【ノーホーマー・ノーサヴァイヴ】#4 再放送版(2回目)

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NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
第3部「不滅のニンジャソウル」より:【ノーホーマー・ノーサヴァイヴ】 # 4 / 4
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「イヤーッ!」BOOOM!「イヤーッ!」ガキィン!ファール!「イヤーッ!」BOOOM!「イヤーッ!」ガキィン!ファウル!……ボールを投げ続け、打ち続ける。投手は治療処置の直後。打者は短時間に大量得点を行った負傷者だ。どちらが音を上げるか。これはイクサだ。イクサに他ならない! 0
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ニンジャスレイヤーは己を強いて球を打ち上げ続けた。彼は捨て鉢になってはいなかった。過酷なラリーのさなかにも、彼は極力学ぼうとしていた。より体力消耗の少ない、より安全なファウル打の方法を。必ず勝つために。卑劣なお膳立てを企てたニンジャを後悔させる為に。過去の己に克つためにだ!  1
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一方、サブスティテュートには誇りと矜恃があった。それは火鉢の底に沈んだ炭めいて、一度は灰に塗れた感情だ。彼は当初、ニンジャスレイヤーを陥れ、ダシにして、ローコストに勝利を得る事で、生涯を保障しようとした。様々な要因で完全勝利が破られた今、彼は再び一個の暗殺者に立ち戻っていた。 2
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これは安易な道を取ろうとした己に対するインガオホーである……投げ続けながら彼はそう考えていた。センシであるべし。さすれば道は拓かれん。己のサイバネ腕に力を注ぎ込み、投げ続けながら、彼はなかばゼンめいた境地を見ていた。それは血塗れのイクサの世界にはそぐわぬ感情であったろう……。 3
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「イヤーッ!」BOOOM!「イヤーッ!」ガキィン!ファウル!「イヤーッ!」BOOOM!「イヤーッ!」ガキィン!ファウル!……「イヤーッ!」BOOOM!「イヤーッ!」ガキィン!ファウル!……「イヤーッ!」KA-BOOOOOOM!「グワーッ!?」  4
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爆発したのはサブスティテュートの投球腕である!接合部の過負荷に耐えかね、サイバネティクス筋繊維に断裂!裂け目からは紫色のエンハンス光が行き場を失い、血のように飛沫を上げた。放たれた投球の速度は……ナムサン!遅い……!狙い定めるには十分な程に!「….…イヤーッ!」ガキィィン!  5
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ホーマーではない。狙うには勢いが弱い。かわりにニンジャスレイヤーの打球は地面を這う魚雷めいて飛んだ!「アバーッ!」ライト守備ヤクザの腹部を打球が直撃!バイオ血液を吐きながらキリモミ回転して吹き飛ばされる。捕球失敗!ナムアミダブツ!そしてニンジャスレイヤーは既に駆け出している! 6
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一塁!二塁!三塁!「スッゾ!」「スッゾオラー!」「ザッケンスッゾオラー!」「チェラッコラー!」さきのガトリング爆発を生き延びたヤクザ達がベンチからチャカでニンジャスレイヤーをまたも銃撃!「イヤーッ!」側転しながらニンジャスレイヤーはスリケンを投げ返し殺害!グラウンド安全保持! 7
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カバーに入ったヤクザのバックホーム投球はまだだ!ニンジャスレイヤーがホームベースをめがける!「ヌウウーッ!おのれニンジャスレイヤー=サンーッ!」フォートレスは後ろ足で土を蹴り、審判の目を塞ぐ!「アイエエエエ!?」これであからさまな反則が可能!「イヤーッ!」タックルをかける!  8
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この瞬間、忍耐に限界を来したフォートレスは自らのスポーツマンシップをかなぐり捨てていた。だがそれはやはり悪手なのだ!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは前へ側転し、その勢いをつけてフリップジャンプ!タックルを跳んで躱し、フォートレスの頭頂部をストンピング攻撃!「グワーッ!?」  9
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頭頂部をストンピングした勢いで更に高く跳んだニンジャスレイヤーは、下のフォートレスめがけフックロープ投擲!「イヤーッ!」「グワーッ!?」フォートレスの首にフックロープが巻きつく!ニンジャスレイヤーは巻き上げ機構を働かせ、弾丸めいてフォートレスの身体へ突撃落下!「イヤーッ!」  10
