゲームセットよ」「……果たして、そうかな」「何?」 0
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フォートレスは聞き咎めた。ニンジャスレイヤーは答えず、マウンドのサブスティテュートに向き直る。だがフォートレスはやがて笑い出した。「生意気な奴にはペナルティを与えるのが俺の作法よ」そして右へ足をにじり、さらに遠く高く右手を掲げた。「俺の、ジョックのスタイルよ!出る杭は打つ!」 1
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「イヤーッ!」サブスティテュートの目が処刑人めいてギラリと輝き、さらに高い放物線球が放られた。ナムサン。これは打てぬ。ゲームセットカウントダウンか?だが、その時だ!ニンジャスレイヤーはカッと両目を見開き、叫びながら跳躍したのだ!「イヤーッ!」「何!」フォートレスが目を剥く!  2
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回転しながらバッターボックスを大きく逸脱して飛び離れたニンジャスレイヤーは放物線球に接近……そして、空中でバットを振り抜いた!「イヤーッ!」ガキイン!「バカな!」フォートレスが煙を吹いた。「だがボックスに戻れまい!外に足をつけば失格!反則自殺行為もいいところ……グワーッ!?」 3
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フォートレスは己の右手首を見た。何かが巻きついている。……縄?そう、それはフックロープだ!「何……?これは!取れぬ!」見よ!縄のもう一方の端は、当然空中のニンジャスレイヤーだ!「バカな、バカなーッ!」その時だ!「グワーッ!」「サブスティテュート=サン!?」  4
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ゴウランガ!打球はドライブ回転しながらサブスティテュートの肩に直撃していた!「グワーッ!」サブスティテュートは悲鳴を上げ、マウンドでのたうつ!「バカな!」フォートレスは狼狽した。だが彼は注意を逸らすべきではなかった!いまだ空中にあるニンジャスレイヤーの動きから!「イヤーッ!」 5
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ロープ巻き取り機構を働かせ、ニンジャスレイヤーがフォートレスへ飛来!「イヤーッ!」「グワーッ!?」強烈な空中踵落としがフォートレスの肩に叩き込まれた!その反動でニンジャスレイヤーは一塁側へ回転ジャンプ!回転の中からヘルメットが飛び出し、フォートレスの顔面を直撃!「グワーッ!」 6
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「何が起こったんです!?」アマクダリ審判はなす術なくニンジャ達を交互に見た。ニンジャスレイヤーは回転着地、さらにフリップジャンプして、一塁ベースを蹴ると、二塁へ向かってスプリントを開始した!「カバー……カバーしろーッ!」「スッゾー!」サイボーグ野球ヤクザが転がる球に飛びつく! 7
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「ザッケンナコラー!」二塁手へ……否!野球サイボーグの精密な状況判断をもとに、三塁手へ投擲!ボールをキャッチしたヤクザが、致命的スパイクで覆われた殺人グローブでニンジャスレイヤーに殴りかかった!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは身を沈め、攻撃をワン・インチ回避!ホームへ走る! 8
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「スッゾオラー!」ベンチの野球ヤクザが隠しチャカ・ガンでニンジャスレイヤーを射撃!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは走塁しながらこれをブレーサー(手甲)で弾き返し、さらに加速する!「死ね!内臓をブチまけて死ねーッ!」フォートレスがスパイクタックルの構え!突進す!「イヤーッ!」 9
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「走塁の……」ニンジャスレイヤーは怖じぬ!「邪魔だ!イヤーッ!」「グワーッ!」殺人巨壁タックルを危うく跳んで躱し、交錯時にその横面へ強烈なサイドキックを叩き込む!「何が起こったんです!?」アマクダリ審判が砂煙を見通そうとするうち、ニンジャスレイヤーはホームベースを踏んだ!  10
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「あと126点」ニンジャスレイヤーはヘルメットを拾い、呟いた。サブスティテュートはストレッチャーで運ばれてゆく。ニンジャスレイヤーはザンシンめいて見守る。敵はこの暗殺野球に全てをかけている。引き下がるまい。強化ZBRアドレナリンを含めたリカバリーを行いASAPで復帰する筈だ。 11
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「味なマネをしてくれるじゃねえか」フォートレスがキャッチャーのポジションへ戻りながら吐き捨てた。ニンジャスレイヤーは替わりにマウンドに立つピッチャーヤクザを見ながら言葉を返した。「くだらぬ小細工にどんな報いが待っているか、理解したか」「これで勝ったと思うなよ……」 12
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フォートレスの言葉は負け惜しみではない。ニンジャスレイヤーは依然として、少しの弛緩も許されない状況にあるのだ。ピッチャーヤクザサイボーグはサイバーサングラスに「殺しも罪悪感の無い投手」の文字を流し、鋼鉄筋肉の切れ目からUNIX光を発する。ニンジャではないが、威圧的だ。  13
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ここまでは良い流れを維持している。だがそれがいつ崩れるとも知れぬのだ。ニンジャといえどスタミナは有限。サブスティテュートが戻るまでに、ニンジャスレイヤーは何点、何十点獲れるか?それがこの勝負を分けるといっても過言ではない。オニタマゴ・スタジアムは彼を捕らえた戦闘牢獄である! 14
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アマクダリ・セクト側、緊急医務室! 16
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「モニタリング重点!」「麻酔を!」「神経接合時の誤差を計算……」「ハリーハリー!」十人以上の白衣クローンヤクザがせわしなく行き交い、UNIX計器類がチコチコと音を立てる。ストレッチャーに横たわり、天井を睨み据えるサブスティテュートの目は、怒りと屈辱に燃えていた。  17
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「投球時の微細なバランスを崩さぬ為には両腕の換装が必要です」スタジアムドクターが冷や汗を流しながら説明した。「麻酔をまずは……」「麻酔など要らぬ!時間の無駄だ」サブスティテュートは吠えた。「このままバラせ」「アイエエッ!?ヨ、ヨロコンデー!」  18
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サブスティテュートの四肢は、とうの昔に生身ではない。暗殺行為を効率よく行う為にチューンされたワン・オフのカーボンナノチューブ義四肢であり、彼自身の超自然のエンハンスメント・ジツを合成筋組織に行き渡らせる事で、通常サイボーグには成し得ぬ高いパフォーマンスを得ているのだ。  19
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サイバネティクスとはいえ、サブスティテュートの脳に伝わる信号は生身と同じだ。そうでなければ高度かつ芸術的ですらある彼の暗殺野球ムーブは行えない。「3.2.1.分解!」「ウヌーッ!」サブスティテュートはマウスピースを力一杯噛み締め、非ニンジャであればショック死する痛みに耐えた。 20
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ガゴンプシュー!圧縮空気を発して分解された両肩パーツを控えの白衣クローンヤクザが持ち去り、交換品がすぐに充てがわれた。「カラダニキヲツケテネ!」「カラダニキヲツケテネ!」スタッフ達が叫び合う。サブスティテュートは口の中で呪詛を呟き続ける。「これで勝ったと思うなよ……」 21
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「脳ニューロンから義腕にドライバ情報を行き渡らせる為にどうしても時間を要します!」ドクターがメガネを直しながら説明する。デュアルモニタの一方に、ウサギとカエルが段ボール箱をやり取りする進捗イメージ映像が表示された。「1%未満な」。左のモニタには……試合の中継カメラ映像である。  22
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