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「グワーッ!?」ナムサン!およそ五秒間のうちに二度の杭打ち攻撃を受けたフォートレスの首は、その屈強な肩の間に半ばほどまでめり込んだ!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはフックを外し、回転ジャンプで飛び離れた。行動不能となった審判にかわり、近くの塁審が走ってきていた。  11
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「暗くて見えにくいです!」塁審が恐れた。ニンジャスレイヤーはクルクルと回転し、ホームベースに着地した。「危険行為があった。注意されたし」ニンジャスレイヤーは呟き、ヘルメットを拾い上げた。ランニングホームランが成立した。フォートレスは……恐るべきはビッグニンジャ耐久力。  12
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「ヌウウーッ」フォートレスはフルヘルムを剥がして投げ捨てると、自身の頭を両手で掴み、首を引き伸ばした。バキバキと首関節が鳴り、身体形状は復帰した。ヘルムが失われ、ニンジャ頭巾とメンポ(面頬)のみとなった。目鼻からおびただしく出血。憤怒の形相だ。「貴様ァー……」「試合を続けろ」 13
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主審も目潰し攻撃から復帰し、元の位置へ戻ってきた。再開だ。選手が試合続行不能となれば、速やかに交替を立てねばならない。サブスティテュートはアマクダリ側ベンチで処置を受けている。マウンドには新たなピッチャーヤクザが立つ。持久戦は新たな局面を迎えた。再びギアがトップに入ったのだ。 14
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「私は勝つためにこのスタジアムに来た」ニンジャスレイヤーは言った。「ゆえに勝つ。覚えておくがいい」「おのれ……」フォートレスは目鼻から血を流しながら呻いた。「ナメるなよ……何を企んでやがる?明日の昼試合の時間まで粘り続けようたってなァ……」「そこまで粘るつもりもない」「何?」 15
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待機時間リミットだ。ピッチャーヤクザが振りかぶり、投げた!「ザッケンナコラー!」「イヤーッ!」ガキィン!ホームランだ!モニタに「お祭り」の文字が光る!パワリオワー!ニンジャスレイヤーは恐るべき速度で塁を回る。彼はサブスティテュートの復帰をいまだ想定しているのだ!  16
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ガキィン!パワリオワー!……ガキィン!パワリオワー!……ガキィン!パワリオワー!……ガキィン!パワリオワー!……ガキィン!パワリオワー!……「アバーッ!」ピッチャーヤクザがセプクし交替!……ガキィン!パワリオワー!……ガキィン!パワリオワー!ゴウランガ……おお、ゴウランガ!  17
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「貴様ァー!なぜ得点する!なぜだ!」フォートレスは吠えた。「無駄な努力!何点とろうが貴様に勝ちは無し!無限に無しの筈なのに!」「否」ニンジャスレイヤーは冷たく見据えた。「言い忘れたが、128点で試合は終わりだ。そういう仕組みだ」「何?」「嫌でもすぐにわからせる。時、既に遅し!」 18
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「ハッタリだ畜生!」否!彼の宣告は確信と決意そのもの!不可解な行動の辻褄が今にして繋がった!間違いなく128点取られれば終わりなのだ!「き、貴様、何故だ?何故終わらない。何故アウトにならない?何故失格しない?完勝ルールなのに!ハンコなのに!俺は!俺はジョックで、ニンジャなのに!」 19
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「オヌシが!ニンジャだからだ!」ニンジャスレイヤーの双眸がカッと見開かれた!彼はジゴクめいて宣告した!「ニンジャを殺す!慈悲は無い!」「アバーッ!」フォートレスが吐血!「スッゾオラー!」飛びくるヤクザボール!ニンジャスレイヤーは打ち返す!ガキィン!パワリオワー!  20
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ガキィン!パワリオワー!……ガキィン!パワリオワー!……ガキィン!パワリオワー!……ガキィン!パワリオワー!……ガキィン!パワリオワー!……「アバーッ!」……「ZBRを!持参せよ!」サブスティテュートが身を起こし、サイバネ医師を殴り倒して絶叫した!「パワードラッグを!」 21
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「ハイヨロコンデー!」持参されたZBRアンプルをサブスティテュートは首筋に躊躇いなく注射した。致死量の瀬戸際だ!腕の交換は間に合わぬ。片腕で投げきるまでだ。彼は暗殺野球のプロだ!「128点だと?くだらん!獲らせはせん!繋げ!勝手な敗北は許さんぞ!」IRCインカムからフォートレスを叱咤! 22
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